年度末、巷では各企業の年間カレンダーが出回る頃合いとなりました。
さてその企業カレンダー、「◯印=休み」というのは、ほぼ共通しているわけですが、それぞれの会社によって「△印=半休日」とか「❏印=昼勤のみ出勤日」とか、いろんな記号が使われていたりします。
で、今回チラホラと目に付くのが中小企業における「♢印=指定有給日」といった種類の記号です。どの会社でも大抵、年5日になってます。そう、皆さんご存知の通り、新年度から「有給休暇が年10日以上ある労働者について、そのうち5日の取得を企業に義務付ける」ことが決まったのを受けての対応でしょう。
けれども、よ〜く見ると、うん? 同じ会社の今年度と比べて「年間休日」が減ってますね。例えば・・・
2018年度年間休日(例えば110日)⇒2019年度の年間休日(例えば105日)+指定有給日(5日)
・・・となっているわけです。
つまり、これまで有給使えなかった人の休日が増えるわけではなくて、今年度休みだった日のうち5日分が新年度は有給扱いになる、と、そういうことです。
法律上、多分、それでOKなんだろうとは思います。それに、実際問題として、カツカツで回してる中小の会社が従業員をてんでに休ませるというのは確かに難しいよね、という気もします。なので、会社としてこれまでと同じ稼働日数を確保しつつ、一方で従業員の有給取得も実現させる方法として、まあ、解らないでもありません。仕方ないと言っても良いでしょう。
でもコレ、普通の休日から指定有給日に変わったその分、きちんと給料は上がるんですよね? 年間通して5日分の給料という意味ですよ? で、なければ、ホント唯の辻褄合わせ、というか、何なら詐欺では? ということになりますからね。せめて、ソコのところだけはキッチリお願いしますよ。
はい、以上は、ワタクシが配送ドライバーとして出入りしている部品加工メーカーの話です。
じゃあワタクシ自身が(世を忍ぶ仮の姿で!)身を置いている運送会社はどう対応するのかというと・・・実は、今もってアナウンスがありません。
自慢にもなりませんが、ワタクシ有給取ったことないんで(そのかわり休日出勤ほぼお断り、あと、今年度は忌引で2.5日だけ有給使いました)、新年度途中で、会社側から(!)「有給取れよ〜」って言わなきゃならないはずですが、さて、どうなることやら。
皆さんの会社は如何ですか?
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
参考までに、こちら厚生労働省によるpdf資料です。
*厚生労働省:年次有給休暇の時季指定義務
→https://www.mhlw.go.jp/content/000350327.pdf
以前ご紹介した『わたし、定時で帰ります。』の文庫本出ました。
こちらがその記事。昨年8月に書いたものです。
(2)年次有給取得の義務化
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【施行時期】2019年4月
【内容】有給休暇が年10日以上ある労働者について、そのうち5日の取得を企業に義務付ける。
ワタクシ、休日出勤断るもんだから有給なんてとったことないんだけど・・・今度の4月からって、ホントかしら?
*#260 『わたし、定時で帰ります。』・・・を、当たり前にするのだ。
→https://blog.goo.ne.jp/kawai_yoshinori/e/4b410dd1d4735834c3a0426aeb361a71
ちなみに、この『わたし、定時で帰ります。』ですが、この4月期からTVドラマもあるそうです。う〜ん、視よっかな〜、どうしよっかな〜。
[新ドラマ]『わたし、定時で帰ります。』主演・吉高由里子!! 現代に働くすべての人を応援!!【TBS】
*TBS:わたし、定時で帰ります。
→https://www.tbs.co.jp/watatei/
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