昨日、カナダ研修旅行の見送りをしたことを書きましたが、カナダと言えば私が思い出すのはグレン・グールドのことです。20世紀に最も影響力のあったピアニストの1人と言われ、日本でも絶大な人気を誇りました。私自身、何枚ものCDを買い集め、その個性的で魅力あふれる音楽に親しんできたのです。もともと、私は今回の研修旅行の引率を予定していましたが、諸事情により上杉副校長に交代いたしました。仮に行っていたとしても、広いカナダのこと。今回の目的地である西海岸のヴィクトリアは、東のトロントとは正反対なので、行くことはできません。それでもグールドの出身国の空気を吸うというだけでも、ファンとして深く感動したことでしょう。
※下の写真は「ザ・グレン・グールド・コレクション」という6枚組のレーザーディスク。確か「限定3万セット」という売り文句につられて、もちろん買い求めました。レーザーディスクはすっかりDVDに代わってしまったので、機械が故障したらもう見られません(とほほ)。
カナダ・トロント出身のグールドは、1946年にトロント交響楽団との共演で、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」で正式デビューしました。以後、歴史的な録音であるバッハの「ゴールドベルク変奏曲」~この曲だけでも何度か録音をしているのですが~は、ぜひ聴き比べてみることをお勧めいたします。私自身、複数のグールド盤を聴いて、すっかりこの曲のファンになりました。そしてピアノ、ハープ、弦楽アンサンブル、クラシックギター、ジャズなど、さまざまな演奏家によるCDを求め、何枚もの愛聴盤があります。今の生徒諸君は、あまりCDによる音楽視聴をしないとは聞きますが、なかなか良いものですよ。私はyoutube動画も利用しますし、アマゾンミュージックのサブスクにも加入していますが、やはり「これは!」という演奏はCDコレクションに加えています。先月の一貫中学の「凝念」で音楽の話をした時に、何人かの生徒から「校長先生はどんな音楽が好きですか?」という質問があったので、今日はグールドの話を紹介いたしました。
※グレン・グールドについては、彼の人生や音楽について語られている書籍もたくさん出ています。