神奈川絵美の「えみごのみ」

mein Schatz, mon trésor

(前回の続き)

ここは……

丸の内の三菱一号館美術館。



(今日は、宝石を観に行く日にしよう!)

そう思い立ち、まずは「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展へ。

18世紀後半からこんにちに至るまでの、同ブランドの代表作がズラリ。
絵画展のときよりも(セキュリティがたいへんそう)などと
観ているこちらも緊張してしまうほど、豪華絢爛でした。


歴代のティアラが展示されているスペースは撮影OK.
こちらは1830年代ですからアール・ヌーヴォーより前なのですが
見方によってはとても装飾的な、草花モチーフ。


模型なのですが、こんな風に壁一面に飾られていると、
つくづくティアラと一口にいえど、いろいろあるんだなと再認識させられます。


ナポレオン一世の妻 皇妃ジョゼフィーヌは
外見も人柄も貴族そのもので
(久し振りに「アンシャン・レジーム」という言葉を解説文で見ました)
この肖像画からも気高さが伝わってきます。
上のティアラより少し前の時代なのですが、彼女もやはり
自然主義的な趣味があり、特に繁栄を象徴する「麦の穂」を
デザインしたティアラがお好みだったそう。


こちらは、そのジョゼフィーヌの娘、オルタンスが好んだ「アジサイ」。


私は、今回の展示ではシノワズリというのか、
オリエンタル調のデザインのものにも惹かれました。

写真右は最新作で、
自然主義の伝統色とされている赤や黒を、モダンに配したデザイン。
個人的には
昔のものの方が宝石の大きさやインパクトで魅せ、
現代に近くなるほど(細かい加工が可能になったからでしょうか)
メタルの曲線を強調したデザインが目立つような印象を受けました。


撮影OKスペースにて。
きものの白×黒の組み合わせが背景にマッチしているような

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場所は変わって、ここは銀座。


ミキモトホールで開催中のパール展をのぞいてみました。
入場無料です。

お子さんの自由研究対応もしていて、
子供向けに養殖研究者さんのレクチャーがあったり
3Dで養殖場や創業者 三木本幸吉氏の住居を見せたり
趣向をこらしていました。


綺麗!より先に(重いだろうなあ)
つい思ってしまう
ラグジュアリーな宝飾品の展示も、写真OK。


展示数は多くないのですが、
このように全面鏡張りで、
これまた子どもが喜びそうな空間。
……私もつい調子に乗って「分身の術」にトライ


南洋真珠、コンクパール、メロパールなど
なかなかお目にかかれない大粒の真珠も観られて
目の保養になりました。

夏は宝石関係の展示が多いのかな?
クールな輝きは、外の暑さをしばし、忘れさせてくれますね。
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