お気楽のん気その日暮らし

ダラダラと、適当に、思ったことを書き連ねております。

茶々

2007-12-25 16:01:45 | たかこさん(とたかはな)
ヒロイックファンタジーなんだ、と思って見ると割といいと思う。
最初に見た時は、もう、史実との違いがイラッときたんだがw
何度か観ているうちに楽しみ方がわかってきた。

『茶々』は、ヒロイックファンタジーです


タカコ様は、時々「どうしよう・・・」と思う部分がないわけではないけど、個人的には大丈夫だと思ったよ。
あのー・・・第一声と、寝間で秀吉に食って掛かるとこと、天守閣での幻の追いかけっこ以外は、良かったと思う。(台詞まわし含)
はじめて聚楽第で秀吉と対面したとこと、大阪城に着いて輿から降りたトコは可愛かったし。
北条討伐の時の秀吉と対面するトコや、醍醐の花見や、家康との対面は綺麗だったし。
甲冑姿や乗馬は間違いないしな。(でも本気出したらもっとカッコイイですわよ、我らが王様は

寺島姉さんは存在感あってやっぱり上手いし、なにより貫禄あってさすがだったし、
靖子ちゃんはデカイ姉様と貫禄ある妹の間で可憐(デビュー当時から好きだったんだよね)で、
原田さん・余さんはさすがの手堅さで作品を締めている。
子役もバランス良く上手い子がきているし。(小督役の子役ちゃんが特にかわえった好み
何より、やっぱり高島姐さんだよなぁ貫禄・存在感・豪奢な華 す・て・き
男性陣には申し訳ないが、サスガ極妻の東映だけあって女性陣の華やかさに軍配ですね。
男性陣はなんか・・・あのー・・・添え物?(笑)
若手から重鎮まで華を添えてみました、って感じなのだが

監督は、これから頑張れ。
『茶々』も、もっと面白く撮る事はできると思う。
次はもっと制作時間が取れる作品にあたるといいね。
東映も、まだまだ色々改善すべきところとかあると思うんで、頑張れ。

まぁ、色々史実的なモノを知っている人が見ると「あれ?」「え?」「はぁ?」とならないこともないけど、それもまたなんとも「東映時代劇」な感じだしね。
(東映時代劇に対する偏見ですよ、それは)
1800円は高いかも・・・と思うけど、1300円なら元が取れると思うよ。

基本的に、親子の愛、姉妹の絆を描いている作品だし、衣装は豪華で華やかだし、いかにも東映な戦闘シーンもあるけど(時々ショッカーが出そうだった・笑)エロはないので、家族で見るにはいいんじゃないっいかね。



以下、歴史語りなんで読まなくていいっすよ。







個人的に、戦国時代の女性を「道具扱いされていた可哀想な人たち」と言う視点で見たことがないので、そこのところの違和感が一番あったかなぁ。
だってさ、基本的に自由恋愛がまずないわけじゃん、選択肢の中に最初から。
その段階で「好きな人と結婚できなくて可哀想」とか「家の都合で結婚なんて可哀想」ってのは成立しないと思うのよね。
ある程度の身分に生まれたら、それはそう言うもんだって思って大きくなってるはず。
結婚して幸せに暮らしてたのを無理矢理引き離されて、他に嫁がされた秀吉の妹旭とか、お江は確かに可哀想だとは思うけどね。
それでも、実家と婚家の間で両家が争わないように色々気働きをしつつ子を成し、家の要となっていくあの時代の女たちが、可哀想だと思わないんだよなぁ。
そけぞれ、実家と婚家の間でプライド持って働いているし、板ばさみで辛い苦しいことは多いだろうけど、ある意味でものすごくやりがいのある立場でもあったと思う。

道三と信長と言う英傑同士を繋ぐことになった濃姫、
夫を愛しながら兄の危機を救ったお市、
濃姫は道三亡き後実家より織田家を選んでいるし、
お市は長政との間に4人も子供を産みながら最終的には織田の女だった。
それぞれ、その立場で悩み考え、出した結論だと思う。
それは、確かに辛い決断だったかもしれないけど、「かわいそう」とは違うよなぁ。

それに、なんか戦で負けたほうの家族は兵士の慰み者に・・・なんてレアケースじゃね?
戦闘に巻き込まれた場合は別として、ある程度の身分の人をそんなお手軽に扱わないと思うんだが。
婚家と実家が戦闘状態になったら、普通はさっさと嫁と娘は実家に帰されるし、その際もどちらの家も礼を尽くす。
家族もろとも・・・なんてのはよっぽどの遺恨があるとか、勝った方がアレな時だけだと思う。
だからこそ、北ノ庄落城でお市が勝家と共に自刃したことが目立つんだし。
身分のある女性を粗略に扱ったら、男が下がるからそんなにムタイな真似しないと思うんだよなぁ。
そう言う扱いされたのは侍女とか下女で、その方がよっぽど可哀想だ。

・・・と言う考えであの時代を見てきたワタクシなので、そりゃーもう、ただでさえ多いツッコミどころがさらにわんさかだったのでした(笑)

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