村上春樹と聖書
(相互治療的な夫婦)
(村上春樹)
「おたずねしてみたかったんですけれど,
夫婦というのは
一種の相互治療的な意味はあるのですか。」
(河合隼雄)
「ものすごくあると思います。
だから,苦しみも大変深いんじゃないでしまうか。
夫婦が相手を理解しようと思ったら,
理性だけで話し合うのではなくて,
「井戸」を掘らないとだめなのです。」
(「村上春樹,河合隼雄に会いに行く」 p96)
二人の言っている「井戸」を,
わたしは,はっきり理解していませんが,
人格の形成,深層心理などを
言っているようです。
キリスト教会では,
この井戸を「霊的」と言い換えるでしょう。
そこから見えてくるものを,
村上春樹からヒントを得て,
わたしたちは学ぶものは
大きいのではないのでしょうか。
彼からつきつけられた質問にこたえることが,
大きな課題となっていると思います。
新約聖書でパウロは
次のように言っています。
(エペソ5:30-32a)
「私たちはキリストのからだの部分だからです。
『それゆえ,人はその父と母を離れ,
妻と結ばれ,ふたりは一心同体となる。』
この奥義は偉大です。」
(2014.4.6)