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神奈川絵美の「えみごのみ」

マーブル小紋、再始動。 (その1)

(前回の続き)

さて、工房にはいくつかの相談ごとがあり伺ったのだが、
そのうちの一つがこれ。


「派手になってしまった着尺をどうするか」


着物を着始めてそう月日が経っていないころ、
ネットでお安く譲ってもらった小紋。
いつか仕立てよう、仕立てようと思いながら、
忘れたり、思い出したり、面倒になったり、迷ったり・・・で、
5年も寝かせてしまった。

オレンジ、黄、水色、そして白。
クリアな色がうねうねと
マーブルの雲みたいに見えるこの着尺。
30代なら長着でもいいけれど、もう40代半ばになってしまった今、
果たしてどうなのか。

古いけれど、“きちんとした”染めですよ、と山本秀司さん。
花火のような白い線は、あらかじめ糊で伏せていて、
花びらのような白は、後から描いたものだそう。

「長襦袢はどうでしょう」
   「うーん、長襦袢にするには、生地がしっかりしすぎかな」
「羽織は?」
   「いいと思いますよ。でも一度羽織に仕立てると、長着には仕立て直しできませんが」
色を全部抜いて、好みの色に染め直すこともできるそう。
   「でも、それをするなら、わざわざこの着尺でなくても・・・」
白生地から創ればいいのだし。

そもそも、入手の経緯からわかるように、
「色」に惹かれたこの小紋。
それをがらっと変えてしまうのは忍びない。
「例えば薄いグレーを上からかけて、落ち着かせて、長着にするという方法もありますよ」
そうしてみようかな。

・・・と考えながら、姿見に向かって巻いてみたら
(一同)「・・・このままでも、いいんじゃない?」
机に置いた状態では、僕も、うーん少し(派手かな)と思ったのですが、
あててみたら、いいですよ、まだまだいけますよ。

長さは十分にあるということなので、
一応、端の方だけグレーを試しにかけてみて、
もう一度検討することにした。
何とかして、5年もの眠りから目覚めさせなくては。


※入手時の記事はコチラ
当時ご意見くださった方、今回アドバイスくださった方、ありがとうございました。
必ず形にしますので!

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

神奈川絵美
amethystさんへ
こんにちは 山本きもの工房さんもおっしゃっていましたが、色をかけたり抜いたりするのって、予想と違った出来になる「リスク」も大きいそうなんです。だからこそ、おっしゃるとおり、信頼できるところに頼みたいですよね・・・。

amethystさんはとてもキュートな雰囲気をお持ちですから、ご自身では派手と思っていても、きっとまだまだお似合いになるのでは
amethyst
お派手(と自分が感じる)な着物の再利用は
安心できる相談相手としたいですね。
絵美さんのこちらの小紋はまだ絵美さんは
十分いけると思うのですが
でも着やすいように準備って大切ですよね。
私も手持のハデになっていくお着物を
どうしようか相談してなんとかしたいとおもいます。
もちろん、あっさりさよならして
新規にゲットもありですけどね。

絵美さんがお手持をどんどん生かして着てでかけるのに
私も励まされます。
私も使える手持を万遍なく生かしてあげたいなって
思いました。
またヒントを教えてくださいね。
神奈川絵美
ohaさんへ
コメントありがとうございます。そうですか・・・グレーをかけるとかなり地味になりそうですね。
却って、濃い茶とか黒っぽい紫とかの方が、若いうちから着られるのかなあ、いろいろ考えてしまいます。

この着尺も、もしもっと薄ければ長襦袢がいいなあと思っていたのですが、しっかりした生地だそうで、諦めました。
何に仕立てるか、どんな風にアレンジするか決めるには、いろんな要素を考えないとなんだなーって勉強になりました。
oha
ちょうど
ちょうどグレーの色しだいで地味ぃーになりすぎてしまった私の反物があります。
いまだに羽織か道行か長襦袢と悩んではまたな押し込んで、今シーズンでは仕立てません。
染めは難しいですよね。
oha
ちょうど
ちょうど私もピンクの羽尺をグレーに染めました。
ほとんど無地ですが濃いピンクの部分がほのかにもとはピンクだったのだとわかります。
はじめは羽織にと思っていましたが、グレーだと地味すぎるので迷っています。
結構長さがあるので長襦袢とも思いましたが、生地がいいので単にしないと袷だとごろごろしそうです。
道行にしようかなぁーとも考えたり、本当に迷っています。
この先20年着るにしてもやはりグレーはちよっと地味すぎました。
神奈川絵美
ルリ子さんへ
こんにちは。体調不良とのこと、心配しています。今日も真冬のようにしんしんと冷えますよね。どうぞお大事になさってくださいね。

ピンクの方はもう長着にしまして、回数は多くないのですが、お茶会などで活躍しています。おっしゃる通り、帯や小物次第で適応できそうですよね。
サーモンピンク、元気が出そう・・・! 今でもお似合いになるようにも思いますが、どうしても落ち着かないようでしたら、本文にも書きましたが、色をかけて一段暗くすることもできるそうです。一度相談してみては・・・。
ルリ子
いつまでも似合う色
http://linaruli.weblogs.jp/blog/
絵美様、
こんにちは、 どちらも綺麗なお色ではんなり系がとても素敵な長着になりそう。 絵美さんはピンク、優しい色が本当に良くお似合いなのでいつまでも着られると思います。 小物使いで調整できる着物は改めて素晴らしい、と感じますよね。

私も若い頃に買ったサーモンピンク系の小紋があり思案中です! 山本さんに相談してみたいですね。

昼間のコメントは珍しく。ちょっと体調を崩し家におります。

神奈川絵美
やっぴーさんへ
こんにちは。ね、懐かしいやり取り。あれから早4年半・・・。
アプリコットピンク、私も大好きです! またピンクシスターズ(笑)でお会いしたいですね。
やっぴー
あらぁ、なんか懐かしいやり取り(笑)
年上のワタシがアプリコットピンクなど着てますので
ぜんぜん大丈夫ですよ (^-^)v
これからもっともっとお似合いになると思います☆
神奈川絵美
Miwakoさんへ
こんにちは。年を重ねてこそのキレイ色、いいですよねーきっと。
この反物、全身に巻いてみるとかなり派手なんですけど-洋服ではありえない-、そういうまばゆさを味わえるのも、着物の良さなのでしょうね。
Miwako
またまた楽しみが!
素敵なお色と柄ですね。
私も、そのままでも絵美さんにお似合いになるんではないかと思いました。
当地の60代後半、80歳のお茶仲間の方たちも、よくきれいな色のお着物をお召しで、ぱっと華やかで顔映りもよく、いいですよ。年をとってからこその、きれい色もいいなぁと思いました。
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは、その節はありがとうございました!
しっかりめの生地だそうで、羽織か長着かで迷ったのですが、今は長着の方向で考えています。
急ぐこともないので、じっくり進めていきまーす。
神奈川絵美
のりももさんへ
こんにちは。アドバイスありがとうございます! 決してどぎつい色ではなく、はんなりしていてキレイなんですよね・・・。
数年単位でみて、何度か着てから羽織なり色かけなり、考えてもいいかな、とも思っています。
また経緯をご報告しますね。
Tomoko
うふ、ステキな一枚になるといいですね!楽しみにしています。
のりもも
是非そのままで
素敵な色と柄。
そのままで仕立ててお召しになられるとよいと思います。きっとお似合いになりますよ。

色かけは後からでも出来るし、まずはそのままで。
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