タザ記

目指せ枕草子。

オリジナル小説 冬烈火 第11話

2021-02-07 23:17:05 | 日記
〜あらすじ〜
ひょんなことから異世界へと迷い込んだ
畑崎(はたけざき)とその部活仲間の華日(はなか)、鈴望(れみ)、建樹(けんき)。その世界では願いをかなえるべく幸界(こうかい)を目指すレース、「冬烈火」が行われる。
これに参加することを決めた4人は、参加者だけに与えられる特殊な力、「戒(かい)」を駆使して1位を狙う。森の中で魔物と遭遇した4人は苦戦を強いられる。しかし、ここまで身を潜めていた畑崎が見事に魔物にとどめをさした。
〜本編〜
「やったー!!」
3人は俺のもとに駆け寄ってきた。
「畑崎すごい!」
「すげぇよ畑崎!!」
みんなが俺にこんな声をかけてくれた。
俺は唖然としていた。これは、俺がやったのか…?
「ああ、みんなありがとう。」
俺たちはその後すぐに眠りに落ちた。

ホー、ホケキョ!
「う〜ん」
俺は目を覚ました。日は既に高く昇っていて、木の葉の影から太陽の光がちらついている。今何時くらいなのだろうか。
「あ、畑崎おはよ〜
鈴望も起きたようだ。かなり眠そうだった。
「昨日は大変だったな。」
後ろから声がした。建樹も起きていたようだ。
「そうだな。まあ、なんとかなって良かった。」俺はこう答えた。
「そういや、畑崎魔物と話してたみたいだったけど、何してたんだ?」建樹が俺にきいてきた。
「ああ、あれか…。」俺は建樹に魔物と話した内容を伝えた。
「…それで、俺は仲間ってのはそんなものじゃないって伝えたんだ。でも、あいつは分からなかったらしい。もったいないよな。せっかくいい仲間もってたのに。」
俺は続けた。
「俺自身仲間の背中追いかけ続けてきてるからさ、ほら、俺ってこの中だったら1番弱いじゃん。」
「いや、そんなことないんじゃね?俺だって畑崎に勝てないことあるもん。」
「そうか?」
こんな話をしていると、「お〜い」と声がきこえた。華日だった。
「昨日は大変だったね。畑崎ほんとにすごかった!!これからもこの調子で1位目指そうね!」
その言葉に俺ははっとした。そうだ。こんなところでゆっくりしてはいられない。今も他のチームが幸界に向かっているのだ。
「よし、それじゃあちょっと急ぎ足で行こう。でも、疲れもあると思うから無理しないようにな。」
俺はみんなに言った。
俺たちはまた真っ直ぐに進み出した。方向があっているのかなんて分からない。でも、俺たちには確かな自信があった。こうやって進んでいれば絶対に大丈夫だという強い自信が。

俺たちは終わりの見えない森をひたすら進んだ。じゃまな岩ははね飛ばし、大木を飛び越えてとにかく進んだ。どこまで行っても他のチームにあわない。もう先に行ってしまったのでは無いかという不安感もでてきた。そんな時、急に森が開けた。
「これは…。」
そこで俺たちが目にしたのは、見たことのない光景だった。
続く…。

ご覧いただきありがとうございました。
あんまり上手く文書まとまりませんでした。見苦しいところもあったと思いますが許してちょ。