命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

お寺からの贈り物

もう・・この世界につちびとはあまり必要とされないのかと思う時がある

個展開催中に・・訪れる方がいなかった日や

願っていたほど・・広まらなかった時など・・

私は・・自分の存在を脅かすほど落ち込む

 

だけど・・そんなまんま個展が終わったとしても

時代から取り残されていくのかと思ったとしても

また・・いつしか前を向こうとする

 

それは・・こんな私を応援してくれる友人たちや

サポートしてくださるギャラリーさんの存在があるから

 

搬出作業を始める前に・・手伝いに駆けつけてくれた友人たちと写真を撮った

 

はじめは少し寂しそうな表情の私が

いつしか笑ってる

前日の最終日・・つちびと展の最後の1時間半をたった一人で過ごしたから

とぼとぼと帰ったから

つちびとと仲間に囲まれて本当の終わりをしたかった

そうしてもらってから・・搬出作業に取り掛かりたかった

 

10時ちょうどから

たくさんのつちびと達を気づきの広場に集めて梱包作業を始める

 

そして何時間も経って・・その作業にめどがつきそうになった時

本堂の前を通った友人が・・ふと声をあげる

「きれい・・」

 

私をはじめ搬出を手伝ってくれたメンバーもしばし手を止め本堂をのぞく

工事の関係でその日だけどこかの扉が開け放たれていたのか

つちびとの展示が全て取り除かれたガラーンとした本堂に

日が射し

ご本尊さんに光の階段がかかっていた

足場の鉄パイプや足場板の金属の網の目の隙間から漏れる光

 

 

言葉が出なかった

應典院でのつちびと展開催前に足場板が組まれると知った時、私は

「足場も現代美術と思ったらいいじゃないか!」と

自分に言い聞かせるように叫んだが

 

本当に美術を超えたたまらなく美しい瞬間を見せてくれた

 

今回のつちびと展が、

たとえ・・多くの人にご覧いただけなかったとしても

広く認知されることはなかったとしても

 

何かに、誰かに

それでも良し!

と言ってもらった気がした

 

たった一つのある理由で本堂に残していた灯心(とうしみ)さんが

それを見届けてくれている気がした

 

 

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可南つちびと展 in應典院 『いのちの数だけ』

終了いたしました!

 

引き続き 特設サイトはご覧いただけます

私へのメールでお問い合わせやご購入も可能です

可南  kanansgallery@infoseek.jp


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