校長室だより ~ 武蔵野の森で紡ぐ友情『明星学苑・スクールライフ』

民間企業勤務から中学、高校、大学など、教育現場へ転じた『キャリアコンサルタント』の日常をお伝えします。

リーダーシップを考える~学生の想い

2018年05月23日 13時23分05秒 | 日記
昨日お伝えした『私が幼児雑誌の編集長になったら』の講義で、リーダーシップについて、話し合いました。リーダーシップと言っても一面的ではなく、また言葉で理解していても現実場面ではさまざま苦労を強いられるもの。実際、リーダーシップに関するセミナーや書籍の広告は永遠のベストセラーと言ってよく、良策を求めるニーズは引きも切りません。そこで学生に問いかけたのは『よいと思うリーダーを、動詞で表してください』というもの。つまり、優しいとか厳しいというのは形容詞であり、行為の結果に対して表現されるもの。大切なのは行動レベルでリーダー像を思い描くことで、そのための議論を進めてもらいました。


「私はとりあえず54の行動を思いつきました。さぁ、あなたたちも思いつく限り出してみてください!」といって議論を見守りましたが、出るわ出るわ…たいしたものですね。若くて柔軟な感性で次々と用意した紙が埋められていきます。後からリアクションペーで知ったのですが、あっという間に30を超える行動を出したグループもありました。『みんなをまとめ、的確な指示が出せる』といった常識的な要件を抑える一方で『ONとOFFを使い分ける-飲みに行く』『アメとムチの使い分けが上手にできる』など、部下としてのわかりやすい願望が込められているものも。なお、写真に示したものは私が洗い出した54の行動です。

さらには『謙虚だけど人の先頭を切って歩く』『綺麗な言葉を使う』という表現もいいですね。また『自分の地位を気にしない』『相手のことを考える、大切にする』『ハラスメントをしない』などは、まさに今、世間を騒がせている問題でもあり、本学生は先取りをしていたようですね。『言葉ではなく背中で語る』といった、格好いいリーダー像も出ていましたので、ぜひ皆で心に留めておきましょう。
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