からももの庭

少し農家。少し看護師。ほぼ自由人。趣味でお花をたくさん育てています。

ノイバラの自生地について考察

2010-06-17 22:17:48 | バラ
先日、
ローズクリエイターのてんちょさまから
環境の違いによるバラの開花について
少しお話をお聞きすることができました

それが最近の私の核心に近いものでもあり、
とっても心に残ったので

それにつながるかな…と
自分が思ったことを少し
ブログに残してみます



私は、
先日新潟に出かけて
ちょっとした発見がありました

まずは2つのノイバラの写真です
(どちらも山に自生のバラです)


神奈川(丹沢)のノイバラ



新潟のノイバラ


この花の写真だけ見ると
どちらも同じような花ですが…
茎が全く違うんです


神奈川のノイバラ
(分かりやすいように庭に生えているノイバラの実生の写真)

ヒョロリと細く、トゲが多く、葉っぱごとに茎に角度がついていて
他の草や木にとてもからまりやすい姿をしています
自然の環境では、神奈川では、このノイバラは
たくさんの木の中に埋もれた感じで育っています



新潟のノイバラ

茎がずんぐり太くスムース!トゲがありません
(葉っぱのウシロにはほんの少しあるよ!茎には全く無い!)
シュートはむしろ横に向かって飛び出しています

雪解けの跡地なので、
潅木程度の明るい開けた場所に生えています

こんな感じ





以上のことから


神奈川では、雪はないし
周りの木々に負けずにどんどん登って太陽を浴びるため、
また、外敵から身を守るのにトゲのあるヒョロリと長い姿で進化して、

新潟では、雪に耐え、
短い日照で充分な栄養を得られるように
大きな葉っぱとずんぐりした姿で進化したのかな~と思いました


となると、現代のバラの台木に使われている
『トゲナシノイバラ』はもともと
雪国から選抜されたものなのかなぁ~って考えて
なんだかうれしくなってしまいました
(実際はどうなのか分かりませんが)


新潟で海の側、山の側の2箇所でノイバラを捜索してどちらも
トゲナシでした


いろいろ環境を探りながら
花を見るのは楽しいものです



新潟のノイバラはこんなステキな雰囲気を作っていましたよ

(注:これはタダの山の中なんです)








もうひとつ

実家の新潟の海の側に咲くハマナスです


海から数百メートルしか離れていない道路脇です

風と潮でとても厳しい環境ですが、
私の膝丈よりも低いくらいで懸命にハマナスが育っています

力強いんです


さらに

20年ほど前に大規模に整備されて
かなり環境の変わった砂浜にだんだん自然が戻ってきました

すぐそこが海です

ふと、足元にハマナスの子株を見つけました




砂浜にたくましく生きるハマナス

本当に美しいです



今、パワースポットなどと色々流行っていますが、

私にとっては
こういうことが
パワースポットそのもの、

元気の源なんです


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