校長室だより ~ 武蔵野の森で紡ぐ友情『明星学苑・スクールライフ』

民間企業勤務から中学、高校、大学など、教育現場へ転じた『キャリアコンサルタント』の日常をお伝えします。

日本一美しい、水辺の町の中学校

2021年06月30日 05時53分53秒 | 日記

「日本一美しい庭園」は、島根県安来市にある足立美術館というのは、よく知られています。では「日本一美しい風景の中学校は?」と言えば、どの学校でしょうか。きっと自推も含めてたくさんの校名が挙がると思いますが、アメリカのマスコミからお墨付きを受けた学校が、松江市内にあります。それが、中海に面した立地の本庄中学校です。昨日、こちらで高校説明会のお招きを受け、津森先生と一緒に出かけました。実は津森先生は本庄中の卒業生でもあり、少し遠い距離なのですが、開星高校まで進学していた経歴の持ち主。開星高校を知り、本庄中学の出身者とあっては、説明会にこれほどの適任者はいません。私が簡単な学校紹介をした後、津森先生にバトンを渡したところで、生徒たちの目が輝きました。

全校生徒は14名と小さな学校ですが、昨年も同数の卒業生の中から、本校への進学者が3名もいたのは嬉しい限りです。「今年もぜひ、先輩に続いてください」と、津森先生の説明にも力が込もりました。そして説明会が終わった後、津森先生の案内で校庭を散策。晴れた日には、中海の向こうに大山がそびえ立ち「その風景に、アメリカの新聞が『日本一美しい中学校』という評価をしたそうです」と、教頭の中島先生に伺いました。今から数十年前のことです。

しかし中学生だった津森少年には、その美しさ以上に魅力的だったのは、すぐに釣りができるという絶好のロケーション。休み時間に仕掛けを投げ入れ、授業中に竿を眺めていると、つい興奮したのでしょう。「津森、どうした!」「先生、引いちょるけん!」と。ここで先生も気が利いているのが「早く行って、巻いてこい」というやり取りがあったとか…。いい時代だったのか、今も津森先生のような人がいて、同じことが繰り返されているのか。昔はフェンスもなく、校庭から中海がつながっていたという思い出話に「なんて素敵な中学校だったのか💛」と心が洗われました。「みんな、本当にいい子たちなのです!」と中島先生が言われましたが、こうした環境のなせる業でもあるのでしょうね。

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