忘れかけていた記憶が・・・

話せば長くなるので、極力短めに・・・
会社にロッカーがある。勿論わしの分も。
ただ、わしのロッカーは書類で埋まっている。2年分ほどの会議資料が詰めてある。
たまぁ～に見ることがあるからだ。今日久しぶりにそのロッカーから黄色いファイルの使い古しを再利用しようととりに行った。付けっぱなしの鍵を回し、扉を開く。
右手を書類の中に押し込んで、左手で黄色いファイルを引き抜く・・・・

「カタ～んんん」と何やら落ちた。
書類の上の方に挟まっていた何かが。
あれ？何だ今の？
左手で持っていた黄色いファイルを床に置き、突っ込んでいた右手を抜いて下のほうに落ちて行った何かを暗がりの中で探す。

げ、
口紅だ！！・・・・
思わずロッカーの扉を閉めて、とりあえずそのファイルを○○さんに渡して、「これ、使ってね～」
といいいつつ、またロッカーに戻る。
確かに、さっきのは口紅だよなぁ、なんでわしのロッカーに口紅があるんだ？
俺には女装の趣味は無かった筈だが・・・まさか無意識のうちに？

そう思ったかどうかは記憶に無いが、掴んだ。その口紅を。
そして、○○さんを呼んだ。
これ、誰のか知らない？見たこと無い？何でここにあるんだろう？

あ、それ私の。そのリップお気に入りだったんですけどいつの間にかなくなってたんですよ・・・なんでそこに？

そっ、そぉ言われても、わしにも分かりません。何でここにそれが？
申し訳ないんですが、ちょっと中を見てくれない？「グサっ」ってボールペン刺した穴が開いてない？

リップだから透明なんで、あれとは違うと思うけど・・・
大丈夫、突っ込んだ跡はありませんよ。

ほっとしたけど、不気味です。誰かわしを恨んでいるんですか。
恨みはいっぱい買ってると思うけどさぁ、何もここまでしなくても。
そんな一日の始まりでした、きょうわ。
はぁ～