フィットネス テクノロジー ~健康とスポーツを科学する~

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ウォーミングアップ

2017年01月30日 12時42分37秒 | Weblog
体力の温存

 ウォーミングアップをすると、疲れてしまう〜ということがあるのかないの
かといえば、あると思います。だから、ウォーミングアップはやらない〜と決
め付ける必要はないのですが。

 原点に戻ると、ウォーミングアップは初速対応ですので、何もしなくても十
分に初速に対応出来るのであれば、それで良いわけです。

 ただし!あくまでも「十分に─」ですよ。「なんとか─」とか「どうにか─」
では困ります。初速に楽々対応出来るのと、なんとかやっと対応出来るのとで
は、費やすエネルギーが全然違ってきます。それは、トレーニングやレースの
後半に影響してきてしまいます。

 それでは、ウォーミングアップでエネルギーを使うのと、アップをやらずに
レースや本練習の序盤でエネルギーを使うのとでは、どっちがより経済的なの
か〜といえば、これはもう、ケース・バイ・ケースですので、なんとも言えま
せん。

 特にフルマラソンのように、長丁場で、しかもレースペースがそれほど速く
ない場合には、慎重に検討した方が良いですね。個々の能力や特性によって、
アップは、必要ないとも、絶対必要とも言い難い面があります。

 レースの終盤、もう脚を使い切って、グダグダのボロボロになってフィニッ
シュするようなことが多いランナーの場合、アップなしの体力温存策は、試し
てみても良いことの1つではあるでしょう。

 ただ、実際に現場で見ていると、アップ以外で脚を余計に使ってしまってい
る人というのは、けっこう多いような気がします。会場までの移動や、会場到
着後〜スタートまでの待機時間の行動等です。遠征レースの場合、前日に受付
があって、そのついでにプチ観光とか、食事だ買出しだで、けっこう出歩いて
いたりと、それでどんだけ脚を使っているのか─。

 そこんところはOKで、直前のウォーミングアップは疲れるから、やらない
…。って、それってアリか?という話です。


 一流選手の動向を見ていると、駅や宿舎から会場まで、どんなに短い距離で
も必ずタクシーを使うとか、会場入りしてたらウォーミングアップまで、トイ
レ以外は一切動かない(横になって安静にしている)とか、僅かでも体力を喪
失しないよう、かなり徹底した対応をします。まさに省エネです…。

 その上で、時間になったら、シャシャシャー!と動きだしてポンポンポン!
とアップに取り組むわけです。こういうところは見習いたいですね。
 



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取締役 ストレングス&コンディショニングコーチ
ランニング学会認定ランニングコーチ         澁谷 和久
大原スポーツメディカル専門学校講師
東洋医療専門学校講師
日本体育協会公認パワーリフティング指導員
日本陸上競技連盟公認ジュニアコーチ
NISAQ認定SAQインストラクター

京都市南区吉祥院石原西町12-3   日産工業2F
電話 075-662-2010
FAX  075-681-4717
Eメール https://ssl.hp4u.jp/contact/site:fit-tec
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男女の差

2017年01月28日 17時14分17秒 | Weblog
スポーツシーンでは少なからず男女の差があります。

様々な要因が考えられますが、筋そのものに男女の違いが

あるのかどうかは分かっていないようです。

全体重に占める筋肉の割合は男子で40%、女子で35%と言われています。

それが男らしい体つき、女らしい体つきの差になっているようですね。



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アスリートの食事

2017年01月25日 23時55分47秒 | Weblog
食べたものが体の隅々に届くまで脂質の場合

 
 脂質とは、水に溶けなくて有機溶媒に溶けて、脂
肪酸が含まれる物質であり、単純脂質(中性脂肪)、複合脂質(細胞膜等)誘
導脂質(コレステロール等)に分類されます。一般に『脂肪』と言っているの
は中性脂肪のことでグリセリンと脂肪酸がくっついたものであり、脂肪酸の種
類によって性質が違ってきます。

 さて、水に溶けないものを体内に取り込むためには、いろいろと手を加えな
ければなりません。

 糖質は、口の中で唾液と混ざることによっての消化が始まりますが、脂質は
口の中ではまだ化学的消化は始まりません。咀嚼によって固まりを小さくして
いく=物理的な消化は始まりますが。

 胃でも筋肉運動によって更に細かくされます。細かくするということは、大
きな塊のままにしておくよりもトータルの表面積を増やすことになります。そ
んなことで、小さな塊にして胃から十二指腸へ少しずつ送り出します。

 十二指腸では、胆汁と混ざって乳化(水と油が混ざりあった状態)して、後
の消化酵素に反応しやすい状態にします。そして、膵液に含まれているリパー
ゼ(消化酵素)によってグリセリンと脂肪酸に分解されます。

 そして、グリセリン、脂肪酸、胆汁等がまとまったミセルという塊が形成さ
れて、これが小腸の壁にぶつかって壊れた末、吸収されます。その後、壁の細
胞内で再び中性脂肪を結成し、これとコレステロールやタンパク質、脂質性ビ
タミン類等が加わってキロミクロン(という運搬屋さん)になり、リンパ管か
ら吸収され、血中に放出されます。

 なお、サイズの小さい脂肪酸は、門脈を経て肝臓に運ばれます。



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筋肉の力

2017年01月24日 16時06分54秒 | Weblog

スポーツに限らず、日常においても、私たちは自分の体を動かしながら生活しています。
体を動かすためには「筋肉」が作用していることは何となく分かっていても、
その特性や動くしくみまで意識したことはないのではないでしょうか。
体を動かす根本とも言うべき「筋肉」について知り、私たちがスポーツを
行うとき、筋肉では何が起きているのかを。考えましょう


「筋肉」は収縮することによって骨を引っ張り、関節を動かしています。
通常、私たちがスポーツの場面において使う「筋肉」とは
、関節を動かす「骨格筋こっかくきん」を指しています。これらは
、自分の意志で動かすことができるという意味で「随意筋ずいいきん」
と呼ばれます。これに対して、心臓を動かす「心筋しんきん」や、内臓や
血管の壁を作る「平滑筋へいかつきん」は、自分の意思では動かすことが
できないので、「不随意筋ふずいいきん」と呼ばれます。
「筋肉」と使う時は自分の意志で動かすことのできる「骨格筋」として説明します。


筋肉は髪の毛ほどの細い筋線維が集まってできています。
これらの筋線維は2つのタイプに分けることができます。


①速筋線維そっきんせんい(白筋)
瞬間的に大きな力を発揮することができる反面、疲れやすい性質を持っており、
さらに「タイプⅡa」「タイプⅡb」の2つのタイプに分けられます。タイプⅡb
は筋肉の収縮を最も早く行うことができる反面、持久力に乏しい筋線維です。
タイプⅡaは筋肉の収縮はやや遅くなりますが、持久力のある筋線維です。速筋
線維は、短距離走が得意な筋肉で、タイプⅡbが100m・200mの選手、タイプⅡaは4
00m・800mの選手に多い筋線維と言えます。

②遅筋線維ちきんせんい(赤筋)
発揮できる力は大きくありませんが、持久力に優れ、疲労しにくい性質を持って
います。長距離走が得意な筋肉で、赤い色素タンパク質を持つため、赤筋とも呼
ばれます。
筋線維の特徴は、白身魚と赤身魚に例えるとわかりやすいでしょう。速筋線維(白筋
)が多いヒラメやカレイなどの白身魚は、獲物を獲るとき瞬間的に素早い動きをします。
遅筋線維(赤筋)が多いマグロやカツオなどの赤身魚は、遠洋を常に動き続ける持久力
に優れています。

※白身と赤身の魚に、どちらの筋線維が多いかという例であり、白身魚を食べたから
瞬発力が増したり、赤身魚を食べたから持久力が増すというわけではありません。



筋肉の中にあるそれぞれの筋線維の割合は、基本的にはほぼ半分ずつとなって
いますが、人種や体の部位によってその割合は異なります。遺伝的にどちらか
の筋線維の割合が平均より大きい人も存在します。
もちろん、トレーニングの内容によってその割合は変化します。速筋線維は
トレーニングによって太くなるのに対して、遅筋線維はトレーニングをして
も太さは変わらない特徴があります。瞬発的な(負荷の強い)トレーニング
を行うと、速筋線維が太くなり、速筋線維の割合が大きくなるのに対して、
持久的なトレーニングを行っても遅筋線維は太くなりません。速筋線維が細く
なることで、結果として遅筋線維の割合が大きくなっているのです。


それでは、これらの筋肉を収縮させるエネルギーとはどのようなものでしょうか。
そのエネルギー源となるのが、筋肉内に蓄えられたアデノシン三リン酸(ATP)

と呼ばれる物質です。しかし、ATPは筋肉内にわずかな量しか蓄えることができず
、スポーツを行うためには自分の体でATPを再び合成しなければなりません。
このATPを作り出すしくみを「エネルギー供給機構」といい、発揮する力やシーン
に応じて3つに分類されます。運動中は、場面によって3つのシステムがバランスを
変えて筋肉を動かすエネルギーを生み出しています。


有酸素系 (例:長距離走、ノルディックスキーなど)
筋肉や肝臓に蓄えられたグリコーゲンと脂肪が、体内に取り入れた酸素を使って
分解され、ATPを作りエネルギーとなります。大きな力、速いスピードは発揮でき
ませんが、長時間運動を続けられます。

解糖系 (例:陸上400m・800m、自転車トラック競技、スピードスケートなど)
筋肉や肝臓に蓄えられたグリコーゲン(炭水化物)が酸素を使わずに分解され、
乳酸になる過程でATPが作られるしくみです。20秒から5分程度の運動において主要
な役割を果たしますが、ATP-CPほど大きなエネルギーを瞬時に出すことはできません。

ATP-CP系 (例:陸上100m、ウエイトリフティング、投擲種目など)
クレアチンリン酸(CP)という物質を分解して得たエネルギーを使うしくみです。
短時間で大きな力を発揮することができますが、数秒間で使い果たしてしまいます。

競技によって、使用する筋肉が異なることはもちろんですが、その競技に向いている筋
線維の割合や、エネルギーを作り出すしくみも異なることを説明しました。専門とする競
技に応じたトレーニングが重要であることは言うまでもありません。自身の競技を見直し、
その特徴に合わせた効果的なトレーニングを行いましょう。




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発揮する!

2017年01月20日 18時21分26秒 | Weblog
トレーニング内容の達成と、レース結果とで、だいたいの
記録の見極めは出来ます。


 競技会の2~3日前で走力はもう大きく変動することは
ありませんのでその走力を、本番で如何なく発揮できるかどうかです。


 持ち得る走力を、競技会で発揮出来て当たり前…と思ったら大間違いです。
調整という取り組みは極めて重要です。発揮率が100%なのと、
60%なのとでは、同じ走力でも、結果がとんでもなく違ってきてしまいます。

 調整は、練習より難しいですその精度によって、結果
は大きく変わります。

 最終的な目標タイムは、その調整が上手くいく〜高い精度でクリアす
ることを前提に設定されることが多いわけです。

 走力水準を正しく見極め、その上で、高い発揮率をキープ出来る
ことを前提とする〜そのことで、真の目標タイムは決まる!と言って
良いでしょう。

一番大事なことは疲労がない状態で競技会に挑むことです。
直前にジタバタしても効果は得られません。
  



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ピーク年齢

2017年01月17日 12時12分07秒 | Weblog
 スポーツには、その種目の特性に応じて「ピーク年齢」があります。
何歳くらいで、その全盛期を迎えることができるのか〜という目安で
すね。もちろん個々には大きな違いがあります。

 一般に、瞬発系なのか、持久系なのか、筋力系なのか、技術系なのか〜と
いうことで違ってきます。
それらの割り合いによっても違ってきます。

 もちろん全盛期を過ぎて、ピークダウンの段階を迎えても、
高い水準をキープしているアスリートもいます。
加齢とともに、その能力もだんだん衰えていくのは当然であり、やむを得ないこ
とでもあります。

 ランニングのように、タイムで、明確に分かるスポーツでは、推移を、
タイムの変遷で見ることが出来ます。
成長し続け、自己ベストが出て、それから下降に転じていくという流れです。
生涯を通じ、いつまでもタイムが伸び続ける!とい
う人はいません。

 一流選手の場合、ピーク年齢は30歳前後くらいが1つの目安です。
35歳を越えても、マラソンならまだしも、5000mや10000mで自己ベストを更新
し続けている〜という選手は極めて珍しいですね。

 一方、市民ランナーの場合は、40歳でも50歳でも、あるいは60歳代でも自己
ベストを更新するということは珍しくありません。レベルが違うんだから当然
なのかというと、まあ、そういうこともないではないのですが、それでは加齢
の影響は?というと、やはり、成長期・安定期・下降期みたいな流れはあります。


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スプリントトレーニング

2017年01月12日 11時22分53秒 | Weblog
全日本実業団陸上で入賞を目指すアスリートのスプリントトレーニング指導の様子です。

手応え十分、まだまだ速くなれそうです。




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