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文系的技術士のチャレンジ塾 (仮)

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一品生産の品質マネジメント

2009-09-25 | 書きもの
多くの工業製品は、見込み生産であり、製品は顧客の意志を先取りして造っておき、これを顧客に売ります。

これに対して、社会資本となる土木の施設は、受注生産によってつくられます。受注生産は、請負でものをつくることになります。

請負契約では、顧客の要求を適宜確認しながら、ものをつくっていくことが基本になります。

受注でつくるものは、完成物だけでなく、つくっていくプロセスそのものも商品として、捉える必要があります。特に二つと同じものがない1品製品をつくる建設でつくられるものは、プロセスを意識しなければなりません。

公共事業を行う場合、そのプロセスにおいて、顧客(国民、住民など)から依頼を受けた発注者(国、県など)と請負契約をした受注者(施工業者)との関係が重要になります。

ものを造るプロセスで受発注者の双方が確認することはたくさんあります。

例えば、
 ・顧客の要求を満足したものになっているか
 ・障害が取り除かれているか
 ・工程管理ができているか
 ・品質管理ができているか
 ・安全管理ができているか
 ・双方の意思疎通ができているか

特に、最近は、受注者と発注者が同じ立場であるということから(昔からそうだったと思いますが・・)、
 設計、積算、施工などの立場からの三者協議
 ワンデーレスポンス
 施工プロセス検査
など、顧客満足を高めるための取り組みが行われ、双方の意思疎通、相互チェック体制が強化されています。

どれも、できてしまったら後戻りできない、つくり直すことが難しい「一品生産」プロセスの重要な仕組みです。



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