日本史とお城が主食なおなごの徒然。

四半世紀越えの日本史好き。城廻り大好き、目指せ、百名城制覇。時々ゴスペルとかもね。

待った甲斐あり

2012年11月05日 17時11分11秒 | 日々のこと
土曜日、赤十字まつりのあと、委員長引き連れて観てきました!2万VS500を!



確かに、去年秋に公開するのは考えさせられるようなシーンが冒頭から。水攻めのシーンが津波を連想させるというので、1年公開が延びたのですが。えぇ、まさしく津波でした。気持ちがギュッとなってしまうほど。でもそこからはもう、引き込まれちゃって、あっという間。



もう何度もヘビロテで小説を読んでるので、話の流れもわかりきってるんですけど。でも、ものすごい満足感!




まず、何より、上地「石田三成」雄輔!




過去、いろんな役者さんが三成公を演じてますが。私の中でNo.1です!最初に配役を聞いたとき、あまりにも某番組でのトンチンカンさがイメージ強くて、正直「えー?」と思ってたんです。だって、三成公の肩書き、



「知将」




ですからね。でも!でもでもでもでも!とんでもなかった!大河でやった小早川秀秋より、ピッタリの配役だった!三成公のあの純粋に秀吉公に憧れ、尊敬する眼差しとか、そういうのすべてが、一番しっくりきました。もともと上地雄輔さんが持っているものだと思います。いやー、私の中の三成公のイメージに一番近いです。




そして、もう、不動の「のぼう様」ですよ、野村萬斎さん。言うことナシ。本業を遺憾なく発揮した映画じゃないかな。「にほんごであそぼ」を彷彿とさせるシーンは、観てるこっちまで「ワハハ」と笑っちゃいそうな感じで。安倍晴明もハマってたけど、のぼう様もハマってます。ホントすごいわ、この方。2月の狂言のチケット取らなくちゃ。




ところどころ、現代語になるので、時代劇とすると、少々違和感もありますが、まぁ、わたし達にも「丁寧語」とか「タメ口」とかあるみたいに、あの時代だからって一事が万事「~でござる」とかばっかり、いわゆる時代劇に多く見られる言葉遣いばっかりじゃないだろうしね。




おもしろい、というか、ニヤッとしてしまったのが、長束正家と成田長親の開城どころか開戦を決めてしまうシーン。このシーンではのぼう様は兜を被ってないんですがね。




長束正家の兜の前立ては「蛇に永楽通宝」。対するのぼう様の兜の前立ては「カエル」。対峙すると




「蛇」に睨まれた「カエル」




ふふふ。まさしく、ですよね。2万Vs500だもの。




三家老たちもピッタリの配役。私は小説でも正木丹波守のファンでございましたが、映画でもそのイメージを崩されることなく。正木丹波守と和泉守の合戦シーンでは、エラくリアルなシーンがありますが、それがまた、この2人の武功を知れるというもの。このスマホだと漢字が出てこないんだけど、「酒巻ゆきえ」くんの「鎧に着られちゃってる」感がまた、初陣の彼をよく現してるなぁ、と。1人だけね、どっかから持ってきました!ってなのがバレバレなくらい、ばかデカい鎧。兜なんて、おいおい、源平時代のものですか?と突っ込み入れたくなった(笑)




恋する乙女はつらいね、な甲斐姫ちゃんも、ちょっと不気味だよ、珠姫さんよ…も、よかったね。甲斐姫ちゃんの怪力っぷり(?)も恋する乙女ゆえ、でしょうな。正木丹波守も和泉守もぶっ飛ばしちゃうんだから。




もー、大満足!お腹いっぱい!な映画でした。近いうちにもう一度観に行くでしょう。そして来週は、忍城に行ってきます!今更宣言しなくたって、もう数え切れないほど行ってますが。高速の練習するのにちょうどいい距離なんだもの。忍城は櫓が復元されていて、そこからの眺めも好きなんですけど、やっぱり、三成公が陣を敷いた丸墓山古墳から忍城を眺めるのが好きです。石田堤の名残もあるし、妄想爆裂する環境が整いすぎ(笑)




えー、例によってグルメにはトンと興味が向かず、忍城のある行田市のB級グルメである「ゼリーフライ」も「フライ」もまだ1度も食しておりません。何度も行ってるんだけどね、城にも行田市にも。妄想爆裂させて帰ってきて「あ、食べるの忘れた!」みたいな。来週は1人で行くわけではないので、ちょっとはソチラも楽しもうかと思ってます。




まだ本読んでないっていう人が観ても、絶対楽しめると思います。これは先に脚本、それを小説化したものだから。名前の知れ渡った武将の戦もいいけど、そういう武将に立ち向かった、無名の武将の戦もおもしろいです。スカッとする。皆さまぜひ、観て欲しいなぁ。とりあえず、私の中の今年No.1!です。