ホンダ陶芸のバザー

いまさら・・気がついた

わたし・・器は・・好きだったんだと・・・

１０年以上前・・・初めてお雛様を作って・・・

私は・・器ではなく・・自分は人形を作る人だと気づいて以来

優柔不断な私が・・そのことだけは迷いもせず・・

きっぱりと・・人形だけを作ることにした

まわりにたくさんの土があり

窯も釉薬もあるにも関わらず・・・器をつくろうとは思わなかった

わたしぐらいの器を作る人は・・イヤというほど居る

同じ時間を費やすなら・・人形に使いたい・・・

そう思ってきた

その潔さは褒めてやりたいけど・・

そのことと・・器をどうでもよいと思うこととは・・別

４年前・・ひとりで生活を始める時

それは・・避難生活のようなものだったから・・

いろんなものを　人からもらった

頂けるだけで・・とってもありがたくって・・・

そのお蔭で・・暮らしていけた

だから・・器だって・・寄せ集めで

あとで・・少し足したとしても百均で買った物で・・・

それで・・いいと思っていた

何故・・そんなことを今更、書くかというと

昨日朝一番で行ったホンダ陶芸の年に一度のバザーに

お客として行ってみて

最初は・・冷やかし半分のつもりで行ったのに

だんだん・・・燃えてきて

獲物をねらう目になって・・格安で・・それでも・・自分の気に入る物を探してた

生徒さんの作品や・・ホンダ陶芸の先生方の作品も・・混ざっていて

普段なら買えない様な値段で・・それらは並べられていて

今まで・・自分の暮しは二の次にしてきた私なのに

誰かが来たとき・・この飯茶碗を使おうとか・・

グラスにこだわるＳさんが来て下さったら・・たった一つ買ったこれは彼の専用にしようとか・・

宝の山から・・自分にとっての宝石を捜した

他のお客さまにとっては・・ただのバザーでしかないかもしれないけど

私にとっては・・それ以上のもの・・・

ないがしろにしてきた・・暮しや食・・・

そこにだって・・愛情を注いでやりたい・・なんて思わせてくれた

そして・・・たぶん

そのバザーに出された生徒さん達も特別な気持ちなんだろうと思う

だって・・・私が手に入れた器たちは・・・愛情がこもっていた・・

生徒さんにとったら　ホンダの先生方に丁寧に指導を受けたその年月が・・

販売という目に見える形になる

それって・・とっても・・ワクワクする瞬間だと

自分の作ったものをお金に変えた私の初めての瞬間と重ねる

私は・・自分でその瞬間を手に入れるために　本当に苦労したが

バザーという形でそのきっかけを

生徒さんに与えていられるホンダ陶芸って・・すごい

他の陶芸教室を私は余り知らないが・・

ぎゃらりぃホンダの暖かさは

ホンダ陶芸譲りなんだ・・・

だって・・すごいんだよ

普段は洗い物を増やしたくなくて

出来るだけ少ない食器しか使わないのに・・・

昨日の夜は違った

お昼から　差し入れを母に持って行って　母が食べ残したお料理を

夜　自分のために　バザーで買った器に並べて

たった一人のパーティ