SMiLE（Brian Wilson）

　こないだ買ったばかりなので、事実上、新譜みたいなものですが、昨年発売なのでこのカテゴリーにしました。また、英語表記は輸入盤で購入という意味ですから。

　ポップス・ロック史上の伝説がついに登場。あの未完のコンセプト・アルバムが３７年ぶりに、とうとう登場ですから、このアルバムをめぐるブライアン・ウィルソンの物語に思い入れがある人は、相当盛り上がりますよね。もちろん、ミュージックマガジン誌で米ロック・ポップス部門１位など、日本の洋楽各誌でも高評価の作品ですし、ブックレットなども良く出来ていて高評価なんですが…。

　すいません。僕はブライアン・ウィルソンに深い思い入れって全然ないんです。確かにビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」は歴史上の傑作だとは思いますし、このアルバムを３７年前に作ろうとして挫折（しかも精神まで病んだわけですから）したブライアン・ウィルソンは凄い才能の持ち主だったんだと思います。もし、この水準で３７年前に完成していたら、ビートルズの「サージェント…」を超える作品だったのでしょう。

　ただ、３７年経ってしまったというのがあまりにも痛すぎます。なぜなら、このアルバムが未完に終わった後に、他のアーティストから数多くの革新的なアルバムが出てしまったのを僕らは知ってしまったから。伝説は伝説のままにして想像で楽しんでいた方が良かったのではと思ってしまうんですよ、私は。本当は、洋楽をひと通り聴いたと思ってから聴くべきアルバムなんでしょう。僕もこれを聴くには、まだまだ経験値が足りていないなぁと思っちゃいました。

　評価
★★☆☆☆（やっぱり、何か若者はもっと他の音楽を聴くべきだと思ってしまいます。）
　入手度
☆☆☆☆☆（楽勝です。）