若い着物友達のTさんは、いつも愉快な話で私を朗らかな気分にさせてくれる。
「なんか、“悪の空気”に冒されそうでイヤだったんですぅ」
週末のランチで、青一(青山一丁目)を待ち合わせに指定した理由を、
彼女はこんな風に話して、コロコロと笑った。
少し雲がでてきた青山。交差点の向こう側で手を振るTさんが小さく見える。
実は10月末に会う予定だったが、台風が直撃し延期に。
この日集まったのは……。
左から、100亀甲の秋色結城が大人っぽいTさん、
こくたせいこさんの帯が遠目からでも印象的なAさん、
そして、菊池洋守さんの八丈織にアトリエFoglia(仁平幸春さん)の帯が
大人カワイイMさん(ピントが合わずスミマセン)。
私はお約束の「シスレー」&「月影のコンサート」に……、
先日誂えたばかりの共布の草履をおろして。
この日のメインイベントは「器屋さん」。
というのも私、お料理好きなTさんのブログで可愛い豆皿を見て以来、
ずっと彼女に、豆皿LOVEと言い続けていたのだ。
ちょっとした薬味でも、箸休めでも、器が洒落ているとそれだけで
ぐぐっと美味しく見えてくる。
おそらく生まれて以来(!)自分で食器を意識して選んだ記憶がない私は、
(結婚式の引き出物でいただいたり、何かのお土産でもらったり)
着物を着たことのない人が呉服屋さんを知らないのと同じように
器屋さんのことなど何も知らない。
そこで、
Tさんに、「お薦めのお店へ連れて行って」とお願いしていたのだ。
六本木アクシス内のフレンチ・ブラッスリーで美味しいランチをいただいた後、
同ビル内の「サヴォア・ヴィーヴル」へ。
ぬくもりのある陶器や、スタイリッシュなガラスなど、いろんな器がたくさん!
いただいたのはこの3枚。
花のようにも見えるグレイッシュピンクの小鉢には、早速サラダを入れてみた。
抽象柄の豆皿には「お茶の時間に、干菓子をのせると可愛いかも…!」とみなさん。
その後、銀座へ移動し、
やはりTさんの案内でギャラリー泰三さんへ。
結城と大島の展示があり、結城の産地から龍田屋さんと縞屋さん(いずれも屋号)が
来ていて、地機、高機、そして石下結城など、反物をたくさん見せていただいた。
龍田屋さんは、3年ほど前から地元結城で開いている蔵ざらえ市の発案者でもあるそうだ。
店主、奥さんも交え、さまざなま話をしていく中で、
(ああ、既存のやり方に甘んじていては、
業界も消費者も益が少なくなる一方なのかも知れないな)
そんなことを感じた。
お店を後にし「マリアージュ・フレール」でお茶しているうち
すっかり外は暗くなってきて。
Tさんいうところの“悪の空気”から守ってもらえたシスレーは、
銀座の冬の風に吹かれ、前よりも一層、体になじんできたように思えた。
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