シノハユ the dawn of age 感想

第56話　器用貧乏


　菰沢中麻雀部は、個人戦に向けて練習中。



　七対子で和了る杏果さん。
　菰沢中部長・楫野さんとの対戦を経て、刻子手から七対子への移行を身に着けたのだとか。

　こうやって、敵から学んで成長するというのは良いね。
　でも、杏果さん、個人戦には出ないんだよな。残念。






　３枚使いのラスで和了ったのは、もちろん慕。
　杏果さんがリーチ宣言牌をポンして一発ツモのを喰い取ったものの、お構いなしにツモ和了り。



「どんな怪物だ…」

　菰沢中との対戦で成長したのは慕も同じ。
　河にが切られていて、ちゃっかりがスジになっているのもエグい。
　杏果さんがと持っていたのに、しっかりを止め、現物のを切った事を褒めたい。






　はやりんをまくり、勝ち誇る閑無ちゃん可愛い。
　入部対局でもはやりんに勝って１位だったし、実力はあるハズなのに。
　なんもかんもテリーマン現象が悪い……。



　尻とかケツとか（笑）。
　そして、進む慕の男子化。




　そんな会話をしていると、ふと閑無ちゃんが「中村先生が来る」と口にした。



　皆が不思議に思う中、来たのは坂根先生ではなく、本当に中村先生。
　耳の良さも然る事ながら、中村先生の足音を覚えているのが凄い。
　こういう特技、どうにかして麻雀に活かせないかな？




　石飛閑無。



　勉強（と乳）で、はやりんに勝つのは諦めたと言った閑無ちゃん。
　閑無ちゃんは、その真意を杏果さんにだけ話す。


「私はさ」



「勝ちたいんだよ
　なるべく上までいきてぇ」

　広く浅くで評価するなら、恐らく閑無ちゃんはトップクラス。
　閑無ちゃんがライバル視するはやりんも、おっぱいが重くて、運動は苦手だし。
　でも、閑無ちゃんは一つの道を極め、その頂点を目指す生き方を選んだんだね。



　閑無ちゃんの言葉を聞き、杏果さんも納得。
　この１シーン、とても美しい。


　それにしても、杏果さん、



　自分が不満そうにしていたこと、全く自覚していなかったのか（笑）。




　そういや、先日『ぷよぷよ』がeスポーツに認定されたらしいね。



　小学生で対人18連鎖が撃てた閑無ちゃんなら、きっと頂点に立てていただろうに（笑）。
　もっとも、自分が勝てるジャンルで勝つのではなく、自分が勝てないジャンルに闘志を燃やし、敢えて挑んでいくのが閑無ちゃんの閑無ちゃんたる所以で、魅力なんだけどね。




　センサーライト。



　慕の家の玄関にセンサーライトが付いたそうだ。
　こういう日常の何気ない１シーンは、ほっこりする。

　次回掲載は、次の5月25日発売号。
　……まさか、このセンサーライトが、後々の伏線になったりしないよね？