以前『日経ヘルス』で手掛けた記事が転載されています。

テーマは「大人の喘息」。
小児喘息は良く知られていますが、こちらは文字通り
成人になってから発症する病気で、背景には長年にわたる気道への
ダメージの蓄積があり、そこにアレルゲンとなりうるホコリ等の刺激が加わって
気道の内側が絶えず炎症を起こし、硬く狭まってしまい呼吸がしにくくなる、
というのが大雑把なメカニズムです。

花粉症を長患いしているケースでも、上気道が荒れているので
その延長にある気管~気管支も内側が傷みやすく、喘息発症のリスクに
なるのだとか。
ほかにも、咳が止まらない症状は喘息だけでなく、後鼻漏(鼻汁がのどに落ちる)や
咳喘息(似た名前ですがこちらは気道の過敏性によるもので、
喘息とはメカニズムが違う)でも起こるとか、
がんが潜んでいる恐れもあるので「たかが咳」と思わず
長引いているなら一度受診し、鑑別する方がいいとか
そういうお話しが掲載されています。薬物療法のお話しも。
もし見かけたら、良かったら手にとってみてくださいね。