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朝の光(聖書の言葉)

20.主の栄光 (菜の花を飾りて)

20.主の栄光 (菜の花を飾りて)

マルコ9:2-9 

(イエスの姿が変わる)


「これはわたしの子,

選ばれた者。

これに聞け。」

(マルコ9:7)




(詩篇19:2)

(神の栄光)


 詩編19編2節には,次の言葉があります。


「天は神の栄光を物語り,

大空は御手の業を示す。」

(詩編19:2)


この詩を作った人は地上から天を見上げ,

大空を仰いでいると思います。

地上から仰ぐ大空も素晴らしいものですが,

海の上から仰ぐ大空はもっと感動を覚えさせます。


モーセはシナイ山で,神様の御声を聞き,

神様の御心を示す十戒を与えられたのです。


イエスさまは山の上で,貧しい人々を祝福し,

飢えている人々を祝福し,泣いている人々を祝福して,

「幸いである」と言われ,神様の御心を示し,

「敵を愛しなさい」とも言われました。               


イエスさまはおびただしい病人をいやし,

やもめの息子を生き返らせ,突風をも静められました。


そこで,ヨハネの首を刎ねた領主ヘロデはイエスさまについての,

いろいろな噂に,戸惑い,人々は

「いったい,何者だろう。

耳に入ってくるこんなうわさの主は。」

(ルカ9:9)

と言うのです。





(マルコ8:31-9:1)

(イエス,死と復活を予告する)                 


イエスさまはご自分が何者であるのかを,

直接お答えにならず,


「人の子は必ず多くの苦しみを受け,

長老,祭司長,律法学者たちから

排斥されて殺され,

3日目に復活することになっている。」

(マルコ8:31)

という言葉で示されました。


その死は自然死ではなく,

「長老,祭司長,律法学者たちから排斥され,殺される」

という残酷な死でした。


このような死に方をしなければならないと

言われるイエスさまとは,

いったいどういうお方なのでしようかと,

弟子たちでさえ思っていたのではないでしょうか。 




(マルコ9:2-13)

(イエスの姿が変わる)


この弟子たちの疑問にお答えになるかのように,

イエスさまはペトロ,ヨハネ,ヤコブを

連れて山に登られました。


それは,祈るためでした。

それと共に,

弟子たちに神様とのかかわりを

しっかりと持ってもらいたかったからです。


神様はその願いを受け止め,

イエスさまがどのような方であるかを

明らかにされるのです。


イエスさまが祈っておられると,

「イエスさまのお顔の様子が変わり,

服は真っ白に輝き」(マルコ9:2)

ます。


神様の御心を示す律法を受け取ったモーセと,

神様がお遣わしになった預言者を

代表するエリヤが現れて,

イエスさまがエルサレムで

遂げようとしておられる

最期について話し始められました。  


イエスさまがエルサレムで

遂げようとしておられる最期のこととは,

「長老,祭司長,律法学者たちから

排斥されて殺される」

(マルコ8:31)ということでした。


これは弟子たちには受け入れ難いことでしたが,

このことが律法を授けられたモーセと

預言者エリヤによって語られているのです。


これはイエスさまが排斥され,

殺されるということが,

モーセにもエリヤにも受け入れられていると

いうことを示しています。     

             
エジプトで奴隷として,

苦しんでいたイスラエルの人々を

神様はモーセを用いて

救い出してくださいました。


そのことを記しているのが,

旧約聖書の出エジプト記です。


この出エジプトのことを英語では

「エクソダス」といいます。

この「エクソダス」という言葉は

「脱出とか出発」という意味の言葉です。  


イエスさまがモーセやエリヤと話しておられる

エルサレムで遂げようとしておられる

「最期」のことは,

このエクソダスなのです。


ギリシャ語では「エクソドス」と書かれています。


イエスさまにとっての「最期」とは,

神様のもとへの「出発」なのです。


イエスさまが,

神様のもとへお帰りになることなのです。


モーセとエリヤはこのことを証かしたのです。
 

エルサレムで最期を遂げられるイエスさまは何者であるのか,

そのことを神様御自身が,

弟子たちを包んだ雲の中から答えてくださったのです。


「これはわたしの子,

選ばれた者。

これに聞け。」

(マルコ9:7)


この言葉が弟子たちにとっては

希望の灯となったのです。


「多くの苦しみを受け,

長老,祭司長,律法学者から排斥され,

殺される。」

(マルコ8:31)


イエスさまは神さまに選ばれた方として,

最期を遂げられるのです。


(2007年2月20日)

(松隈 牧師)


☆彡


マルコ9:2-9 (イエスの姿が変わる)

六日の後,イエスは,
ただペトロ,ヤコブ,ヨハネだけを連れて,
高い山に登られた。
イエスの姿が彼らの目の前で変わり,
服は真っ白に輝き,
この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。
エリヤがモーセと共に現れて,イエスと語り合っていた。
ペトロが口をはさんでイエスに言った。
「先生,わたしたちがここにいるのは,
すばらしいことです。
仮小屋を三つ建てましょう。
一つはあなたのため,一つはモーセのため,
もう一つはエリヤのためです。」
ペトロは,どう言えばよいのか,分からなかった。
弟子たちは非常に恐れていたのである。
すると,雲が現れて彼らを覆い,
雲の中から声がした。
「これはわたしの愛する子。これに聞け。」
弟子たちは急いで辺りを見回したが,
もはやだれも見えず,
ただイエスだけが彼らと一緒におられた。

一同が山を下りるとき,イエスは,
「人の子が死者の中から復活するまでは,
今見たことをだれにも話してはいけない」
と弟子たちに命じられた。

2019-06-18


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