「DX=新システムへの置き換え」と思っていませんか?
近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していますが、「既存のレガシーシステムが足かせになっている」と悩む声も少なくありません。
しかし実は、全面刷新ではなく、既存システムを「拡張」するという選択肢もDX推進の有効なアプローチです。本記事では、なぜ今レガシーシステムの拡張が注目されているのか、どのような方法があるのかをわかりやすく解説します。
1. レガシーシステムとは?DX時代に見直すべき「古くて重要」な基幹システムの価値
レガシーシステム(Legacy System)とは、企業が長年使用している古い基幹システムやソフトウェアのことを指します。たとえ古くても日々の業務を支えており、業界によっては今も欠かせない存在です。しかし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する中で、多くの企業がその対応に課題を抱えています。
レガシーシステムの特徴:
- 導入から10年以上経過しているケースが多い
- COBOL、VB6、古いWindows OSなど、時代遅れの技術で構築されている
- 業務と強く結びついており、置き換えが困難
- 拡張性や外部連携に限界がある構造
2. なぜ「レガシーシステムの拡張」が選ばれるのか?
「古いから捨てる」ではなく、活かしながら進化させるのが今の主流。全面刷新には高コスト・長期間・業務リスクが伴うため、最近では「拡張型DXアプローチ」が注目されています。
こんな課題も「拡張」で解決可能
- API導入で他システムとのデータ連携をスムーズに
- RPA導入でアナログ業務を自動化
- レポート出力や検索機能のユーザー体験(UX)を改善
- SaaS連携でクラウドサービスを部分的に導入
3. レガシーシステムを拡張する4つの主要手法
企業は以下の技術で、段階的にレガシー資産をモダナイズしています:
- API連携:社内外のシステムとリアルタイムに接続
- マイクロサービス化:一部機能を切り出して再構築
- フロントエンド刷新:ReactやVueなどのモダン技術でUIを再構築
- クラウド連携:オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド構成
製造業や金融業の大手企業では、基幹システムを維持しながら周辺業務をクラウド化することで、コストと生産性のバランスを最適化しています。刷新ではなく「拡張」を選んだことが、DX成功の鍵となりました。
詳しくのレガシーシステムを拡張する方法については、以下のブログをご覧ください:
レガシーシステムを拡張するという選択肢 ─ DX時代の企業成長を支えるもう1つのアプローチ
4. まとめ
DXの本質は「すべてを新しくする」ことではありません。
むしろ、既存の資産を活かし、今ある強みをテクノロジーで拡張することが、現実的かつ効果的なアプローチです。
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