かなうみ鍼灸整骨院スタッフブログ

臨床の事から日常の出来事まで思った事を書いています

ケガをした時の応急処置 (院長)

2008年09月21日 | 整骨関連の外傷
人はいつ、ケガをするかわかりません。もののはずみ。運悪く。
もしケガをした場合、ちょっとしたケガでも、簡単な応急処置をすることで、受傷後の回復度が大きく変わってきます。

当院では、打撲・捻挫・挫傷などの場合、家庭でできる簡単な応急処置の説明書を、患者さんに渡しています。
実は「アイシング」についてなのですが、以下にそのまま掲載します。

アイシング(冷やす)って、何のためにするの? どういうふうにするの?
ケガの応急処置
「腫れ」「炎症」「痛み」をおさえるためです。
①「腫れ」てしまう(破れた血管から血液・水分が出て、溜まる)と、健康な細胞にまで必要な酸素が行き渡らずに、細胞が死んでしまうこともあり、ケガの場所のダメージが深くなったり、広がったりします。
冷やすことで、血管を縮め、余分な血液・水分を出さないようにします。火事場にかける水のように、被害をできるだけ小さくするのです。

②ケガの場所を治そうと、活性酸素が出ます。
強い殺菌力があって、とても役立つのですが、出すぎると炎症をひどくしてしまいます。冷やすことで、出すぎた活動を抑えます。

③痛みを伝える神経の伝達を遅くして、痛みを和らげます。

筋肉疲労からの回復
たくさん使った筋肉は、熱を持ちます。
持った熱を下げるために、人体はエネルギーを使って、クールダウンをして普通の状態に戻そうとします。
これが、結構疲れる作業なのです。
アイシングで熱を下げてあげれば、クールダウンのためのエネルギーが省エネできます。
その分、疲労回復にエネルギーを振り向けられます。

アイシングって、かなり大事なことが、分かってもらえたでしょうか?

でも、その方法を間違えると逆効果。次の注意を必ず守ってください。

例として、ケガの応急処置を挙げます。

まず、アイスパックを作りましょう。
冷蔵庫の氷を水洗いして、表面がとけ出した状態(0度)にしてからポリ袋に入れ、空気を抜けば完成です。簡単です。

それでは、ケガをした部分だけを冷やしましょう。薄いタオルなどで袋をくるみ、患部に当て、
①ジーンとくる痛みがきて、
②やがて、ポッと暖かく感じてから、
③ピリピリした感じになり、④やがて感覚がなくなる。
ここまで10~25分。必ず④になるまで続けること! 
それから冷やすことを止め、感覚が戻るまで待つ。(30~60分)

そしてまた冷やす。
これを何回か繰り返しますが、体全体が冷えてしまうまで行うのはやり過ぎなので注意して下さい

包帯で患部をややきつめに巻き(圧迫する)、その上からアイスパックでアイシングすると、より一層効果的です。

これだけです。でも、これをするかしないかで、そのあと、本格的な治療に入ってからの回復度が、全く違います。必ず、行ってください。

かなうみ整骨院


ちょっとしたことですが、大事なことです。
やたら、湿布薬を貼って「処置した」などと思うのは、「百害あって一利なし」 
はっきり言って、まちがっていますので、ご注意を。

きょうも、ご一読ありがとうございました。
  に参加していますので、よければクリックをお願いいたします。
皆様のご訪問・ランキングアップを目指し、今後の励みとしたいと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿