goo blog サービス終了のお知らせ 

神奈川絵美の「えみごのみ」

風のメタファー - 山本達彦 秋ライブ 2019 -

AORライブから一週間後
再びBちゃんと、南青山へ。

重陽の節句も過ぎ、装いは秋へとシフト。


私は単衣の秦荘紬に、
やはり単衣向きの薔薇帯。京都の染色家 澤田麻衣子さんの作品です。
この写真では薔薇の様子がわからないので……

お太鼓はこんな感じ。


Bちゃんと、ライブハウス近くのカフェで


そのBちゃんは

こんな秋らしい配色の型染め帯。


そして実りの秋。ブルーベリーのシロップ漬けが
甘く爽やかな後味のパンケーキをいただきました。

----------------------------------

秋はジャズピアノの調べが似合う季節と
個人的には思っていますが

それは秋独特の憂いや寂寥感に、ピアノの音色がしっくり
くるからかも知れません。

この日のライブは途中、ギターを少し挟んだ以外は
全編ピアノソロで、
私などは前半の「Infinity」あたりから、悲しい映画を
観ているかのような気分になりましたが、
それだけ、プレイにムードがあったということでしょう。

もっとも印象的だったのは、
オープニングとラストのメドレーで
(Love Letter on the Side Seat~街角/His Woman~太陽がいっぱい
~九月のフォトグラフ)
自分の中では、
曲が移るときに風が変わるというか
映画のシーンがフェイドしながら変わるイメージで
情緒がありとても魅力に感じました。

ピアノアレンジは特に後半、聴きごたえがあり、
何がどう、とまでは記憶がはっきりしていませんが、
「海辺のホテルにて」以降は、
低音部をはじめアレンジの凝った、オーケストレーションが見事な、
そのままレコーディングしても良いような……。

ピアノといえば、
演奏家でありクリエイターでもある
高尾奏之介さんに最近、ジャズ奏法を少し教えたとのことで、
クラシックでは天才肌と称される新鋭に、「勉強になりました」と
言われて…と、嬉しそう。
(確かに、「そつのない」という言葉とは無縁の
解釈や表現にギフテッドな才能を感じさせる演奏家と思います)

MCは他に、あまり覚えていませんが、
とても懐かしい「Poker Face」のLPジャケットを掲げて
1981年ですでに、帯?にシティポップの文言があるようなことを
おっしゃっていました。
ちらっと林立夫さんの名前が出て、懐かしかったです。あのころは
どのニューミュージック系ミュージシャンのLPにもクレジットが
あったような。

「今回は、どの歌が良かった?」

終演後、Bちゃんと帰る道すがら話していて、
意見が合ったのが、ギターの「Come back me」。
私はさらに、ラストのメドレーを経て、
アンコールの「Sudden Wind」も。
「今になって、デビュー時の歌を実感を持って
歌えるようになった」というようなことをおっしゃっていましたが、
私にとっても、リアルタイムでは聴く機会なく、
仮に聴いても理解できなかったことは想像がつき、
最近になっても実は歌詞をよく知らなかったのですが、

今回、じっくりと耳を傾けているうちに
ふと気づくことがあり、
時が 遣わしめた意味はここにあったのかも知れないと
彼のライブで初めて、目頭を押さえました。


----------------------------


先週の後半
プライベートでとても厳しいことが起こり
すっかり憔悴していたのですが

帰宅後
買ったばかりの土鍋で、最初なので雑炊をつくったら


くつくつだぁ
   くつくつだぁ
(←マンボウやしろの口調でどうぞ!)」

ほっこりと、秋の味覚、秋のあたたかさに触れ
また時が、流れ始めました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「着物deオフタイム」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事