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週刊少年サンデー 感想

2009-11-11 22:35:24 | サンデー
週刊少年サンデー 2009年50号 感想


マギ

 黄牙一族との交渉のため、再び村を訪れた練白瑛。
 だが、煌帝国に不信感を抱いた黄牙一族にとって、練白瑛の言葉は到底信じられるものではない。
 裏で糸を引く呂斎の思惑通り、遂には黄牙一族の一人が、練白瑛へと斬りかかった。



 しかし、練白瑛はその剣を避ける素振りも見せなかった。
 傷を負わされた事など意にも介さず、黄牙一族への説得を続ける練白瑛。
 その真っ直ぐな眼差しには、微塵の揺るぎも見られない。

 アラジンが煌帝国の駐屯地に出向いた時、「練白瑛の周りのルフは痛いほど迷いがない」なんて言っていたけど、自分の身が危険に晒されても、それは変わらないんだな。
 練白瑛が、綺麗事ばかり口にする現実を知らないお姫様ではなく、断固たる覚悟を持って理想を追っているのだと知って、見直した。


 この争いを止めるため、ババの杖を手にし、ルフを使役しようとするアラジン。
 しかし、そこに瀕死だったハズのババ本人が現れ、アラジンを制止した。

 ババはアラジンから自分の杖を受け取ると、「情けない真似をするな!!」と黄牙の戦士たちを一喝。
 続けて、「………見誤るな。己れが本当に守るべきものを。そのために、どんな戦い方をするべきかを…………」と、改めて一族の者たちに、「心の戦い」について諭した。

 そして、ババは血を流しながらも、練白瑛の前まで行って跪き、煌帝国の傘下に降る旨を伝えた。
 ババがこの決断をした背景には、やはりアラジンが練白瑛を信用出来ると伝えた事があったらしい。



 ババの傷を見た練白瑛は、それが自分の部下の仕業だと感付いたようだ。
 しかし、それを口にしても、ババは「そんなこと・・・・・はどうでも良いのです」と問題にしなかった。
 練白瑛といい、ババといい、自らの血を流す事を厭わない高潔な姿勢には頭が下がる。


 ババが長くない事を悟ってか、練白瑛は「あなたの意志 確かに受け継ぎました…」と言うと、煌帝国と練白瑛の名の下に黄牙一族の安全を保障すると宣言した。

 黄牙一族の中には、他国に降る事を嘆く者もいたが、ドルジの「誰に降ろうが、誇り高く心を持ち続ければいいだけだ!! ババ様のように………」という言葉に納得したのだろう。
 己が意志を示せというババの言葉を聞くと、練白瑛を取り囲んでいた黄牙一族の者全員が、ババに倣って練白瑛に跪き、恭順の意を示したのだった。



 すごいねウーゴくん… みんな、未来のために何をすべきかを選ぶ勇気を持った人達だ。
 僕らは今、何もすべきことがなかったよ。


 かくして、アラジンやウーゴくんが関与する事なく、争いは収束した。
 こういう場合、第三者の主人公が割って入る事で、問題を解決するのがお約束なのに、まさかアラジン抜きで解決してしまうとは思ってもみなかった。

 良い意味で予想を裏切られ、とても面白かった。
 アラジンの「僕らは今、何もすべきことがなかったよ。」というセリフも印象深い。



 無理をしたババは、今後の事をドルジやトーヤたちに伝え終えると、息を引き取った。
 だが、死んだババは、アラジンにだけ見える魂(?)の姿となると、“この姿”になってやっと分かった事があると、アラジンにも言葉を遺した。

 ババによると、『ルフ』とは全ての生命の魂をつなぐ、世界の血潮なのだとか。
 そして、その「ルフ」に愛され、その力を借りられる存在、「マギ」は、幾億の生命と共に生き、彼らを導いて世界を創る事が使命らしい。
 ババは最後に「…だからお主は、決して独りではないのだよ?」「いつも味方でいるよ。」とアラジンに言うと、無数の鳥となり、消えていった。

 う~ん、よく分からないなぁ。
 この世界の生物は、死ぬと魂が抜けて、『ルフ』というところで一つになるのか?
 そうすると、これまでルフと呼ばれていた、小さい鳥はなんなんだろう?
 あと、マギはルフを使役しているのではなく、ルフがマギに力を貸してくれているだけだったのか?
 ルフに意思があるのかも謎だし、死んだ生物のパーソナリティがどうなるかとか、疑問が尽きない。


 一方、煌帝国の駐屯地に戻ろうとした練白瑛は、途中で軍を率いる呂斎と出会っていた。
 呂斎が戦争を始めるつもりだと聞くと、練白瑛の懐に入った何かが八芒星の光を放ち始めた。

 これは、ジンの召喚? それとも、何らかのマジックアイテム?
 どちらにせよ、アラジン以外の者が使うのは初めてなので、次回が楽しみだ。

 そういや、練白瑛といつも一緒にいる、青舜という少年についても、まだ謎が残っているな。
 黄牙一族に囲まれた時は、慌てているだけで何の役にも立たなかったけど、何者なんだろう?
 万が一、練白瑛の趣味で連れ歩いていたなんて言われたら、どうしよう……。


 それはさておき、ようやくコミックスの発売が正式決定。
 発売日は12月18日で、やはり1巻と2巻の同時発売になるのだそうだ。
 もしかして、1巻表紙がアラジン、2巻表紙がアリババって、対比させるのだろうか?




ケンイチ

 逆鬼の過保護が裏目に出て、紀伊陽炎に出会してしまった兼一。
 だが紀伊陽炎は、刹那丸を返すよう取り次いでくれと、兼一に泣きついて来た。

 赤羽刀を手に入れるためにやって来たのに、やっぱり刹那丸が良いと泣く紀伊陽炎が良かった。
 紀伊陽炎には、これからも他の刀に浮気せず、刹那丸一筋でいて欲しいなぁ。

 ……で、どうなるの?
 返してもらえるの、刹那丸?




神知る

 1コマ目は、三角形のイデア?

 それはそうと、理想のギャルゲか。
 前にコメント欄にも名前が出ていたけど、最近はよく『ラブプラス』の話を聞く。
 そんなに面白いならやってみようかとも思うんだけど、絵が好みに合わないんだよな。

 まぁ、桂馬の「よっきゅん」みたいに、実際にゲームをやってみれば、考えが変わるのかもしれないけど。
 ところで、「よっきゅん」って、前にノーラに殺されなかったっけ?
 桂馬が「ロードロード」と叫んでいたけど、あれでなかった事になったのだろうか?




ハヤテ

 あら、白髪の伊澄も良かったのに、もう戻っちゃったのか。
 このまま、ハヤテvs伊澄になったら面白いけど、そうはならないんだろうな。




はじあく

 草壁の家には、洗脳度の測定器があるのか……。
 どうやって使うのかは知らないけど、コンビニのバーコードリーダーみたいなのが付いているなぁ。

 乙型を一撃で倒すとは、草壁ゲンって強いんだな。
 しかも、肩書きから「見習い」が取れると、変身するようになるらしい。
 変身するともっと強くなるんだろうか、それとも単に気分的な問題?

 ゲンの妹のシズカが、なかなかに可愛かった。
 正義の味方見習いだけあって、何気に手刀で薪を割っていたけど……。
 ところで、「悪の人」を倒すと、何処かから補助金でも出るんだろうか?



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