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Singer 野村佳乃子のひとりごと

映画「レスラー」

2009-06-21 | Weblog
ひょんなことで映画「レスラー」を観てしまったのです

普通映画を観る時は
予告編を観て
とか
ポスターを見て…とか

なんとなく自分好みの映画だとわかると観る…ことが多いのですが

なんの
前情報もなく
突然観ることに。。

主演
ミッキー・ローク

はて・・・

ミッキー・ロークって


だれ?だっけ



?????

聴いたことある名前・・・?な気がする

まったく思い出せない。



ま、
とにかく
思い出せないまま映画を見たのです


映画が始まってすぐ

ヤバい…

と思いました。


大爆音のロックとともに

プロレスシーンが…



少女時代から
プロレスが大嫌いだったことを思い出しました(思い出すの遅いっ)


しかしあれから
時が流れ

私も大人になり(もうとっくに大人(汗))
ちょっとはガテン系男のかわいさ?!を理解できるようになっているので
腹をくくって観ることにしました
別にプロレスそのものを見ているわけじゃないしね


実は映画を観ることにしたとき

ターミネーターにするか
レスラーにするかずいぶん迷ったのですが

ターミネーターは痛そうなシーンが多いだろうから…って思ってヤメたのですが

プロレスラーの話のほうが100倍も痛そうだったって(笑)
それはすでに二択の選択肢がまちがっているだろーて。

あまりにも何も考えていなさすぎな自分に内心で苦笑しつつ

男くさい世界にしばし付き合うことに…



まだご覧になっていない方も多いと思うので
詳しいことは書けませんが


ミッキー・ロークイコール 主役のレスラー ラムそのもの


まるでドキュメンタリーのように迫真でした。

見事!!

彼の人生そのものではないか…と感じてしまうほど

要するに

ミッキー・ロークって

俳優ではなくて

ずっとレスラーだった人


錯覚させてしまうほど


あの傷だらけの

不器用に人生を生きてきた

プロレスの中にしか自分の居場所と生きる理由を見出せない

ラム本人にしか見えない。。



すごい映画でした。。
(血だらけでそういう意味でもすごい映画)


でも
血を見せたい映画ではなく

人生

を見せたい映画なのですね。。


あの

ラムと心を通わせるストリッパーの女性がよかった。


おそらく男なら誰でも彼女の役柄に惹かれるだろうし

女の私から見ても最高にいい女です



家に帰り

ミッキー・ロークって誰?とネットで調べてみたら


あああ!そうだ

あの

セクシーで男前で大人気だったあのミッキー・ロークだということがやっと思い出されました。


私はおこちゃまだったし

ミッキー・ロークの良さを当時わかりませんでしたが
ずいぶん日本でもモテモテだったことを思い出しました。

これは今回の役柄のラムとも重なるところなのですが
破滅的な生き方で俳優としてはどんどん下り坂。。
一時期プロボクサーになっていましたね

「猫パンチ」とかずいぶん揶揄されて
マスコミでもずいぶん苛められていた
痛い記憶が蘇りました。


そして

あんなにハンサムだったのに

今回のラムでの変わりよう。


美男男優として女性のハートを奪っていた面影はまるでありませんです。


そのことにも驚愕。


かつての自分の美貌にしがみついている?姿というのも
恐ろしいものですが
(若かった時の姿を最高をしてそれを維持しようとしているのも見苦しい。。)
若さをキープするのは大切ですが
時とともに変化する容貌の中で自分らしくいる方が自然体なのでは。。

ところがミッキー・ロークはそれを通り越して
そこまで自分の顔と肉体を破壊するかよ!っていうくらいの変りようでした。。

神から与えられたあの美貌をあそこまで自分で追い詰めてしまうとはね・・・

姿かたちの美しさは望んで手に入れられるものではない宝なのに
彼は自分を痛めつけて生きてきたんだな・・・ということが

痛々しく物語るのでした。。


観てから何日も経つのにどうしても忘れられない。

恋人や夫、家族にああいう男がいたら最低最悪ですが

なぜか愛さずにいられない

人間の切なさと生きることの難しさまるごとの映画です

言いたいことはいっぱいあるのですが

観た人にしかわからない

そんな映画でもありました

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