子どもをみつめる・みとめる・応援する

2022-11-08 09:59:59 | 日記
1年前位に 母へこんな話をしたことがあります。

「お母さん、私、
オトが生まれた時 一緒に取り扱い説明書とかも欲しかった…」


不登校になって1年経つにも関わらず、動き出さない我が子。
どう接していいか悩んで
よく1人で布団を被っていたあの頃の私は
子育てに『正解はない』と言葉ではわかりながらも、
どこかいつも『正解』を探していました。



「たとえばさ、
【この子は集団が苦手です。
無理やり集団にいれようとせず、子どものタイミングを待ちましょう】とかさ、

そういうの、あったら私、オトをこんなに苦しめたりしなかったと思うねん。」



そうして、私はいつも私が上手く立ち回りさえすれば『不登校がない今』があったんじゃないかとか…
そんなことばかりを考えていました。


しかし、最近気がついたのですが、
仕事で1歳児~2・3歳児の子たちをみていると
ふとこの子たちがもう“説明書そのもの“ではないか!ということに気が付いてきたのです。


よく喋る子 ・甘えん坊 ・拗ねる子 ・怖がる子 ・元気な子・ 動き回る子 ・じっと1つに集中する子 etc…
他にも、子どもたちはもう十人十色に個性を持ち合わせ
私たちに『自分』というものを最大にアピールしていたのです。


私は当時、
この『自分』という個性を
『困り事』のように捉えて、
我が子に対して幼稚園や小学校でうまく集団に入れるように矯正しようとしていました。

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オトとの夜の散歩での事です。

「わたし、幼稚園の時楽しかったって思っていたけど結構つらかったかもしれないって時々思い出すねん。」

オトがふとこんな事を言ってきました。


オトが行っていた幼稚園は
しつけが厳しく運動会やお遊戯会など
親からしたら立派に出来ていて
一見素晴らしい幼稚園のように見える園でした。

しかし、その裏の真相はどうだったでしょうか。
集団でクオリティの高いものをするということは、それだけ個人というものを抑えつけられていたに違いありません。

集団で輝く子もいれば
集団で萎縮してしまう子もいてるんです。

だけど先生が褒めて
先生が『正しい』と言ったことが正しいので『自分』は出さずに指示に合わせて『先生にとっていい子』に子どもたちはならざるを得ないのです。


それに反発できる子もいれば
反発できずに常に頑張り続け劣等感を持ってしまう子もでてくるわけです。


オトは後者の方でした。



また別の日の夜の散歩では

「最近、自分のこと インターネットで診断してみてん…




そしたらさ…



PMS ・起立性調節障害…


あと何やったかな…



適応障害とかさ…


色々でたわ…。」

と言っていました。
話すと同時にまた私が傷つくのではないかと思っていたのか、
慎重に話してくれました。


「うーん。
“いつもどおり“やな…」

そう私が言うと

ホッとしたように
「そうやねん!!
いつもどおりやなってオトも思った(笑)」


そう言って明るさを取り戻してくれました。


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最近は気分の落ち込みや
動けない自分に自分でも違和感を感じていたオトでした。

昼夜逆転が激しいです。


聞くと、大抵悪夢を見ているとのことでした。

「学校の夢を見てて…目が覚めたらほんまに泣いてたわ。」


何かストレスを抱えているのでしょうか。
そう 思いながら


「夢で良かったね」

と、伝えました。

もうすぐ通信制高校の面接試験です。

もしかしたらそのことがプレッシャーなのかもしれません。




オトの不安がる姿に、

あぁ、そうか。
小さな頃のオトも色んな不安の中で生きていたんだと
今更気づく私です。

あの時、不安で私の傍で安心したいオトを無理に離した私。

集団が不安で強ばった表情のオトに
“笑顔でいなさい“
“どんな子にも優しくしなさい“
“1人で居たらダメだよ“
そんな風に働きかけていた私。

色んな時の私が後悔としてやってきます。

あの時のオトを
『困った』ととらえず
『こういう面を持っているんだ。
オトの個性の1部なんだ。』

そう捉えてあげたらよかったと思います。




今からでも
『大丈夫』


少しずつ本当のオトを見つめよう







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