昨日は、東京湾を守った漁師・船橋漁業協同組合の元組合長、大野一敏さんのパネルディスカッションを実施いたしました。最初は飯島先生と八幡先生が登壇する予定でしたが、飯島先生は司会側に守り、八幡先生が質問をし、大野さんのお答えについて私が補足質問をする形に変更。昨朝は早くから、会の成功に向けて打ち合わせをする2人の姿がありました。私は大野さんのお話を真横で聞かせてもらい、その熱い思いと熱量をダイレクトに感じられたのは、とても幸運だったと思います。「バイデン大統領より4つ年上です」とお茶目な発言もありましたが、年齢を感じた生徒は皆無だったのではないでしょうか。
講演会では、大野さんが専門とされる漁の話はもとより、日本の国のありようから世界のこと。はたまたご家族への思いなど、話題はどんどん広がりあっという間に時間が過ぎていきます。ある先生が「政治・経済・環境・歴史・文化など、何がご専門なのかわからないほど、広範な知識の広がりに驚きました!」と、舌を巻いていました。総じていえば、最後の質問もすべての生徒を指名することができなかったほど、とても中身が濃く充実した時間だったと言えるでしょう。たくさんのキーワードが出たように思いますが、大野さんが会社の若い社員にいつも話をすることとして紹介された「人生は、一瞬一瞬の信頼の積み重ねの連続」という言葉が、重たく響いたことと思います。せっかく積み上げた信頼も、瞬時に失うこともあるという貴重な教訓。しかし、その一方で「自分自身も若い頃は失敗の連続だったから、恐れることなく挑戦してほしい!」という逆説も、胸に収めておきたいですね。