kaz'S Log

by kaz'S Metry

淡々と…??

2011-11-30 01:00:47 | ・ブログ
kaz
淡々と と言うか、休日の本日は ゆっくり寝てまして、起床すると、河川敷に下の子と、野草を摘みに出かけました。。

「野草は、寒くないの?」

大丈夫みたいだ。僕たちより、ずっと力強いみたいだから。

そんな独り言を言っては、二歳の子と野草を摘みました。

帰宅して、お昼ご飯を一緒に食べて、彼はおっぱいを吸っている。

神秘的な光景で、何処かの名画を連想させるのです。

上の子は、先日、市内美術展に入選したばかりでなく、またもや 銀賞 を 戴いたので、先日、小学校の個人面談に行きました折、感謝を申し上げて参りました。。

ただ、彼は、ユニークな少年でして、カブトムシよりは、アリの観察が好きで、次期、陸上競技で、校庭を走るよりは、生物学に走るでしょう。

そういう姿が、担任の教師からすれば、不思議と映るとの事でしたから、彼の大宣伝オンパレードをkazは、教師にして参りました。

素晴らしい個性だ とか、将来は、どんな道を選ぶのでしょう。とか、味噌の造り方、カンナもノミもノコギリも彫刻刀も使える事、火を起こせる事etc…

こういう生活に結びついた 知恵 を彼は既に熟知している事をお伝えしつつ、先生は、目を丸くしておりましたが…

彼は、幼い頃から、kazが、心理的に相当苦しんでいた当時の被害者であり、kaz同様のトラウマを引き受けてきたのだ、という事も、お話をいたしました。。

よって、学校に対して、面白味を感じなかったり、不安になる事もあるでしょう。。

と、kazが、お話をしますと、とても、心配した教師は、執拗に
学校の何処に、何が不安なのか教えてくれ とおっしゃいます。

しかし、kazは、申し上げました。

「いったい、何が 不安なのか? と、先生は、おっしゃいますが、不安とは、なんでしょう? それ を一つ一つ取り上げれば 際限なく彼の口から出てくるモノです。
不安 とは、そういうモノです。彼には 私を 救ってくれた 力が あります。
私は、それ を信じているからこそ、
彼の話から、それ が出てくるたびに、取り組みながらも、取り上げていないんです。
不安は、あっていいじゃないですか?
彼は、私のように鋭いから、学校や、お友達に何かを感じるのでしょう。

でも、それでいい。。
それが、いずれ、すっかり 無くなるのか、楽しむ事で気にならなくなるのか彼にもわからない。。
それで、もし、私達夫婦で困った時は、こちらからお願いするかもしれませんし、私にはその手のネットワークが沢山ありますし、御安心ください。
」と、お伝えすると、それでも、やっぱり 先生は、釈然としないご様子でしたが、大丈夫ですよ。よろしくお願いします。とだけ、最後に、お願い申し上げて帰宅しました。

教育の現場というのは、少なからず、個性を殺してしまうのは、仕方ないモノだと言います。
そこで、教師をされて御苦労されている先生方に 預け ているのですから、我々親も協力して子育て させて戴きたい と思うのです。。

kazは、校長先生と、飲み会の席に御一緒させて戴いた事がございますから、なんだか、打ち解けて 学校を我が家のように出入りしても良いのでしょうが、程よい距離感で いざという時以外は、そっと 見ているだけにしています。
お任せして、彼の力を引き出していきながら、アホな父親から離れてゆくのでしょうね。。
その為に、力を貸していけるように 考えてはいますが、やはりkazは、アホですから…

そんな事を思い出しながら、おっぱいを吸いながら ニコニコしている下の子を眺めているのか、おっぱいを眺めているのか わからなくなるkazの休日でした。。

おやすみ。kaz,







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屋根の上の肩コリ…

2011-11-29 01:40:18 | ・ブログ
本日は、ここ数日、屋根の上で複雑な体勢をして仕事していた為に、変に肩コリしてます。

寒くなりましたから、その為かもしれません。

この職業は、チンピラヤ@ザ的発言ににっちもさっちも行かなくなる事もあります。

先日も、盛大に風邪をひいたのですが、
「おめぇも、バカだなぁ~、薄着でいるから風邪ひくんだ?」

で、厚着をすれば
「おめぇも、バカだなぁ~、そんなに厚着しやがって?うだっちまう?」

と、こんな風に笑い話のネタになるのが、我が代々の家業である。

おちおち、風邪もひいていられないのが普通。

ここがkazの違う処。風邪は盛大に、のんびりと布団で読書三昧で ムクッと復帰する。。

で、病み上がりに屋根の上であります一週間。。

明日は、区切り良く ゆっくりお休みです。

夕方、工房に戻ると、カンナの台直しをまたやりまして、タモ(ホワイト・アッシュ)を、逆目をきちんと止めながら、スッキリ削れるかを確かめました。
photo:01


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大丈夫ですね。

ちなみに、傍にあるカンナは、もっと切れます。
十万円はしないらしいですが、kazが、家具作家さんの下に修行に行く時々の為に、親方から かっさらいました。
技術も、道具も、代々 かっさらいます。。

冗談は、置いて、 道具、特に刃物は、数十年前の刃物には、敵わないからです。

kazのサシガネ術の師匠の宮大工の先生は、三十万のカンナをお持ちでした。
kazは、彼と出会って、直ぐに、目の前で、カンナを研いでみろ!
と言われたのを思い出します。

で、先生は、うん。 と、低い声で頷き、
先生「君は、研ぎものを お父さんから教わったのかね?」

kaz「はい。」

先生「君のお父さんは、いい仕事をしているね」

とおっしゃってくれた。

彼は、先日kazが、ブログに写真を貼った様な、カンナ刃が砥石に立つレベルではありません。

立ったカンナ刃を持ち、砥石ごと持ち上げ ぐるんぐるん とバケツに水を入れて回す芸当のように振り回しても 刃と砥石が張り付いている。

これは、驚くはずなんだけど、僕も変人なので、これくらいできる と思い、帰宅してやってみたら、出来ました。

というのは、実は、kazは、二十歳の頃、研ぎもの 大好き 研ぎものフェチで、一ヶ月で 砥石に刃物が立つのが当たり前だと思って毎日やってました。

つい最近、Web上で、15年だか20年研ぎものして出来る様になった人の話を拝見して、初めて難しい事だと知りました。

しかし、これには、ウラ話があるのです。

良い天然の砥石があれば、kazや、父なら、一般の素人の方を カンナやノミをきちんと研げるように御指導させて戴けると思います。

kazが、二十歳の頃に、使うように渡されていた砥石は、8万円した砥石で、今は、使い切ってしまいましたが、そういう砥石を使用すれば、
刃が立つ 事自体は、そんなに難しくありません。

問題は、そのずっと先にあります。

それは、長~くなるのでまた記事します。


さてさて、刃物は、古いモノが良い。という話に戻ります。

なるべく、古い刃物。

それは、鉄、砂鉄が現在のモノとは、全く異なるというのは、本当です。

研げば、直ぐに解ります。

kazと、親方である父は、研ぎものする音、 他人が砥石で、カンナの刃を研ぐ音だけで、砥石の硬さ ハガネ と地金 の硬さが解ります。。

また、ハガネは、鏡 のように曇りなく、 逆に 地金は、濁ってシミのように顕われる刃物が優れています。

これは、父は、コークスを多分に含んでいるから。
と言いますが、専門書によると、炭素の含有量が多いということ。。

とにかく、シミのある肌は、美しい。。

長年生きてきた証の美しさに似ています。

そういえば、先日、築150年以上の農業を営む方の御宅の母屋を親方と修繕に行ったのですが(代々お付き合いのある地主さんで、常に父を信頼してくださるお客様)。

その際、解体すると、凄まじい 手作りの 釘 が、出てくる訳ですが、これが凄いのなんの!
約200年前の釘ですから、当然鍛冶屋が、一本一本 叩いてこしらえてある。

磨けば光るわ、粘りがある。

だから、西岡さんクラスの宮大工さん方は、数百年前の釘を日本中から集め、それ で、鍛冶屋にヤリガンナ を作らせた、 というのも解ります。

でも、父は、驚きもせず、
「これ、持って帰れ…」とだけ…

で、工房に戻ると、磨いて見せ、
色々と説明してくれる訳ですが、
とにかく凄い。

また、解体した一部を持ち帰ってきたのですが、非常に手の込んだ細工をハンドメイドした形跡に、どのように、細工をする為に、刃物を入れたかが、映写機で再生されるが如くに目に映ります。

こういう仕事をしたいものです。

そして、驚くべき事に、ハンドメイドで、ほとんど機械も無い時代の代物だからこそです!

建物を、レーザーで測ると、数ミリしか狂いが出ていません。150年の間に。
もちろん、先日の震災もものともしていない。
宮城県を、視察されてきた建築士の方々も、崩壊した一般住宅の中に、伝統木造が、しっかりと建ち並んでいる姿に、希望を見た とおっしゃるのも理解できます。。

我々は、大切な事を忘れてきたのかもしれません。

本当に、大切な モノを創るのは、今 、この時 なのかもしれません。






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お久しぶりのブログでシュールでごめんなさい

2011-11-28 01:28:04 | ・ブログ
久々の独り言です。

まずは、家業の方は、ぼちぼちです。

これからは、

今後、古民家 を再現、再生を大得意とする親方のレクチャー込みのお仕事ご依頼を承りたいと思います。

どうぞ、お声がけください。
金物を一切使用せず、かつ、モダンな内装で古民家しましょう。

そして、楽器リード製作の件は、この度、一般的に公開されている製作法を再モデル化するという事を数ヶ月やっておりまして、つい最近、新たに製作を楽しむ演奏家さんが増えまして、こちらも順調に、組み立て、チューニングと進み、喜んで戴けただけで、とにかく
僕は、ホッとしているのと、一方、改良中leafプロジェクトも、そろそろまとめの実験。その研究と執筆の為に、色々助けてくださってる演奏家さんには、正直、いろいろ感動させられました。。

音楽のみならず、ひととの関わり方や、色々な面で、可能性を引き出してくださり、なんと申し上げてよいかわからずにおります。

今は、あまりコメントをせず、差し控えながら、音楽は 凄い? 演奏家とは、凄い?とだけ。。

また、来年度始動決定しました、異業種の方からの、楽器リード製作&開発のご依頼があり、こちらもありがとうございます。


で、kazは、また、不思議な夢をみています。
あまり、こちらでは語りませんでしたが、僕は、夢の中で 問題を解決したり、ヒントを得たり、予知夢をみたりして今があります。

でも、あまり、重大には考えません。
むしろ、自然体にしている事で
それ は、やってきます。

毎日、綺麗な光(幻、ヴィジョン)を見ています。
それが、カタチになっていく時々が1番苦しい時期で、これを突き抜けると、また、きっかけは、夢だったりするのですが、楽チンになります。

すると、ガラリと自由に動きます。

あれ?何を記録しようとしていたんだろ?

おやすみなさい。また、夢をみてきます。。


モノ創りの 影に…

2011-11-11 01:10:55 | ・ブログ
夕方、またもやニコニコと子供が、家業の工房にやってきた。

話を聴けば、kazは、驚いた?

またまた、学校の工作で何やら市の方で選ばれたと言う(^_^)

これで、今年は、二つも入選してしまった。
既に、父親kazをやっぱり超えている(-_-;)

ちなみに、工房に来るやいなや、
早速 何かを創り出している(^_^;)

恐るべし…

photo:01


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で、kazの方は、豆カンナの 刃の裏出し
作業。
刃物は、裏 が命とは、本当ですね。
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これを30分程、黙々と…

すると、
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鏡の様に、ハガネが、鏡面になります。

で、しっかり研ぐと、砥石に カンナ刃が、立つ。。
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こんな事をしてました。

そして、楽器リードの材料を削ってみた。
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夕方の出来事でした。。








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音響的隠遁生活1

2011-11-10 02:32:24 | ・ブログ
実は、約3ヶ月ほど、楽器リードの研究を狂人的にやってました。

今日、数ヶ月を振り返ると、記憶がほとんどありません(-_-;)

深い集中状態に入っていた為に、これは、正確に語ると、ここ数日間で、数ヶ月間の記憶が何処かに流れていってしまった訳で…
要するに、深い瞑想状態が続いていたみたい。。

これは、隠遁生活だな…

演奏家さん方々のおっしゃる様に、苦労した研究開発ですから、安売りせず、敷居を高くさせて戴こうと思います。

いろいろな方法論を取り入れた事、つい最近は、家業の方の知識である構造力学が、まさか、楽器リード製作の役に立つとは! ビックリ。。

今月末には、新作というよりは、集大成としての、様々なエッセンスを取り込んだ、軽やかで好みの音色を引き出せる楽器リードが出来上がります。

多分。。

現在、試作テスト控えているのが、5本。
更に一本は、つい最近、リード製作のお手伝いの為に取り組んでいるリードですが、これは、大切に関わりたいモノなので、いろいろアタマをひねりつつやってます。。

という事です。

記録を残してみました。








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ハンドメイド的機械論

2011-11-04 17:00:35 | ・ブログ
ハンドメイドという定義は、家業が、代々木造建築工房なるkazには、なんと記述してよいものか…

それも、いわゆる職人家系の堅~い方々であるのに、
kazは、軽~い訳でもないのに、気さくに語る。

重くない。軽くない。なのに、深い理解を示すものの、堅苦しいのを嫌う。

素晴らしい と評価される親方の下に、天然ボケ が現れた。

これ、恐らく、kazに対する周囲の評価であろうか?
しかし、この余裕は 開き直りか?
あるいは、何かの戦略か?

頑固かと思いきや、まったくの 型 が無い。。

要するに、変な人物という事だな。

けれど、稀に居るらしい。
同時に三つ程の事を熱心にやる。
で、一つの事柄で一歩進むと、残りの二つも進歩する。

これは、人間の細胞が、切っても切れない ものだ という事を物語っている とか。。

臓器移植を受けると、ドナーの見ていた世界を夢に見る という。。

細胞には記憶が宿る。

さてさて、本題からどんどん離れながら、本題を あぶり出してゆくkazである。

ハンドメイドが、洗練されると、機械になるようだ。

では、機械に任せると できてしまう事が、手仕事でやると、どうなるのか?

これ が、我々の仕事なんだけど、この辺りが、ビジネス として考える才知とは、別の才知だから、困ったものだ。

また、余談に流れたよ…


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豆ガンナ

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30年以上前の豆鉋を親方から貰い受けた。

リード製作の道具になった。
陸台(ろくだい)に調整した。
4点があたる 鉋 。

要するに、鉋 という道具は、厚みを減らす事 の次に 仕上げに削る 鉋 がある。

この陸台鉋は、更に、ミクロン単位での凹凸だけが、鉋刃に引っかかり、削れる様に調整したのが 陸台 と言われるモノで、真っ平らになると、それ以上(刃の出し方にもよるが)は、削れない。

こんな話がある。
上記の鉋にて、板を削る。
もう一枚を削る。
で、ピタッと合わせる。

と、吸盤のように、二枚の板がくっ付いた切り しばらく離れない。

これを、 陸台 の調整が上手くできている証であり、刃も よく研ぎついている証であり、鉋のかけ方も 良い という事となる。

これを、楽器リード製作に利用する事とした。

脱紙ヤスリ を 個人的には進めていくつもり。

もちろん、リード製作を お伝えしていく場面では、無難に紙ヤスリで進めてはいくが…

プロの建築、木工は、紙ヤスリを極力使用しない。 な~んて 時代の流れに逆行である。

紙ヤスリは、「あたり 」が硬い為、 極力仕上げには使わない。

代わりに、仕上げに 和紙 を使用する。

知人の家具作家さんが、仕上げに ムクの木の葉 で、仕上げる。

紙ヤスリでは、スッキリと仕上がらない。
番数を上げ、3000番等で磨けば、良い
と考えるのが普通かもしれないが、

植物には、植物の 「あたり 」 が、一番自然な風合いを引き出してくれる。

治療現場で、ヒトの身体には、 手をあてる

「手当て 」 が、再評価 されている というのも 解らなくもない。。

それでも、わからないひとが、多く居る。そういうひとからすると、単なる自己満足だと 語る。
そうかもしれないし、そうでもないかもしれない。

というのは、では、雰囲気 とは なんぞや?

なんだか 温かい感じ の、 感じ は?


では、ハンドメイドが、機械のように精密化すると 味が無くなるのか?

では、単に ヘタな作品には、味があるのか?


これまた知人に居る。
3万で、売れない家具に、ヤケを起こして、30万と値札を付けたら 三十分もしない内に売れた。

これは、笑えない話だ。。

手仕事するなら、先の先の先あたりまで、やりたいね。。

そんな風に思いながらも、
ハンドメイド機械論 に、スッキリした回答を いずれ、きっと記事いたしましょう。