水引きの結び方に込められた願い
今日は先輩に教えてもらった話を紹介します♪
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
●少し前に、結婚式に招待される機会がありました。
服装をどうするか、ご祝儀をどうするか、常識はずれなやり方をして
失礼になったり恥をかいたりしないようにするにはどうすればよいか、
経験がない中、神経を使います。
家にある「生活基本大百科」を開いて、一通りの作法を頭に入れて準備
していきましたが、いくつか失敗もありました。(^_^;)
●「生活基本大百科」を読む中で、ご祝儀袋・不祝儀袋に使われる
水引きについて、興味深く思いましたので、今回触れてみたいと思います。
ご祝儀袋や、葬式の時に使う不祝儀袋には、リボン、または紐のような
水引きがついています。
水引きの結び方は、結婚以外の一般的な祝い事は、引くと解ける
蝶結びです。なじみ深いのはお年玉袋で、リボンのような蝶結びの紐が
印刷されています。
それに対して、葬式の時の不祝儀袋の水引きは、引いても解けない
片結びの「結び切り」です。
祝い事にも、結婚祝いの袋は、片結びの「結び切り」を使わなければ
なりません。快気祝いも「結び切り」です。
●蝶結びと「結び切り」の違い目はどこにあるか、
それは、何度あってもよいことか、一度きりにしたいことか、の違いです。
出産祝いや新築祝いのような一般的な祝い事は、何度あってもよく、
開店祝いのように何度もあってほしいものもあります。このような
ものには、解いてまた結ぶことのできる蝶結びを使います。
それに対して、葬式は「身内の不幸」とも言われるように、不幸な
ことで、何度もあって欲しくないものです。
結婚式は祝い事ですが、一生に何度も結婚するということは、それだけ
生き別れ・死に別れがあることになるので、できれば一度きりにしたいものです。
快気祝いも、病気にならなければ治ったということはありませんから、
もう一度病気になりたくないという意味では、一度きりにしたいものです。
このように見ていくと、水引きには私たち人間の願いがよく表れていると思います。
●けれども、人生はなかなか水引きに表れているような願い通りにはいきません。
病気にはなりたくないと思いつつも、生きていれば必ず病気になって
苦しまなければなりません。50も過ぎれば大半の人が持病を抱える
ことになります。
会者定離とは言いますが、人間長く生きれば生きるだけ、多くの葬式に
立ち会わなければなりません。祖父母に始まり、両親の葬式を出し、
長生きすれば兄弟姉妹や友人の葬式にも立ち会うことになります。
「老少不定のならい」と昔からいわれますが、不幸な場合には子供や孫の
葬式を出さなければならないこともあります。
「結び切り」の不祝儀袋を出しながら、実際には多くの場合、
また葬式を出さなければならず、「蝶結び」になっているのが実態です。
●しかし、水引きの心の通りに、「一度きり」になることが必ずあります。
それは、次の葬式が自分の葬式になる時です。
こうなれば、今持ってきた不祝儀袋が今生最後になりますから、水引きの
意味通りに「これで最後」になります。葬式に参列している限り、
「今生最後の香典」になることが必ずあります。
「鳥辺山 昨日の煙 今日も立つ 眺めて通る 人もいつまで」
昔から言われている言葉です。
いつまでも他人が火葬場で焼かれる煙を見ていることはできない。
必ず自分が焼かれていく時が来る。
厳粛な真実を言っている歌です。
自分の葬式は大丈夫なのか。
自分の心に問いたいものです。
☆。・★。・●。☆。・★。・●。
結婚式に参加しながら、ここまで考えを巡らすなんて・・・見習いたいと思います!
『おくりびと』が米アカデミー賞にノミネートされて話題になりましたが、
死は古今東西変わらぬテーマであると、改めて感じます。
【人はだれしも おくりびとになり おくられびとになる】
という言葉に象徴されるように、誰にとっても例外ない、100%確実な
未来だからでしょう。
しかも厄介なことに、それは台風のようにゆっくりやって来るのではなく、
地震のように、ある日突然、わが身に訪れるものであります。
先日、新型インフルエンザで24歳の女性が亡くなったと聞いて驚きました。
若いから大丈夫、と気楽に構えてはいられませんね(。。lll)
「そんなこと考えたってしょうがないよヽ(´∞`)ノ」と思われかもしれません。
ですが、大学受験、就職、結婚、老後などなど、自分にとって大事なことほど、
真剣に悩み対策をたてると思います。
「就職のことなんて考えたってしょうがないよヽ(´∞`)ノ」とは、誰も
言わないでしょう。
ついに鳩山政権が誕生しました。政治は老後までは考えてくれますが、
その先は、私たち一人一人が、対策を講じなければなりませんね( ^ー゜)b
*-------------------------*
≪今日の1言≫
「花を持つ 人から避ける 山路かな」
人一人しか通れぬ、狭い山道をすれ違うとき。
先に道を譲るのは花束を抱えている人だ。
意地を張ってぶつかりようものなら、大事な花が散ってしまう。。。
意見が衝突した時、意地の張り合いをやめて、先に譲る人は
花を持つ人でしょう。
「こんなつまらぬ意地の張り合いにむきになって、何をしているんだ。
お前の使命はどうなった?」
「そんなことに時間や気力を使っている暇あるのか。ここまで育ててい
ただいてきたのは、こんなくだらぬいがみ合いするためか。恥ずかしく
ないのか。」
絶対にこの誇りだけは傷つけてはならない、との強い自覚を持つ者が道
を譲るのでしょう。
今日は先輩に教えてもらった話を紹介します♪
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
●少し前に、結婚式に招待される機会がありました。
服装をどうするか、ご祝儀をどうするか、常識はずれなやり方をして
失礼になったり恥をかいたりしないようにするにはどうすればよいか、
経験がない中、神経を使います。
家にある「生活基本大百科」を開いて、一通りの作法を頭に入れて準備
していきましたが、いくつか失敗もありました。(^_^;)
●「生活基本大百科」を読む中で、ご祝儀袋・不祝儀袋に使われる
水引きについて、興味深く思いましたので、今回触れてみたいと思います。
ご祝儀袋や、葬式の時に使う不祝儀袋には、リボン、または紐のような
水引きがついています。
水引きの結び方は、結婚以外の一般的な祝い事は、引くと解ける
蝶結びです。なじみ深いのはお年玉袋で、リボンのような蝶結びの紐が
印刷されています。
それに対して、葬式の時の不祝儀袋の水引きは、引いても解けない
片結びの「結び切り」です。
祝い事にも、結婚祝いの袋は、片結びの「結び切り」を使わなければ
なりません。快気祝いも「結び切り」です。
●蝶結びと「結び切り」の違い目はどこにあるか、
それは、何度あってもよいことか、一度きりにしたいことか、の違いです。
出産祝いや新築祝いのような一般的な祝い事は、何度あってもよく、
開店祝いのように何度もあってほしいものもあります。このような
ものには、解いてまた結ぶことのできる蝶結びを使います。
それに対して、葬式は「身内の不幸」とも言われるように、不幸な
ことで、何度もあって欲しくないものです。
結婚式は祝い事ですが、一生に何度も結婚するということは、それだけ
生き別れ・死に別れがあることになるので、できれば一度きりにしたいものです。
快気祝いも、病気にならなければ治ったということはありませんから、
もう一度病気になりたくないという意味では、一度きりにしたいものです。
このように見ていくと、水引きには私たち人間の願いがよく表れていると思います。
●けれども、人生はなかなか水引きに表れているような願い通りにはいきません。
病気にはなりたくないと思いつつも、生きていれば必ず病気になって
苦しまなければなりません。50も過ぎれば大半の人が持病を抱える
ことになります。
会者定離とは言いますが、人間長く生きれば生きるだけ、多くの葬式に
立ち会わなければなりません。祖父母に始まり、両親の葬式を出し、
長生きすれば兄弟姉妹や友人の葬式にも立ち会うことになります。
「老少不定のならい」と昔からいわれますが、不幸な場合には子供や孫の
葬式を出さなければならないこともあります。
「結び切り」の不祝儀袋を出しながら、実際には多くの場合、
また葬式を出さなければならず、「蝶結び」になっているのが実態です。
●しかし、水引きの心の通りに、「一度きり」になることが必ずあります。
それは、次の葬式が自分の葬式になる時です。
こうなれば、今持ってきた不祝儀袋が今生最後になりますから、水引きの
意味通りに「これで最後」になります。葬式に参列している限り、
「今生最後の香典」になることが必ずあります。
「鳥辺山 昨日の煙 今日も立つ 眺めて通る 人もいつまで」
昔から言われている言葉です。
いつまでも他人が火葬場で焼かれる煙を見ていることはできない。
必ず自分が焼かれていく時が来る。
厳粛な真実を言っている歌です。
自分の葬式は大丈夫なのか。
自分の心に問いたいものです。
☆。・★。・●。☆。・★。・●。
結婚式に参加しながら、ここまで考えを巡らすなんて・・・見習いたいと思います!
『おくりびと』が米アカデミー賞にノミネートされて話題になりましたが、
死は古今東西変わらぬテーマであると、改めて感じます。
【人はだれしも おくりびとになり おくられびとになる】
という言葉に象徴されるように、誰にとっても例外ない、100%確実な
未来だからでしょう。
しかも厄介なことに、それは台風のようにゆっくりやって来るのではなく、
地震のように、ある日突然、わが身に訪れるものであります。
先日、新型インフルエンザで24歳の女性が亡くなったと聞いて驚きました。
若いから大丈夫、と気楽に構えてはいられませんね(。。lll)
「そんなこと考えたってしょうがないよヽ(´∞`)ノ」と思われかもしれません。
ですが、大学受験、就職、結婚、老後などなど、自分にとって大事なことほど、
真剣に悩み対策をたてると思います。
「就職のことなんて考えたってしょうがないよヽ(´∞`)ノ」とは、誰も
言わないでしょう。
ついに鳩山政権が誕生しました。政治は老後までは考えてくれますが、
その先は、私たち一人一人が、対策を講じなければなりませんね( ^ー゜)b
*-------------------------*
≪今日の1言≫
「花を持つ 人から避ける 山路かな」
人一人しか通れぬ、狭い山道をすれ違うとき。
先に道を譲るのは花束を抱えている人だ。
意地を張ってぶつかりようものなら、大事な花が散ってしまう。。。
意見が衝突した時、意地の張り合いをやめて、先に譲る人は
花を持つ人でしょう。
「こんなつまらぬ意地の張り合いにむきになって、何をしているんだ。
お前の使命はどうなった?」
「そんなことに時間や気力を使っている暇あるのか。ここまで育ててい
ただいてきたのは、こんなくだらぬいがみ合いするためか。恥ずかしく
ないのか。」
絶対にこの誇りだけは傷つけてはならない、との強い自覚を持つ者が道
を譲るのでしょう。