経営“プチヒント”  株式会社 覚王山総研 代表取締役 林千尋

現場サイドのコンサルティング実務から得た経営に役立つヒントをお伝えします!

まだまだできることはたくさんある!

2006年12月09日 | Weblog

 弊社にご相談に見える社長様の中には、八方ふさがりで打つ手がないと嘆かれる方が少なくありません。

 しかしできることは、本当はまだまだたくさんあります。 

 例えば、大げさなことではなくとも、客のお見送りについてはいかがでしょうか。

 仕事でよくお伺いする旧U銀行などは、2Fで用件が済むと、担当者と別れて、長いエスカレーターを降りて帰ります。担当者は客がエスカレーターを下りきるまで、上で直立不動で待っています。たまたま振り向いてみたら、彼がお辞儀をしていたので驚きました。

 社長はお客様を最後までお見送りしていますか?

 これって、些細なことのようで実はたいへん重要なことです。こういう細かい心遣いのできる社長、会社は万事が同様で、非常に良い「気」のまわる会社だと思います。 

 商売する上で、会社の雰囲気、店の感じというものは非常に大切です。辛気臭い会社とは誰も付き合いたくありませんし、感じの悪い店では何も買いたくありませんよね? 実際に、商売の良し悪し、会社の業績を左右するのはこの程度の次元での違いであるように思います。何も高度な次元でやるべきことを見つけることが必要なわけではなく、低迷している会社で真っ先に必要なのは、ごくごく低次元で、かつ重要なこれらの事項であると思います。

 こんな次元での「やるべきこと」はどちらの会社でも必ず見つかります。まずは、思いつくことをひとつ残らずやってみてはどうでしょうか。