コロナ禍により会社は営業停止中。当初は週に2~3回の出勤だったのが、先週は勤務時間はやや短いもののほぼ通常どおりの出勤日数。夏のイベント的な売出しをやるのかやらないのか。会社の決定が二転三転したうえで、結論としては「一応やるけどお客様は来ないでね」という前提での実施。なんじゃそりゃ。そんなんだったらやらない方がいいんじゃないの。個人的にはそう思います。その中途半端な実施に向けての準備がとても忙しくなってきた。
そんな状況なので週中も天皇賞の検討時間があまりなかった。が、昨日他の社員が遅めの出勤なので少し早く出社して検討時間を捻出。私にしては珍しくエクセルに過去レースのハロンタイムを入力してレース傾向などを探ってみた。
昨年の春天皇賞や菊花賞など生粋のステイヤーが活躍すべきレースもハロンタイムを並べてみると、巷間言われているように完全にスローの上がり勝負になっている傾向が見て取れる。そんな中で、今日の前哨戦ともいえるダイヤモンドSと阪神大賞典。スタートの1F以外は一度も13秒台に落ちることがなく、12秒台後半のラップもなくかつての長距離のスタミナ勝負の消耗戦だったことがわかる。
昨年の天皇賞は中盤で13秒台に緩み上がりの末脚勝負だった。そんな展開になれば昨年の勝ち馬の連覇もありかと思われるけれど、そんなペースにしたくない、そんなペースなら最後差されて終わりと思っている陣営も陣営もいるはず。キセキが暴走気味に行って乱ペースもありか。
◎ミライヘノツバサ
ダイヤモンドSをフロック視するのは簡単だ。誰も勝てるとは思わないから単勝3万馬券になる。フロックではなくこの馬は本来はステイヤーだっと考えることにする。
前述のダイヤモンドSのラップは優秀だ。全体的に時計はかかってはいるけれど、これは馬場が悪かっただけだ。途中のラップタイムも身を切る消耗戦。直線も大外から追い込むメイショウテンゲンの脚色が明らかに優勢。残り1Fを切ってから、5メートルくらい斜行して併せに行った。前をカットされた馬の脚色が劣っていたから問題にはならなかったけれど、下手をすれば降着になるくらいの斜行。そこからの根性がすごかった。併せてから再加速してハナ差の勝利。まぐれじゃこんな走りはできません。
血統背景も問題ない。言わずもがな父のドリームジャーニーはグランプリ2冠。春の天皇賞は3着の実績もある。弟のオルフェーブルが初年度からGⅠホースを輩出したのに兄はツバサが重賞初制覇だったのが不思議なくらいだ。祖父のステイゴールドの血を引きさらに母系は祖母がG1ホース。中山の2200や2500の非根幹距離が得意だというのは陣営の錯覚だ。東京の2回目の坂をあの根性で走り切れたのだからそもそもが祖父の血が強く遺伝したステイヤーだったのだ。
〇ユーキャンスマイル
ツバサが勝ち負けになると予想するならこの馬が出番となる。前述のとおり阪神大賞典は優秀なラップ。1600メートル過ぎから11秒台のラップが5回連続。これは前年の天皇賞のような中で緩むペーストは正反対の過酷なレース。そんなレースを勝ち切ったこの馬も生粋のステイヤーだ。主戦が落馬で鞍上変更も浜中なら何とかしてくれる。
▲メイショウテンゲン
メイショウベルーガの白っぽい馬体はきれいだった。ベルーガの母父がサドラーズウエルズ。血統背景は持久力抜群のステイヤー配合。瞬発力勝負にならない決め打ちでの買い方ならこの馬が単穴評価だ。
△フィエールマン
とはいえ、菊花賞馬、昨年の覇者。この馬は本当にスタミナ勝負になっても強いのかもしれない。
×キセキ
とはいえ、菊花賞馬。鞍上変わってちゃんとゲートを出られたなら、先に行って粘り切る図も想像できる。
◎の1頭軸3連単マルチ。
こんな閉塞感が強い世の中。競馬くらい少しは夢が見たいものです。