へぶつい (Heavenly Twins)

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咲 -Saki- 感想

2012-07-06 13:00:00 | 咲-Saki-
第99局 真実


 南3局  親:宮永咲  ドラ:

 前回、咲は大明槓しておきながら、王牌から持って来た嶺上牌をそのままツモ切った。
 霞さんと姉帯さんがこれを槓ドラ狙いだと考える中、末原さんは一人その考えを否定。
 咲には槓ドラが乗らない事に触れた上で、これは故意にツモをズラしたのだと結論付ける。

 自摸筋が変わり、絶一門が崩れれば、霞さんは勿論、筒子をツモる事になる姉帯さんも手が遅くなる。
 一方、咲と末原さんの手に萬子と索子が入るのは変わらないので、相対的に有利。
 更に自らを凡人と評する末原さんは、咲は自分を甘く見ているのだろうと考えていた。



 そんな末原さんに聴牌が入る。
 高目タンピン二盃ドラドラ、安目でも平和一盃ドラドラのチャンス手。
 口角を上げ、嬉しそうな表情をする末原さんが良い。


 すぐに姉帯さんがを切るが、ダンラスの末原さんは一発逆転を狙ってこれを見逃し。
 姉帯さんの「先負」があるせいで、槓裏一発期待のリーチが打てないのが辛い。


 だが次巡、見逃しの甲斐あって、末原さんの指はを掴んでいた。

「引けたで……!!」



「ツモ!! 4000・8000!!」

 タンピン二盃ドラドラに、ツモがプラスされて丁度倍満。
 この倍ツモで、点数状況は、清澄:108100点、姫松:102100点、永水:102000点、宮守:87800点。
 一時はダンラスだった姫松が、一気に準決勝通過ラインの2位まで浮上した。

 逆に宮守はラス落ちして、姫松と14300点差、永水と14200点差になってしまった。
 姉帯さんは倍ツモしないと敗退と言っているけど、2位抜け条件はハネツモ又は倍満出和了りだね。


 ところで、末原さんの考え通り、咲の大明槓で霞さんの絶一門は崩れていたんだろうか?
 姉帯さんがを切っていたけど、これだけではツモ切りなのか手出しなのか判別出来ない。
 無理鳴き一つで崩せるものなら、霞さんの絶一門も大した事ないのだが。




 南4局オーラス  親:石戸霞  ドラ:不明

 インターハイ2回戦も遂に大将後半戦のオーラス。
 清澄、姫松、永水の3校が和了条件なので、この1局勝負となる可能性が高い。
 果たして、準決勝に進出する2校は、何処になるのか?

 なんて思っていたら、



「ツモっ 400・800です!」
「えっ」

 えっ。
 何と、序巡にトップ目の咲が和了って、アッサリとオーラス終了。
 誰の順位も変わらない和了りで、2回戦が決着してしまった。

 トップ目の安和了りで終了というのは、リアルでは日常茶飯事だけど、漫画では珍しい。
 咲の最終形は、小さくてよく見えないけど、50符の嶺上開花のみかな?


 最終的な各校の点数は、清澄:109700点、姫松:101700点、永水:101200点、宮守:87400点。
 準決勝に進出するのは清澄と姫松に決まり、永水と宮守は残念ながらこの2回戦で敗退。



「わぁぁあぁ ありがとうございましたぁぁぁ」

 泣きながら「ありがとうございました」を言う、ちょー可愛い姉帯さんがちょー可愛い。
 残りの六曜については、いつか語られる日が来るのだろうか?




 そして、3人に翻弄されっ放しだった末原さんが、まさかの2位抜け。



 おめでとーーっ!!


 試合中には見られなかった、末原さんの満面の笑みが可愛過ぎる。
 いや~、まさか姫松が勝つとは思わなかったというか、永水が負けるとは思わなかったな。
 第3シードの永水女子は、初期から設定があったし、アニメ第25局EDにも登場してたのに。


 特に、



 のどっちがハッちゃんの鬼門に驚くシーンは、



 原作では「なかなかの偶然ですね」で終わりなのだろうか?


 それに、永水は、姫松や宮守と比べたら、圧倒的に描写不足の様な。
 去年の話、神代の九面、霞さんの得意分野、敗退したというのに謎が多過ぎる。
 そもそも、この巫女一族が麻雀をしているのは、何か目的があるのか、それとも単なる趣味なのか?

 敗退した霞さんに、全く動じた様子がないのも気になる。
 その辺の話は、次回以降に説明されるのかね?


 2回戦は、咲が最後に「ぺっこりん」と頭を下げ、試合終了の礼を言って終了。
 そして、個人ごとの成績は下記の様になった。

 先鋒戦
 片岡優希      (清澄): 99900点( -  100点)
 神代小蒔      (永水):100700点( +  700点)
 上重漫       (姫松): 84400点( -15600点)
 小瀬川白望     (宮守):115000点( +15000点) 

 次鋒戦
 染谷まこ      (清澄):112800点( +12900点)
 狩宿巴     (永水): 93100点( - 7600点)
 真瀬由子       (姫松): 90600点( + 6200点)
 Aislinn Wishart(宮守):103500点( -11500点)

 中堅戦
 竹井久       (清澄): 97700点( -15100点)
 滝見春     (永水): 84800点( - 8300点)
 愛宕洋榎       (姫松):127500点( +36900点) ☆TOP
 鹿倉胡桃    (宮守): 90000点( -13500点)   

 副将戦
 原村和       (清澄): 99600点( + 1900点)
 薄墨初美    (永水): 87100点( + 2300点)
 愛宕絹恵       (姫松):127600点( +  100点)
 臼沢塞     (宮守): 85700点( - 4300点)

 大将戦
 宮永咲       (清澄):109700点( +10100点)
 石戸霞     (永水):101200点( +14100点)
 末原恭子       (姫松):101700点( -25900点) ★WORST
 姉帯豊音    (宮守): 87400点( + 1700点)

 接戦だっただけあって、大きく稼いだ選手も、大きく失点した選手も少ないね。
 そんな中、唯一3万点以上稼いだ愛宕姉と、唯一2万点以上失点した末原さんが光っている。




 2回戦が終了し、末原さんは姫松の控え室へ。



 愛宕姉に試合途中の事を言われて、「うぅ」とか言っている末原さんが可愛い。
 でも、ギリギリとはいえ、2位抜けで何とか面目は保てた形。


 なのに、末原さんは素直に喜べず、考えた末に思い出してしまう。



 地区大会の個人戦で、宮永咲が連続プラマイゼロを出していた事を。


 そして、気付いてしまう。
 咲は、前半戦+5500点で半荘獲得点数2位、後半戦+4600点で同じく半荘獲得点数2位。



「さっきの大将戦――――
 前半と後半を25000点の半荘としてみた場合…」

 これを一般的な25000点持ち30000点返しの麻雀で考えてみる。
 まず、25000点スタートだと、咲の点数は、25000+5500=30500点、25000+4600=29600点。
 麻雀では百の位を五捨六入するので、30500点は30000点、29600点も30000点。
 そして、30000点返しという事で、この2つの数字から30000点を引くと……、



「2連続プラスマイナスゼロ―――!!
 それでいて1位抜け…!!」

 恐るべき事に、咲は2回戦を1位抜けする傍ら、密かにプラマイゼロを達成していたのだ。

 これは気付かなかった……。
 咲が末原さんをアシストしたのは、点数調整のためだったのか。
 他3校が必死で2位抜けを狙う中、1位抜けしながら余裕のプラマイゼロだなんて格が違い過ぎる。
 しかも、この2回戦、咲は靴も靴下も脱いでいない…。この意味がわかるな?


 咲がどうしてプラマイゼロを解禁したのかは分からない。
 だがこれでは、南3局の倍ツモや2位抜けに喜んでいた末原さんがまるでピエロ。
 さっきまで笑顔だったのに涙目になっちゃって、ホントに末原さんはかわいそかわい過ぎて堪らない。

 そんな末原さんに、赤阪郁乃悪魔が囁く。



「末原ちゃん
 あの子より強くなりたい?」

 うわ、怖ェ…。
 何だか、某魔法少女の契約並みに嫌な予感しかしない……。

 阿知賀女子は、相談した相手がかじゅたちで良かったな。
 1日で劇的な変化は望めないと現実を教えながらも、練習には付き合ってくれたし。


 ともあれ、第3ブロックから準決勝に進出するのは、清澄と姫松か。
 清澄高校にとって、同じチームと再戦するのはこれが初めてだね。

 再戦ねぇ。
 清澄は弱点のあるキャラが多いから、再戦では不利なんだろうか?
 もっとも、今回の咲を見ていると、姫松レベルでは足元にも及ばない気もするケド。

 準決勝の注目ポイントは、漫の爆発、末原さんの強化、部長と愛宕姉の再戦。
 それと、冷やし透華との対戦経験があるダヴァン、初期に伏線のあったネリーといったところかな?
 清澄高校、姫松高校、臨海女子、そして最後の1校は何処になるんだろう?


 『咲-Saki-』は次回で第100局目。
 掲載されるのは、1号休載を挟んで、その次の8月3日発売号。




 最後にもう一度。



 末原さん、おめでとーーっ!!




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242 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:03:51
姉帯さんちょーかわいいよ!
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:06:52
なんと鬼畜な記事を…w
なぜ天然ドS満面の笑顔咲を載せなかったんやw
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:15:19
よかった……あのままズタボロに負けて泣き帰る末原さんはおらんかったんや……。
姫松推しとしては嬉しい。いやどの学校も好きだしどこが勝っても文句とかないけど。
プラマイゼロの理由は次回以降明かされるんだろうか。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:15:46
姫末の役不足感がすごい
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:22:06
記事作成乙です
なんかあっけない幕切れでしたが、次につながる伏線でワクワクしっぱなしです
末原さんの完成度はまだ80%だったんや!
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Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:25:20
自らの能力で"打たされている"二校が敗退して、自ら"打ってた"一校(+能力分析役の末原さん)が勝ったって感じ?
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Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:25:42
>しかも、この2回戦、咲は靴も靴下も脱いでいない…。この意味がわかるな?

もう裸足にならなくても実力を出し切れるようになったのかな?
それとも本当に第一形態で圧倒したのか
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:27:14
>姉帯さんは倍ツモしないと敗退と言っているけど、2位抜け条件はハネツモ又は倍満出和了りだね。

倍満じゃなくて満貫出和了りじゃないの?
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:28:56
末原さんには魔物化して欲しくないな・・・
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-06 13:35:16
永水は個人戦に期待か
宮守は阿知賀編での登場がある気がするぜ
トシさんとレジェンドの繋がりはその伏線だと思う
返信する

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