金☆~三の躁鬱paradise

三国一夫 と 金☆~三

一途。

2013-08-16 04:07:04 | 日記

一途でいこう。

一途のすすめ。

子供の頃から其処にある山は何十年経った今も其処にある。

いろんなことがあった山。

子供の頃、遠くから見る山の陰影に想像から一喜一憂した。

無謀にも、あの山の向こう側にある景色がみたいと登ったことがある。

中学の時、帰りにふと見る山は全く違う形をしていたのには驚いた。角度が違うから。

四国に行ったとき、枯れ行く山を見て、この山を思い出した。

五島のカルデラから見下ろしたとき、向こう側を覗いたことを思い出した。

大雨で土砂崩れが数えきれ無いくらいあり、たんびに表情を変える。
山肌が傷口のように痛々しく見えた。
何年もかけて、緑が傷口を覆い隠す、
何度も何度も。


ふと見るあの山は今もそこにあった。
あれ、子供の頃からだいぶ形を変えたのかな。
随分小さくなったんじゃないか。
いや、私が大きくなったのだ。

でも、やはり私はこの山に抱かれている。

相も変わらず、何も言わず、ただひっそりと。

きっとこれからも変わらない。
多少印象を変えたとしても。

私も誓おう。
どんなことがあっても。
私はこの山を愛している。

いずれ皆に忘れられる山だろう。
この村の消滅と共に。

ただ私は違う。どこにいても慕う。

私は山伏。


彼女の名は、大平山。。。