かみのちから

今夜は打ち合わせでMさんと会った。
Mさんは物知りなので、わからないことがあると色々教えてもらう。
おいしいお店はどこですか？駐車場は何処が安いですか？というごく身近なちょっと困った！に答えてもらえる貴重な生きるイエローページみたいな人だ。
Mさんは実にセンスが良くて、勘の鋭い人。見た目はポワーんとしていて鋭そうに見えないけれど、ビシッと当を得たことを言ったりして尊敬してしまう。

そんなMさんに先日、いいヘアサロンを紹介していただき、ライブの前にセットをしに行った。
駅から０分の距離でありながら、Mさんに教えてもらわなければぜんぜん見落としていた。地味で目立たない店の入り口。中も本当に狭いスペースを目いっぱい活用している。
店主は年配のRさん。お客に対する腰は低いが、仕事中はけっこうハッキリくっきり物を云う職人気質の女性。
その作業はテキパキと真剣そのもの。
私も事前に仕事のリハーサルと本番の合間に、自分の写真のファイルを持ち込んで、Rさんと髪型について話し合ったりして真剣に挑みましたが

Rさんは私の顔や髪質…全体のバランスを考えてヘアスタイルをキメてくれた。うーん、こういうのってなかなか自分では作れない。プロに任せるって良いもんだなあ、と満足。
そうやってハッピーな気持ちで臨んだお陰か、ライブの間もテンション高くいられた。お客様も盛り上がって下さり、お陰さまで良いライブとなったと満足していました。感謝。

…という事がこの前あったのですが、
さっきMさんから聴いた話だと、
この前Rさんのお店へ行ったら、Rさんに
「この前KANOKOさんいかがでしたか？」と聴かれたから
「ええ、お陰さまでライブも成功したようです」と答えたら
Rさんが　当然　という顔をして
「そうですか。ライブがうまくいくよう念をたくさん送っておきましたからね。」と仰ったというのだ。

ひょえ～念を送られていたなんてぜんぜん気づかなかったし。というかそんなこと考えもしなかったし…。
ライブが大成功だったのは、Rさんの念力のお陰だったのか？！
おそるべしかみのちから。

「え～。Rさんってそーゆー方なんですか？」と聴くと、
Mさんも
「そういう人なのよ。」とすました顔をなさっている。

こじつけかもしれんが、
たしかに、髪の毛は神の気という言葉にも通じるし、
大学時代には歴史学の教授から「古代の日本人は霊気は髪に宿ると信じていた」と教えてもらったことがある。

かくいうわたくしも、
たかが髪の毛と思いきや、健康のバロメーターのようにも感じているなあ。
体調が悪い時は、髪も櫛通りが悪いし、
好きじゃない人に髪の毛を触られるのは握手よりイヤかも。
だから美容室選びって今まで人知れず苦労してきた。
美容師さんが決して悪い人じゃなくても、どーも感覚が合わない人だとまたお願いしたいという気になれないので。。

髪の毛はコントロールセンターである頭を守っているから、信頼できる人にしか触らせたくないという自衛本能が働くのだろうか。