角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#213 「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」・・・日本新聞協会、放歌高吟。

2017-09-10 06:25:25 | メディア論
(産経新聞9/8大阪6版より)


「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」

いや、素敵ですね。

日本新聞協会が選んだ今年の新聞週間代表標語だそうですが、
これはその「笑うとこ」でしょうか?

何しろ昨今の新聞は、
限りなくフェイクに近い憶測記事を一面大見出しにするし、
ネット上で周知のファクトも気に入らなければ全く報道しないし、
そういうモノと考えた方が良いですからね。


ちなみに、佳作の中にも素敵な作品がありまして、

「伝えたい 語り合いたい 記事がある」

確かに、
こりゃ伝えなきゃ、語り合わなきゃ、
な記事が時々あります。いろんな意味で。


「真実に 向き合う報道 ゆるぎなく」

ああ、やっぱり「笑うとこ」?


なんかね、
応募するのも選ぶのも、
双方本気で言ってますかって心配になります。


自分としては、

「見る、知る、めくる。今日が始まる。」

っていうのは、
ああ、それは確かにそうなだな、
と思うんですが。

*日本新聞協会:2017年度「新聞週間標語」入選作一覧
http://www.pressnet.or.jp/about/recruitment/slogan/index.html


せっかくなんで(?)、
過去の代表標語もみてみましょう。


「上を向く 力をくれた 記事がある」

コレは真実、良い標語だと思います。
2011年、東日本大震災がありましたが、
あの時は、新聞もテレビも、かなり「正気」に近かった気がします。


「激動のネット社会に確かな活字」

2000年、まだまだネットはアヤシイものでしかなかったので。


「今日を読む世界が動く自分が変わる」

1994年のものですが、
何故でしょう、コレ憶えてます。
調べてみると、村山政権発足の年でした。


「新聞はひるまずおごらずかたよらず」

これも憶えてます。
1988年といえばソウル五輪ですが、
いやいやいや、当時は、
「(たまに)怯み(時々)奢り(常に)偏ってる」
今日の新聞は想像できなかったでしょうね。


これ以前のモノになると、
あんまり標語らしくなくてツマラナイです。


で、一気に飛びますが、

「報道の自由が守る・知る権利」


1953年、今は昔。
2017年の今日、
「報道しない自由が阻害する知る権利」
ですから。

*日本新聞協会:過去の代表標語一覧
http://www.pressnet.or.jp/about/recruitment/slogan/past.html



ところで、
協会のホームページでこんなの見つけちゃいました。
猛烈、耳につく歌です。それだけです。

しんぶんのうた(ショートバージョン)


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