七夕の一日前
それは・・とうの昔、亡くなった父の誕生日
生きていた頃
父の心の中を、聞いたことはない
少なくとも・・私に対しては、嫌な事を何も言わない人だった
それは、たぶん大きな心を持っていたからではなく
嫌な事から顔を背けたい弱さゆえだと
自身の弱さに照らし合わせて・・そう思っていた

亡くなってから、日記のようなものが見つかった
日常の出来事を簡単に綴っただけのもので・・ほとんど感情などは綴られていないのだが
ほんの1,2行、若い頃の私の結婚生活について書いているところがあった
「大変なら、セリを連れて帰ってくればいい」
「家族みんなでがんばれば、帰ってきても何とかなる」
そんなことが書いてあった
そして・・それは何十年も経って 私が独り身になってから読んだのだが
当時、父がそんなことを考えていたなんて・・知らなかった
父は・・な~んにも、言わなかった
顔色にも出さなかった
たぶん・・・私を尊重してくれたんだろうが・・
そして、言ってもらったとしても
私の人生は変わらなかったような気がするが
結果とかそんなことより
父が・・何も思っていないようにみえていた父が
そんな風に・・結婚してからも変わらず愛情を注いでくれていたのだと
気をもんでいたのだと
5年前に知った

生きているうちには・・わからないこと
伝わらないこと・・きっと 一杯あるのだろうな
それでも・・父の想い・・何十年経ってからでも知ることが出来て
私は・・よかった
お空の上の、お父ちゃん
お誕生日、おめでとう!

。。。。
お知らせ
秋・・10月10日から16日までの1週間
大丸神戸店7階 『暮らしのギャラリー』にて 3回目となる親子展 開催
(入場無料)



可南にポチっとフレ~フレ~の応援して頂けるとうれしいです(*^-^*)