沖縄県宜野湾市の病院 かりゆしクリニック NEWS

医療法人うりずんの会 かりゆしクリニックの最新情報を掲載。内科・循環器科・小児科・皮膚科。沖縄県宜野湾市

睡眠時無呼吸症候群の治療方法 【その3】

2006年02月08日 | 睡眠時無呼吸症候群

手術による治療

子供の睡眠時無呼吸症候群の場合は、アデノイドや扁桃の肥大が原因であることが多く、手術が第一の選択になります。また、大人の場合でも気道閉塞の原因がアデノイドや扁桃の肥大であると明らかな場合や、他の治療方法ではうまく治療できなかったときなどは、耳鼻咽喉科医による手術が必要となることがある。

■口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP:uvulopalatopharyngoplasty)
最も一般的な手術で、口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる手術です。睡眠時無呼吸症候群の約50%の患者さんで、有効と言われています。手術を受けられた患者さんの中には、手術による傷が治るまで、激しいのどの痛みがあったり、手術後に鼻声になったり水を飲み込むと鼻から逆流しやすくなることがあります。

■レーザー手術
いびきの治療としてレーザーによる口蓋垂軟口蓋咽頭形成術も行われるようになってきました。この治療は、口蓋垂や軟口蓋の一部をレーザーで切除する方法で、いびきを和らげ痛みも少ない方法ですが、この治療はいびきを和らげる治療であり、睡眠時無呼吸症候群に治療効果があると判断するのは早計です。

歯科装具による治療

歯科装具は、睡眠中に装着し舌や下あごを前方に固定することで舌の後方の気道スペースを広げ気道の閉塞を防ぎます。

■下顎を固定するマウスピース
上下の歯の間に固定し、下あごを前方に引き出す装置です。いびきだけでお悩みの患者さんや軽度から中等度までの睡眠時無呼吸症候群の患者さんにすすめられます。ただし、たとえ最適な口腔内装具を用いても睡眠時呼吸障害の発生を完全に防ぐことができない等の欠点があります。