厚生労働省は13日、ロシアのウクライナ侵攻に伴い、歯科の治療に使う銀歯の材料パラジウムの価格が高騰していることを受け、医療機関が銀歯を使った場合に受け取る「公定価格」を5月に緊急で約8%引き上げることを決めた。窓口負担3割の患者の場合、1カ所の銀歯治療につき数十~数百円程度の負担増につながるとみられる。
同日の中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)で了承された。医療機関が仕入れる際の市場価格が急騰し、公定価格で採算が合わない事態が発生していた。
5月の公定価格見直しで現在の1グラム当たり3149円を8.38%上げ、3413円とする。
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