歌うKANOKO

クリスタルボイス
Singer 野村佳乃子のひとりごと

Pepe Le Moko (望郷)

2005-07-26 | Weblog
をDVDで観ました。これも銀座の本屋さんで¥500で買ったシリーズ。

これはやはり中学生の頃、テレビで偶然観た映画ですが、ラストシーンでは美しさと悲しさのため泣いた記憶が。
そのため悲しい映画だという思い出がありました。

それにしてもジャン・ギャバンはかっこいいなあ!
いわゆる美形の色男ではないのですが、かえって男臭くて魅力があります。
カスバ中の女が彼の味方をするのがわかります(笑)

ミレーユ・バラン(ギャビー)のメイクがちょっとコワイと感じるカットもあったけれど、美しい。
女好きのぺぺ(ジャン・ギャバン)は、美人のギャビーに目を奪われるのですが、
本当はパリの香りをギャビーの立ち居振る舞いから感じて望郷の思いに囚われている…、それがあいまって実にうまく描かれている。
大泥棒のぺぺはギャビーが身に着けている豪華な宝石を眺め回すが、
美しい細工や都会的で洗練されたファッションから、その向こうにパリの情景を見ている。

そんな彼の内面の思いは、嫉妬にかられた情婦のイネスにはわからなかったんだろうなあ。

ぺぺとギャビーのラブ・シーンも詩情があって、ロマンティックで最高。
色気があるのにイヤらしくない。昔の映画は品が良くて良いなあ。
さすが女性美を愛するおフランスの映画だけあって、ギャビーのファッションはとても素敵。

ラストシーンのギャビーはあまりに美しい。切ないなあ。

望郷…という気持は、いろいろなことを経験してしまった大人しか持たない思いだと思う。

これは大人の映画です。。。

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