昨日ブログに載せた新作のつちびと（陶人形）の老人と犬
彼らは・・ずいぶん昔作ったつちびとの中にも登場している
ポーズも年齢も違うのだが・・
私の中では・・・明らかに彼らなのだ
前にブログに書いたかもしれないが
福祉で訪問のお仕事をされていた方から伺った話に
一人暮らしで身寄りのないのご老人が・・当時マコちゃんという犬と暮らしていて
それは・・たった一人の身寄りで・・
でも・・ほんの少しの時間、公園に繋いで待たせていたときに
他人の手によるものなのか・・繋いだ紐がはずれ
いなくなってしまった
それから・・そのご老人の元気がなくなり、ぼんやりすることが多くなった・・と
その話を聞いて・・せめて・・つちびとで一緒にいる彼らを作ったのだが
ずいぶん経ってから・・同じ方から そのおじいさんも行方知れずになってしまったと伺い
救いのない現実に胸が締め付けられるようだったことを憶えている
もう何年も時は経っているのだが・・そのおじいさんのことが、忘れられなかったのだろう
今回のつちびと（陶人形）のモチーフ（作る意味やポーズ）などを思いついたとき
その登場人物を・・更に年を重ねたあのおじいさんとマコちゃんにしようと思った
どちらも行方知れずになって・・どんな風に生きているのかわからない
わからないからこそ・・つちびとの世界では・・寄り添って共に生きている彼らを存在させよう
現実に起こっていることは・・哀しいほど厳しくて
でも・・だからこそ・・せめて・・つちびとの世界で彼らを会わせたかった
行方知れずになった・・老人と犬が
いつか・・どこかで・・また巡り会って
共に助け合いながら暮らしている世界を
夢想したって・・いいじゃないか
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