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クリスタルボイス
Singer 野村佳乃子のひとりごと

デューク・エリントンという名の本

2008-10-20 | Weblog
横濱ジャズプロムナードの立ち上げをなさり、
同イベントのアーティスティック・ディレクターの柴田浩一さんが10年という歳月を注いで書き上げられた
「デューク・エリントン」(愛育社:\2800)を手に入れました

柴田さんといえば
何よりジャズをこよなく愛する
熱血ジャズ人間…という印象の方ですが
一度会ったら忘れられない
あたたかい人柄の方です

先週の横濱ジャズプロムナードの打ち上げの席でお目にかかった時も
「デューク・エリントン」本を書かれた動機や熱意についてもいろいろ語って下さいました。
柴田さんは
「人とは誠実な付き合いをしなくちゃいけない」とおっしゃっていました
ご自分自身の愛するジャズに一直線、
周囲の方にも率直なハートで接してこられた柴田さんらしいお言葉に感じました。
そんな柴田さんご自身の幼少のころからのエピソード、ジャズとの出会いなどでこの本はスタートします

私は最近、実際に生でお会いしたことがある方の書いた本を読むのって
本当に興味深いと感じています

ごく若いころは
むしろ、外国文学とか昔の作家とか
どちらかというと現在の自分と接点がない作家の本に興味がありました。

ここのところ
同時代に生きている人の書いた本には
文字が言葉の世界から飛び出して肉迫するというか
立体的な奥行きを感じられて
本当に面白いなあ・・と思います。

私はその人の責任を持って書かれた文章には
価値があると思っているからかもしれませんが。
 

ドキュメンタリーやノンフィクションものが好きな私としては
先日2回見に行った映画「レスポールの伝説」の場合もそうですが
本人出演ってすごく情報量の多さを感じられるのです。

だから著者ご本人を生で拝見できた時は、その本の楽しみ方が100倍くらいになります・・っていうか
数値では比較できない感じですね

とはいえ
なかなかそうそう実際著者ご本人に会えるような機会はないもので・・・
だからこそ
お会いできためぐりあわせ、御縁に感謝…です

デューク・エリントンの
独特の妖しさと格調高さのある音楽世界
もちろん大好きですが
この一冊によって体系づけて理解できるのでありがたいです。

…たっぷりじっくり楽しませていただこうと思っている一冊です

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