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by kaz'S Metry

卓上スライド丸ノコによる隅木鼻切り法 & 追記

2018-06-17 18:40:54 | ・次世代の伝統的規矩術研究室
とても久しぶりの記事更新です。
以前から 当タイトルの記事が好評だったものの、写真データをうっかり壊してしまったまま、修復が遅れていまして、ご迷惑をおかけしています。。

ひとまず、新たに写真を貼り付けながら記事をいたします。。

この写真は、棒隅木とお考えください。
側面鼻先 は、投げ墨です。
スライド丸ノコにて、墨を半分切り落としてあります。黒墨が確認できるでしょうか。

ちなみに、スパっと 一撃で切れます。

この切り方が出来ますと、以下の木小舞も切れます。
材料は、木小舞ではありません。見やすいように大きな材料で加工いたしました。


さて、卓上スライド丸ノコにて隅木鼻をジャストカットする際に、大きく二つの方法となります。

すなわち、一つ目は、スライド丸ノコのテーブルに、隅木上端を上面に配置して切断する方法。

一方、隅木側面を上面にテーブル配置し、切断する方法があります。

そして、おそらく、ここからが、重要なポイントとなります。
1.上述しました二つの切断方法の利便性は、使用するスライド丸ノコの機構上による可動域が関係してきます。
当工房で常備しているスライド丸ノコは数種ありますが、大型機器のモノで 3寸5分の隅木をカットすることが わたしの古い記憶では、隅木上端を上面にテーブル配置してカットできた(はず)と記憶しています。

が、その辺りの機構上、特に可動域が一つのポイントとなるかもしれません。

2.スライド丸ノコによる隅木鼻切断法では、
<隅木への墨つけ角度では、ジャスト・カットできません。>
簡単に申し上げますと、スライド丸ノコにて隅木鼻を切断する勾配は、墨つけの勾配とは異なる。のです。

後日、指定の勾配に対応した テーブル回転角度 並びに ノコ刃傾斜角度を 4寸、4寸5分、5寸 位までを公開いたします。

さて、以下の写真は 木小舞のホゾ穴を掘る際の正確な定規を作ったのですが、墨木の鼻切り墨とピタリと完全一致です。



さて、では、ひとまず、どのようにしてスライド丸ノコ切断角度を導き出したかというと、

先日、執筆出版しました 規矩術、 幾何算法、幾何算術法による規矩術を応用しますと、あっさりと解を導き出すことができます。

また、詳しくお知りになりたい方は、以下。

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