命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

ドリアン助川さんの『カラスのジョンソン』を読んで


つちびと展で応援ライブを4度ほどしていただいたドリアン助川さんとの


出会いのきっかけは、たった1冊の本だった


10年ほど前、明川哲也という名前で書かれたその本とたまたま出会い、読んで


私は、読後、自分が人間の仲間であることがたまらなく嫌になった



(最初の『カラスのジョンソン』を読んだ時に生まれたつちびとです)


その後も、たくさん素晴らしい本を書かれているドリアンさんだけれど



私にとって『カラスのジョンソン』は特別で



そのことを、燈舎(ともしや)で一緒に飲んでいる時にもドリアンさんにお伝えして


お酒の勢いもあったのか


『カラスのジョンソン』、再版させましょうと言ってくださった


そして、その後まもなく運命の神様が私の願いを叶えてくれたみたいに

『カラスのジョンソン』はポプラ社から文庫で出版された



嬉しくて大急ぎで手に入れたものの



改訂を加えたとは言いながら、ある程度の内容は憶えていたから


途中まで読んで、あるページに来たら怖くて前に読み進めなくなった・・


その後カラスたちに何が起こるかわかった時点で


苦しくて読めない



辛くて・・心が痛くて


先を読めないまま、ずいぶん日が過ぎた




だけど・・今日、覚悟して必死でやっと最後まで読んだ




最初のジョンソンを読んだのは、2007年頃で、当時私は人生のどん底に居て



それに比べたら、今は少しは気持ちも落ち着いているし


年も重ねたし




もう少し落ち着いた気持ちで受け入れ読み終わることができるかもしれないと思っていたのに


私は、ちっとも成長できてなかった



カラスのジョンソンたちに人間がとった行動が申し訳なくて


苦しくて苦しくて



かつて読んだ時と同じくらい


いや・・それ以上に、心が締め付けられた




確かに・・これはフィクションです


でも・・私には、フィクションだととても思えない



人間という存在にジョンソンのような目にあわされている命たちが、どんなに多くいることか





なのに・・


最後の最後に、そんな人間の一人である陽一に、ジョンソンの放った言葉の、


なんというすごさ




命は、自分がどんな目にあっても



誰かに救いの言葉を伝えることができる




生きる希望を残すこと、誰かの幸福を祈ることが・・できるのだ




ドリアンさんの言葉は小説も講演もライブも、媒体こそ違うけれど・・

たぶん、カラスのジョンソンが最後に陽一に伝えた言葉と同じようなものを



ずっと伝え続けてくださっているのだろう







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11月6日(火)~11月18日(日)

11時~19時 (日、祝日は 午後5時まで・月曜休廊)


ワイアートギャラリー
〒530-0027 大阪市北区堂山町15-17ACT3-1F
TEL 06-6311-5380

お返事

michiさん、素敵な感想を残してくださってありがとうございます。ホッとしました。




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コメント一覧

ねこばぁば
こんばんは

命の痛みを忘れた日々より
痛みを抱えて分かち合うことを忘れない心を
持ち続けるのが成長なのだと感じます
たんこぶをいっぱい作ったことのある人って
あたたかくて、ステキてす♪
よっし~
ジョンソンのやさしさが染みます・・・。
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