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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.14-2)

2016-12-14 19:40:25 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.14-2)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告4

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告4

◆今日、韓国大統領の弾劾決議

西岡 山谷本部長はこれから官邸で菅官房長官にお会いになります。このセミナー
や拉致問題についてしっかり話をしてきますとのことでした。先生方ありがとう
ございました(拍手)。

 それではセミナーに入りたいと思います。実は今、韓国の国会でまもなく朴槿
惠大統領弾劾決議がなされると今朝の報道にありました。今年になって北朝鮮が
核・ミサイル実験を2回やり、ミサイルをたくさん発射する中で、韓国政府は北
朝鮮に対して大変厳しい姿勢をとるようになった。

 拉致問題については、それは北朝鮮に対する圧力が強まるということで大変プ
ラスだと思っていたのですが、この1、2か月、突然韓国の中で大統領のスキャ
ンダルが表に出て、そしてデモをしている人たちが北朝鮮につながる人たちだと
いう状況で、国際包囲網に穴が開くかもしれない。

 一方、北朝鮮は着々と核開発を進めている。今の多数意見は、核弾頭を持って
しまったとされています。今までは核爆弾しかもっていなくて、核弾頭は持って
いないとされていたのですが、核弾頭を持ってしまった。日本に届くミサイルは
持っていましたので、日本は北朝鮮の核の射程域に入ってしまった。

 国際制裁をしていますが、また日本の制裁は拉致も理由の一つですが、核の制
裁もしてきた。しかし北朝鮮の核開発は止められなかった、というのが今の厳し
い状況です。

 そしてアメリカでは政権交代があり、トランプ氏が大統領に当選し、共和党政
権になりました。その大統領の外交政策については、色々な話がたくさん出てい
て、まだどうなるか分からない点もありますが、民主党政権とは大きく変わるの
ではないかと予想されています。

 国際情勢が大きく動いています。その中で私たちは拉致の旗を絶対降ろすわけ
にはいかない。大きな嵐が吹いていても、拉致被害者を返せという声を絶対に落
とすわけにはいかない。

 今国際情勢は、そして北朝鮮情勢は、韓国がどうなっていくのかということを
冷静に分析した上で、我々が何をするかを考えたいと思い、今日のセミナーを企
画しました。

 そこで韓国からお客さんを呼びました。若い韓国のジャーナリスト金泌材(キ
ム・ピルジェ)さんです。日本にも2年留学したことがあります。もともとは北
朝鮮の核問題を専門とする人で、この問題の深刻さがあります。その上で拉致問
題をどう解決するかについて話をしてもらおうと思っていたら、朴槿惠大統領の
問題が出てきました。

 今日がまさにその日になってしまいました。そこで南北間の全体構造及び日韓
関係についてお話をしていただくことになりました。まず基調講演をしていただ
いて、その後アメリカ政治の専門家である古森義久さんにも上がってもらって、
島田教授の司会で国際政治の動き、アメリカの動きを踏まえた上で拉致をどう解
決するかを議論していきたいと思います。

 それではまず金泌材さんお願いします(拍手)。

◆日本は津波を防ぐ韓国の防波堤、韓国は北朝鮮の南下を防ぐ日本の防波堤

金泌材(ジャーナリスト、趙甲済ドットコム記者)

 みなさんこんにちは。日本に来て、日本のテレビを見て驚きました。今の韓国
の政治情勢について、韓国の政治状況を大変大げさに、歪曲して報道しています。
例えば週末ごとの政治デモに100万人が集まった等と言っていますが、それは
事実ではありません。

 横にいらっしゃる西岡教授も韓国に来て、ろうそくデモを一緒に取材しました。
その時ビラを1枚拾ったのですが、そのビラにはこのデモの主題歌の歌詞が書い
てありました。これを作詞・作曲したユン・ミンソクというシンガー・ソング・
ライターがいます。

 このユン・ミンソクという人は、私が8年間取材してきた歌手です。2008
年のろうそくデモの時も彼の歌が使われました。実はユン・ミンソクという人物
は、90年代、韓国で最大の北朝鮮スパイ事件の一つで摘発された人です。

 彼が刑務所にいた時に作詞・作曲したのは「金日成元帥は人類の太陽」です。
ユン・ミンソクという人は、韓国で左派が大きな動きをする時にいつも出てくる
人物です。

 今回の韓国のデモを事実上主導している団体があります。これは民労総(民主
労働組合総連合会)です。週末ごとにこの民労総がデモをやっているんですが、
日本の労働組合と連携してやっていることが分かっています。

 民労総がこの間ずっと主張してきたことは、在韓米軍撤退、連邦制統一、そし
て国家保安法の撤廃です。韓国の公安の専門家たちは、この3つが実現すれば、
韓国の国体が変わってしまうと結論づけています。

 私はずっと韓国の左派勢力を取材してきましたが、彼らが狙っているのは政権
交代、そして国体を変えることです。今回のろうそくデモでは、民労総は「在韓
米軍撤退、連邦制統一、国家保安法の撤廃」を言わないんです。言わないのは戦
術に過ぎないからです。

 どのような集会でも、その集会を見る時、主導勢力を見なければなりません。
民労総は過去に反日集会があった時、反米集会があった時はいつも登場していた
団体で、例えば2015年夏、日本大使館の前で、集団的自衛権の行使に反対し
て日の丸を破った団体です。

 この間取材してきて今思っている結論は、この民労総は、新北的であり、半日
的であり、反大韓民国です。今の集会での要求は、大統領の下野です。しかし大
統領が要求を入れて、今退任してしまえば、今まで疑惑とされまだ事実として確
定されていないものが事実になってしまいます。弾劾決議がされるところまで来
ましたが、本来なら弾劾決議がされる前に、事実関係が明らかにされなければな
らないのですが、その順序が逆になっています。

 ですから我々韓国の自由民主主義勢力は、崔順実(チェ・スンシル)ゲートに
ついては、それらの事実が証拠に基づいてきちんと明らかにされなければならな
い。それまでは疑惑に過ぎないのに、断定的にすべきではないという立場です。

 最後に、韓国がこのような危機を迎えていることをここで議論することは、日
本にとっても関係があるからです。もしも韓国の憲法秩序が崩れて左派政権になっ
てしまったら、38度線が対馬の上、朝鮮海峡まで動いてくるということがあり
得るのです。

 そうなった場合に、今北朝鮮が日本まで届くミサイル、ノドンは100機です
が、もっと弾道距離の短いミサイルなら2000機持っています。北朝鮮勢力が
釜山まで降りてきたら、日本は2000機のミサイルを防がなければならず、よ
り強い危機を迎えることになります。

 韓国の自由民主主義は、共産主義が南下してくることを防ぐ役割を果たしてい
ます。韓国にとって日本は、津波など自然災害を防いでくれる防波堤になってい
ます。以上です。ありがとうございました(拍手)。

西岡 韓国の状況は、平和的なデモで民主化が進んでいる、と見えますが、大統
領が辞めれば民主主義が実現するのではなくて、デモを主導している勢力を見な
ければならない。彼らは意図的に3つの主張を隠している。韓国の自由民主主義
が危機を迎えている、という問題提起です。

 そういう状況の中で拉致被害者をどう取り戻すのか。これからは古森さんと島
田さんにも登壇してもらって討論を進めたいと思います。

島田 それではまず、タイトルにありますように、激動する南北状況の中で拉致
問題を考えるということですが、もちろんアメリカがどう動くかなども関係して
きます。もちろん日本が主体的に拉致問題を動かさなければならないわけです。
来年1月20日からトランプ政権が発足します。そういう中で長年ワシントンで
取材をしてこられた古森さんから、アメリカの状況を教えてほしいと思います。

◆アメリカの動きも細かく見て、拉致問題解決に活かせ

古森義久(麗澤大学特別教授、ジャーナリスト)

 みなさんこんにちは(拍手)。私は、東京での活動と同時に、まだワシントン
を拠点としてジャーナリストとしての活動も続けています。その体験をもとにし
て、今のアメリカの状況がどうかということを報告させていただきます。

 まず総括として言うと、今の状況はアメリカの政治が最も混乱しているように
見える、最も激動が起きつつあるように見える状態で、色々なことを読むのが難
しい段階にあると思います。

 しかし結論を先に言うと、その中で北朝鮮問題に関しては、超党派で、これま
でよりも厳しい態度が形成されつつある。特に注目すべきは、北朝鮮問題といっ
ても色々あるわけですが、従来の核やミサイルに加えて、人絹弾圧に対する糾弾
が、民主党・共和党の枠を超えて超党派で広まり、かつ強くなってきています。

 こういう状況は日本の拉致問題の解決を考える時には決してマイナスではない。
もちろん島田さんが言われたように、拉致問題の解決は日本が主体的になってや
らなければならないけれども、同盟国であり、超大国であるアメリカがどういう
動きをとるかは、我々にとって非常に重要である。今の状況は、かなりプラスの
環境ができつつあります。

 その上で、今のアメリカが北朝鮮に対して、どういう姿勢をとっているのか。
5つの柱に分けてご報告します。

 一つは、トランプ次期大統領自身の北朝鮮に対する認識はどんなものか。手が
かりになる言葉はあまり多くないんですが、今年1月、北朝鮮が核実験をした後、
彼が発言しています。それまでのオバマ政権、そしてヒラリー・クリントンさん
が国務長官をやっていた時期のアメリカの北朝鮮政策は、「戦略的忍耐」、スト
ラテジック・ペイシャンスという言葉でくくられる対応でした。

 これに対し、「何もやっていない」と激しく批判しました。そして「けしから
ん」と。その時に、「金正恩というのはマニアックだ」というようなことを言い
ました。「だけど政敵を排除する容赦のなさは大したものだ」と言った。

 そして5月になって、「ロイター通信」のインタビューを受けて、この時は、
「北朝鮮の核開発を阻むために私が金正恩と直接話をする」と。「ハンバーガー
でも一緒に食べながら話す」と言った。同時に、「中国に圧力をかけて、中国に
金正恩に対する圧力をかけさせて核開発をやめさせる」、「そういう力をアメリ
カは持っている」と言った。

 金正恩と1対1で会うというようなことは、側近も含め、あらゆる方面から批
判を受けて、それをひっこめた形になりました。非常に言葉が少なくて、手掛か
りは薄いけれども、ここに来てはっきりしてきたのは、北朝鮮の核問題、人権問
題が国際的に大きなトラブルを起こすということに対する激しい反発、強い反発
がトランプさんにはある。

 この1、2週間、トランプ政権を形作ろうとしそうな人たちが集まってきてい
ますが、そういう人たちの顔ぶれを見ても、北朝鮮に対しては厳しい態度をとっ
ていくだろうという大きな構図が浮かび上がってきました。

 2番目に、アメリカで超党派の、北朝鮮の人権弾圧への非難が広まってきたこ
とです。例えば、11月29日、テキサスにあるブッシュセンターという前々大
統領を記念してできた研究機関で大きなセミナーが開かれて、そのタイトルが
「北朝鮮での自由についてのフォーラム」という会議です。その時の副題が、
「暗闇の果ての光」です。

 それはなぜかというと、やはり北朝鮮というのは人権問題で真っ暗闇の状態に
あるけれども、その先に何か光がちょっと見えてきたのではないかということで
す。ここで北朝鮮に対する新しい戦略、政策を、民主党、共和党両方の専門家た
ちが集まって打ち出した。

 またワシントンを中心にしてこの7月に、たくさんの研究機関が集まって、新
しい組織が旗揚げをした。これは「境界線を超えて」、ビヨンド・ザ・パラレル
で、38度線を超えてという意味です。

 これは北朝鮮の動きをいくつもの研究機関がずっと、より詳しく追いかける専
門家たちが集まって研究していくものですが、その大前提が今までの38度線を
超えている。つまり南北統一を強く打ち出しています。

 今の状態から統一にいくには、もう一つ大きな関門があって、今の北朝鮮の政
権が変わらなければならない、あるいはなくならなければならない。そこで当然
政権崩壊の段階が出てきますが、それには触れずに統一を言い始めた。

 さらに9月には、外交関係評議会が政策提言の報告書を出しました。「北朝鮮
に対する先鋭的な選択」、より鋭い選択ということですが、この中で、人権弾圧
について非常に大きな比重で非難の対象にして位置付けています。

 議会でも、こういう民間、超党派の提案は、核・ミサイルで終わりという感じ
があったのですが、人権に大きな光を当てるようになってきた。

 3番目に、これは既に話が出ましたが、デヴィッド・スネドンさんの失踪に関
しての決議の採択です。9月28日に下院で全会一致で採択され、上院でも採択
されそうです。この結果どういうことが起きるかというと、アメリカの政府の中
で、国務省、CIA、軍当局が直接、具体的に動いて、スネドンさんが今本当に平
壌にいるのかを調べなければいけない。これは大きなことです。

 1つのきっかけになったのは、9月中旬に韓国から出た情報で、「デヴィッド
・スネドンさんは今平壌にいて、子どもが二人いる。金正恩に英語を教えている」
という情報です。これは全世界のメディアに流されました。

 この決議案ができたもう一つの背景は、古屋圭司元拉致担当大臣が、あまり知
られていないかもしれませんが、ワシントンに頻繁にシャトル外交をして、議会
に何回も行って議員にアピールしたことです。もちろん人道主義という立場から
ということが大きいでしょうが、日本人拉致ということも、アメリカで拉致問題
が動けば、日本人拉致問題の解決に大きく寄与するということから出た動きだと
思います。

 4番目は制裁の強化。アメリカ全体として制裁を強化しています。今年2月に
まず議会が「北朝鮮制裁強化法」というのを作って、オバマさんもびっくりする
ほど早く署名しました。3月に財務省が、その法律に基づいた制裁の強化をしま
した。これは簡単に言うと、北朝鮮のビジネスをやる組織、金正恩体制にとって
貴重な外貨を稼ぐための活動に対して制裁をかけた。

 新しい制裁は、セカンダリー・ボイコットとかセカンダリー・サンクションと
いうのが特徴で、つまり二次的ですが、北朝鮮の制裁対象になる機関と取引きを
した機関にまた制裁をかけるものです。これまでにない強い措置です。

 そして7月に、アメリカの財務省と国務省が制裁に関する新たな措置をもう一
つ追加して、金正恩自身を人権弾圧の最大の責任者だと断定して、改めて制裁の
対象であることをはっきり謳いました。

 同時に、北朝鮮の最高機関である国防委員会、あるいは国家保衛部、人民保安
部などという5つの組織を制裁の対象とした。制裁が有効かどうかは議論の余地
がありますが、アメリカがかつてなく制裁を強化してきたことは間違いない。

 5番目の要素は、「レジーム・チェンジ」、政権を代えること、その背後には
政権崩壊、政権打倒という言葉がありますが、こういう選択肢がアメリカの全体
の選択肢に残っている。

 共和党政権、トランプ政権になってこれが強くなっていくかもしれない。非常
に微妙な問題ですが、軍事力を使うことにつながるわけですから、非常に慎重に
言葉を選んで、このことを語っている。敢えて語らない場合が多いんですが、
「金正恩政権が崩れれば人権弾圧問題も解決するのではないか」というような発
想で語られています。

 例えば先ほど言った外交関係評議会の報告書の中に、こんな記述があります。
「金正恩政権の崩壊は数種類のシナリオのもとで起こり得る。政権の崩壊は北朝
鮮の周辺諸国に予期せぬ重大な結果をもたらす」と。当然拉致され方々への影響
もあるわけです。

 トランプ政権になって、またこのレジーム・チェンジが力を持つかもしれない。
これもいくつかの例証があります。例えばトランプ政権の防衛問題の顧問をやっ
ているジム・ウールジーはCIAの元長官ですが、この人はずっと一貫して、「核
兵器問題を解決する方法は一つしかない。それは拠点攻撃だ」と。軍事施設を破
壊してしまうことだと今も言い続けています。

 こういう人たちがトランプ政権に集まってきている。実際こういうことになる
と戦争になって、大変なことになりますから、戦争だけは絶対避けなければいけ
ないと、トランプ政権だってそう思っているわけですが、力の行使、あるいは最
悪の際の力を行使して自分たちの主張を通そうとする相手国、北朝鮮や中国など
ですが、そういう傾向がある相手国に対しては非常に強く「力の行使」を選択肢
の中に入れて、強く出ていく傾向があります。

 「世界の警察官にはならない」と言っているけれども、「世界の軍隊」にはお
そらくなるでしょう。非常に強い部分がちらちら出てきている。幹部の登用を見
ても、元軍人で強い意見を持っている人たちがいますので、あっと驚くようなこ
とが起き得る状態が、アメリカの北朝鮮に対する姿勢の中に、潜在要因として含
まれている。そんな状況です。

 日本はあらゆる事態を想定しながら、自主的にものごとを進めるべきは当然で
すが、アメリカの動きを細かく追って、それをうまくつかまえて、日本の利益に
なるように活かすべきだと思います。以上です(拍手)。

(5につづく)


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■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.14)

2016-12-14 14:25:28 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.14)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告3

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告3

西岡 参議院の本会議が今終わって先生方がこちらに向かわれていますが、順番
を変えて、今お出での衆議院の先生から、各党代表のご挨拶をお願いします。ま
ず、民進党拉致問題対策本部長代行で元拉致問題担当大臣、拉致議連幹事長、衆
議院議員の松原仁先生にお願いいたします(拍手)。

◆ストックホルム合意を破棄し新チームで取り組むべき

松原 仁(民進党拉致問題対策本部長代行)

 今日は皆さんありがとうございます。先ほどから話がありますように、私たち
の拉致問題解決への強い思いを松明にして走っているんです。どうしても我々は
ゴールに到達しなければならない。この思いを今日もう1回意識し合い、そして
この報道が北朝鮮にも伝わることが必要だと思います。

 私は拉致問題の会合でも言っていますが、また政府は政府の方針があってやっ
ていると思いますが、私は2つのことを常に言ってきました。1つは私たちが本
当に怒っているということをきちっと北朝鮮に伝えるためには、制裁の強化を今
内閣も検討していますが、それはそれとして、ストックホルム合意を破棄すると
いうことを示さなければ、北朝鮮に日本人の怒り、日本政府の怒り、拉致被害者
家族の怒り、救う会の怒り、調査会の怒りは伝わらないのではないかと思います。

 このストックホルム合意は、極めて不評でした。拉致問題を、日本人妻の問題、
遺骨問題と同列に扱うことに関して、私も違和感を覚えましたし、多くの同志が
違和感を感じたのが事実です。そんなことでいいのかという議論がありました。

 私は、「日本人妻の問題や遺骨問題の進展で制裁緩和はないでしょうね」と予
算委員会で質問しました。それは、菅さん(官房長官)に「それはありません」
という答弁をしてもらうためです。

 そういう答弁を確定しなければ、もしかしたら日本人妻問題や遺骨問題が、拉
致問題と同一で論じられ、拉致を理由に課した制裁が別の問題で解除されるとい
う、あってはならないことが、北朝鮮が喜ぶようなことがあってはいけないと思っ
たからそういう質問をしたわけです。

 従って、このストックホルム合意が行われ、調査委員会が作られ、何の結論も
出ないのは、春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来て、それが繰り返されると
んでもない話です。

 この問題について、日本はストックホルム合意を破棄すべきと、私は野党の立
場だから言えるわけです。私は拉致問題を扱う議員の立場として率直に言わざる
をえないのです。

 その上で、拉致問題については外務省が中心でやるというのではなく、今日も
加藤担当大臣がお見えですが、この問題は警察が主体でやる問題です。後で中山
恭子さんが来られればそういう話をすると思いますが、警察がやるべきテーマな
んです。

 私が拉致担当大臣の時、外務省が熱心にやってもらっていたのは分かるし、今
日も来られているかもしれません。しかし、本気でこの問題を解決するためには
一定の時間、本気でやらなければいけないと思います。

 これを警察主体に変える。この2つのことが、拉致問題解決のための絶対的条
件だと思っています。安倍さんも様々な問題で忙しいのは分かります。しかしご
本人も最重点課題と言っているわけです。それにふさわしい対応を是非ともして
いただきたいわけです。

 ストックホルム合意をなぜ破棄しないのか。これを破棄すると北朝鮮の対応が
なくなるという意見があります。担当大臣を経験した立場から言えば、ありえな
いことです。北朝鮮から見れば日本との関係は一番おいしい関係なんです。今も
宋日昊が何かやっているとすれば、俺が解決のルートだと必ず出てきます。

 ストックホルム合意は向こうの外務省との合意でしたから、違うルートの合意
をもう1回作り直せばいいんです。思い切ってストックホルム合意を破棄すると
ころから、日本人の怒りを伝えることが大前提です。逆に言えば、ストックホル
ム合意を破棄しないということは、日本人は演出として怒っていると言っている
ようなものです。本気で怒っていないと彼らは認識しているんじゃないかと思い
ます。

 これらの点をもう一度やり直すところから、これは安倍総理にやってもらわな
ければなりません。安倍さんが拉致問題を一番分かっているわけです。分かって
いる安倍さんがなぜこれらのことをやらないのか。ここまできたら、この問題に
特化して安倍総理に汗を流していただきたい。そういう総理に対し私も全面的に
支援し、挙国一致で拉致問題解決のために全力で取り組むということを改めてお
誓い申し上げます。

 この問題を最後まで解決するという方々の強い情熱がその支えであることは間
違いありません。熱い熱意を持続していただいて解決まで頑張っていきたいと思
います。以上、民主党を代表し、また拉致議連幹事長としての私からの訴えとさ
せていただきます。共に頑張りましょう。宜しくお願いいたします(拍手)。

西岡 続いて、公明党の拉致問題対策委員長、拉致議連副会長、衆議院議員の上
田勇 先生にお願いします(拍手)。

◆全力をあげて取り組んでいく決意

上田勇(公明党拉致問題対策委員長)

 みなさんこんにちは。今日はこの国際セミナーに多くの皆様方にご参加をいた
だき、大変ありがとうございます。

 冒頭、西岡さんからもお話がありましたが、この拉致問題には国民全員が怒っ
ている。そして、拉致被害者の一日も早い帰国を国民として望んでいるんだ。強
い決意で臨んでいるということを示していくことが重要であり、その意味から今
日はセミナー、明日はシンポジウムが開かれますが、そうした運動を続けていく
ことが重要だと考えています。

 先ほどからお話があった通り、全く問題解決に向けての前進がない。極めて痛
恨の思いです。そして今日も多くのご家族の方がご出席ですが、その心を思う時
に、本当に心が痛むばかりです。何としてもこの問題を前進させ、解決に向けて
の着実な歩みが進みますよう、私たちも全力をあげて取り組んでいく決意です。

 先ほど、加藤大臣からお話がありましたが、国際社会における関心の高まり、
また問題解決に向けて気運が高まっていることは間違いないと思います。国連で
の度々の決議もありました。それに基づいてわが国としても独自の制裁措置を決
定しました。

 今後は国際世論、政府だけではなく、多くの関係する国の人々にも、この拉致
問題、北朝鮮の人権問題がいかに重大であるかをもっと啓発していかなければな
らないと考えていますので、引き続き議会も協力をさせていただき、この問題の
解決に向かっていこうと願っています。

 問題の解決には国際的な協力も必要です。その意味で政府、議会もしっかり協
力して取り組む決意です。

 先日、国連のキンタナ特別報告者に拉致議連の役員とともにお会いさせていた
だきました。キンタナ氏は国際機関における経験も豊富で、人権問題に取り組ん
できた実績もある人ですので、拉致問題を含む北朝鮮の人権問題を是非解決した
いとの強い決意を感じました。我々も力を合せていきたいと思っています。

 拉致問題の交渉に当たるのは政府ですので、政党としてできることには限界が
あることは事実です。しかし、今安倍政権においてはこの拉致問題を最重要課題
として解決に向け取り組んでいるところですので、その取り組みをサポートして
いく、そしてまた、時にはもっとしっかりやれと激励もしながら一緒に歩んでい
きたいと思っています。

 また皆様には全国各地で、国民に対する啓発活動に大変努力していただいてい
ますが、私たちもそうした運動にしっかり協力していきたいと思っています。公
明党もこの問題解決に向けて取り組んでいく覚悟ですので、皆様とも力を合せて
一日も早く拉致被害者の皆様の帰国がかなうように努力していきたいと思ってい
ます。どうか宜しくお願いいたします。今日はありがとうございました(拍手)。

西岡 ありがとうございました。参議院の先生方がかけつけてくださいました。
次に、山谷えり子・自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、拉致議連
副会長、参議院議員にお願いします。

◆国際社会で、北朝鮮の人権問題、拉致問題に対する関心が高まってきている

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長)

 拉致問題の解決のために、このようの大勢お越しいただきありがとうございま
す。

 一日も早い解決のためにあらゆる施策を講じていきたいと思っています。国連
安保理制裁決議、またわが国独自の対北朝鮮措置が決まりつつあります。今日、
自民党の決定機関である総務会でも、とにかく拉致問題の解決のためにさらに何
ができるかという熱い議論が長時間にわたって繰り広げられました。

 先日私も拉致議連の役員としてキンタナ・国連北朝鮮人権状況特別報告者にお
会いし、意見交換しました。国連あるいは国際社会では、北朝鮮の人権問題、拉
致問題に対する関心が非常に高まってきているということを感じています。

 今日はデヴィッド・スネドンさんのお兄さん方もいらしていますが、9月28
日にはアメリカの下院でスネドン氏の失踪に関する調査手続きが通りました。と
にかくこの大きなうねりのタイミングをうまく使ってやっていかなければならな
いと思います。

 加藤大臣は先日ニューヨークの国連本部でパネル・ディスカッションに出席さ
れて、この拉致問題を強く訴えてこられました。また北朝鮮に向けてのラジオの
周波数の増強、番組の充実等、とにかく国際社会が北朝鮮に向けて情報を流して
いくことが大事なことです。

 国民が心を一つにして、あらゆる施策をとっていきたいと思います。世論の後
押しも重要ですのでどうぞ宜しくお願いいたします。

西岡 ありがとうございました。続いて、日本のこころを大切にする党代表、拉
致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員の中山恭子先生にお願いし
ます(拍手)。

◆担当大臣を中心に、今は救出に的を絞るべき

中山恭子(日本のこころを大切にする党拉致問題対策本部長)

 拉致問題をなんとか進めたいと思って活動を続けています。先日の拉致問題特
別委員会では委員として政府の方々にお願いをしました。

 その前に今日は、拉致問題のために多くの皆様がお出でくださったこと、また
ご家族の皆様がご出席いただいていますことに感謝します。

 皆様の前でお話するようなことは今ないといっていいような気分でいます。先
日の拉致問題特別委員会で、私は政府に対して、政府は、安倍総理は、この問題
が安倍政権の重要課題であるとはっきりと述べておられるにもかかわらず、政府
として拉致被害者救出に的を絞った動きをしているのか。

 もちろん各国との連携、そして人権問題の中で取り扱っていくたくさんの仕事
をしなければならないのですが、またそれは政府としてやらねばならない事柄で
す。しかしその核となる、拉致被害者を救出することに的を絞った動きをしてい
るのだろうか。

 拉致被害者の救出に各国の応援は必要です。国連でもこの問題に正しい眼で付
き合ってもらうことも大切です。ただ、被害者を救出するのは日本政府しかでき
ないことです(拍手)。日本政府が拉致被害者の救出に的を1つに絞って政府全
体で戦わなければ、被害者の救出はできないんだということをもう一度政府とし
て確認をしてほしい(拍手)。

 ではどうしたらいいのか。外務省は2002年にこの問題に関わりましたが、
その後対応が変わっていません。何を申し上げたいかと言いますと、日本国の役
割として、日本と北朝鮮との国交正常化をすること、これも大切な問題です。

 外務省の主な仕事は日朝国交正常化であるということも私は理解しています。
しかし、国交正常化をする前に被害者を帰国させることです。北朝鮮には認定被
害者以外に、多くの拉致被害者が日本に帰ることを毎日のように思って生活して
いるはずです。

 これらの人々を救出する、帰国させる、このテーマにまずは一本に絞って政府
として動いていただかなければ、被害者が帰国することはできません。このこと
を拉致問題特別委員会で政府の方々に訴えたところです。

 国交正常化の動きは少し待ってもらいたい。拉致問題対策本部、またはその関
係者の方々、場合によっては民間の方々も一体となって、被害者救出に向けての
動きを、政府として進めてもらいたい。これができていないのが現状だと言えま
すので、このことを強く訴えました。

 この動きがない限り、被害者の救出は進まないということを私自身はよく分かっ
ているつもりですし、政府に強く、強く訴えていただければならない。そうでな
ければ進まないと思っています。

 皆様がこの人権週間の中で拉致被害者救出に向けて動いていただいていること
に心から感謝申し上げますとともに、政府に向けて、拉致被害者救出に的を絞っ
た政策、企画、そして行動をとってもらうように、皆様からも是非強く訴えてい
ただきたいと考えています。

 今のままでは拉致被害者が帰国することはなかなかできないだろうと考えてい
ます。拉致問題については、担当大臣を中心に動いていく。そして本部の動きに
は色々な動きがありますが、今は救出に的を絞ってもらう。そのことについて皆
様も政府に強く訴えていただきたいと考えています。

 安倍政権は拉致被害者を見捨てないはずです。ただ、救出にあたっての動きよ
り、日朝国交正常化の動きの方が中心になるように見えますので、外務省にはちょっ
と待ってもらって、拉致担当グループが中心となって、救出に向けた動きをして
もらいたい。

 そのことを強く政府に訴えていきたいと思います。皆様にも宜しくお願いいた
します。今日は本当にありがとうございました(拍手)。

(4につづく)



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■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.13)

2016-12-14 14:24:23 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.13)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告2

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告2

西岡 以上で開会式を終わりたいと思います。皆様ありがとうございました(拍
手)。この後、本来なら各党代表の皆様の挨拶の予定でしたが、参議院の先生方
がまだお見えでないので、順番を入れ替えて、先ほど加藤大臣の話にもありまし
たが、デヴィッド・スネドンさん。アメリカ人で北朝鮮に拉致された疑いが大変
濃厚という被害者のお兄さんお二人がこの会場にかけつけてくださいました。

 古屋先生が何度も会って、アメリカの中でもこの問題に関する関心が大変高まっ
て、米議会の下院がこの問題をもっときちんと調査すべきだという決議をし、数
日前上院でも委員会でこの決議が通ったと聞いています。

 国際連携を強めるという意味でお二人のご兄弟がかけつけてくださいました。
島田洋一副会長に通訳をお願いします。

島田 私が通訳をする予定でしたが日本語ができるジェームス・スネドンさんが
日本語で挨拶されることになりました(拍手)。

◆日本の皆様に感謝
ジェームス・スネドン(デヴィッドさん兄)

 みなさまこんにちは。今日は私と兄のマイケルが家族の代表としてきました。
父ロイと母キャサリンの手紙を読ませていただきます。

 拉致被害者の支援者の皆様、拉致被害者のご両親、ご家族の皆様、救う会の皆
様、私と妻キャサリンは、拉致された人々のために、みなさまが続けてこられた
ご努力に感謝の意をお伝えしたいと思います。

 一般市民の方々や政府、メディア、国連機関に向けて、拉致被害者の苦しみを
たゆまず説明してこられたことに対して心より感謝いたします。

 2004年8月、中国滞在中に拉致された息子のデヴィッドのためにお祈りく
ださり、本当にありがとうございました。日本政府と救う会代表の方々が、首都
ワシントンまで出向き、デヴィッドの拉致についての情報を提供してくださいま
した。

 そのおかげで私たちとアメリカ政府との間の協議が前進しました。その結果、
アメリカの機関がデヴィッドの失踪事件を調査する決議が国会に提出されたこと
がありました。

 私たちは、皆様の決してあきらめない精神を見習うこととしてきました。神様
はきっとすべての拉致被害者と家族の詳細をご存知です。さらに神様は、衣食住
にも事欠き、抑圧と恐怖の中で暮らしている北朝鮮の人々のことも関心に入れて
いると思います。

 私は家族とともに、デヴィッドとすべての拉致被害者、北朝鮮の人々のために
祈りを捧げます。ありがとうございました。

 2016年12月1日 ロイとキャサリン・スネドン(拍手)。

島田 ご両親の手紙の中で触れられていたアメリカ議会の決議案ですが、これは
上下両院において、デヴィッド・スネドンさんの失踪を、北朝鮮による拉致の可
能性を含めアメリカ政府がしっかり調べろ、海外の専門家とも情報交換してきち
んと調べろという決議案です。

 すでに下院では通過しましたが、上院は今月で閉まってしまうのですが、上院
の外交委員会を一昨日通過して、本会議でどうなるかという状況となっています。
この決議が通ったというだけでは意味がないので、これを今後の活動にいかに活
かすかが日本政府、アメリカ政府の重要な仕事です。

 マイケルさんも一言どうぞ。

マイケル・スネドン(デヴィッドさん長兄)

 私は日本語は話せません。皆様方の兄弟姉妹に対する長い間の努力に感謝しま
す。我々の両親が2010年4月に日本に来た時に変化がありました。私の母は、
日本人被害者のお母様に会った時、一致した経験をしました。完全な情報ではな
くとも、知らずにいたことを時に知ることがあります。すべての拉致被害者の解
放のためにまだまだ努力しなければいけないと知りました。そして前進しなくて
はなりません。皆様の努力に感謝します(拍手)。

◆スネドンさんは北朝鮮の国家保衛部の5人組に捕まった

西岡 救う会が提供したスネドンさんの情報が一つの進展になったのですが、情
報を提供した時は情報源を守るために少しぼかして話をしました。アメリカでは
下院の決議もありましたので、今私が知ることを、これまで話していないことも
含めてここで申し上げます。

 2004年の段階で、デヴィッドさんと知り合いだった中国人女性がいます。
男女関係があったとの誤解もありましたがそうではなく、友人です。その女性は
英語もうまく北京に住んでいました。彼女の友人のアメリカ人留学生が2004
年8月、雲南省昆明で連絡が取れなくなった。彼女が探したところ、本人から電
話があった。「不法滞在者を助けたという容疑で中国の安全局に捕まったが釈放
された」、「近くアメリカから自分を迎えにくる」という内容だった。

 ところがこの電話から3日か4日後、彼女が昆明にその留学生を探しに行った
が、見つけられなかった。電話があったのに、その後消息がなくなった。そして
彼女がある中国人に電話をした。この中国人が私の情報源に電話をしたのですが、
「昆明に来ていた北朝鮮の国家保衛部の5人組に捕まったようだ」と。

 彼女は昆明で留学生を探して、その結果をある中国人に話した。そして15日
から20日頃、電話を受けた中国人は彼女とも連絡がつかなくなった。これが私
が知っている情報です。

 中国当局との関係もあるので少しぼかして話をしたのですが、今はすべて話し
ます。失踪事件であって事故ではなかったことをご家族が現地に行って証明し、
そして安全局に捕まって釈放されたが、国家保衛部が5人来ていて、捕まったの
ではないかという話です。

 そして最近韓国から、根拠は分かりませんが、「北朝鮮にいる」という情報が
出ているということでいよいよ拉致の可能性が高まっている。私はこの情報源を
信頼していますので、そうだろうと思っています。アメリカ人さえも拉致する国
を我々は相手にしているわけです。スネドンさんのためにも、一層我々も努力し
ていきたいと思いますし、家族が家族に会う、スネドンさんのお母さんが早紀江
さんたちと会って、元気をもらった、最後まで努力しようという気持ちになった
ということですが、国際連携はそういう点でも必要だなと思います。ありがとう
ございました(拍手)。

(3につづく)

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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.12)

2016-12-14 14:21:54 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.12)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告1


 平成28年12月9日(金)、参議院議員会館講堂において、「激動する南北
情勢の中で拉致問題を考える国際セミナーが、家族会・救う会・拉致議連の主催
で開催された。

 飯塚繁雄・家族会代表(田口八重子さん兄)の挨拶に続き、拉致議連の平沼赳
夫会長からのメッセージが読み上げられ、加藤勝信・拉致問題担当大臣が挨拶を
行った。さらに、米国人で北朝鮮による拉致の可能性濃厚とされるデヴィド・ス
ネドン氏の兄マイケル・スネドン氏とジェイムズ・スネドン氏が訴えを行った。

 さらに、山谷えり子・自民党拉致問題対策本部長、松原仁・民進党拉致問題対
策本部長代行、上田勇・公明党拉致問題対策委員長、中山恭子・日本のこころを
大切にする党拉致問題対策本部長が挨拶した。

 国際セミナーでは、金泌材・韓国趙甲済ドットコム記者が問題提起を行い、そ
の後島田洋一救う会副会長の司会で、金泌材とともに、古森義久・麗澤大学特別
教授、西岡力・救う会会長が「激動する南北情勢」及び拉致被害者救出について
討論を行った。

 最後に、参加した家族会全員が訴えを行った。以下はその概要である。

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告1

◆被害者は拉致の報道を見ている

西岡 今日総合司会を担当させていただきます。悔しくてみじめな気持でいっぱ
いです。皆さんも同じことを考えていらっしゃると思います。また家族の方が型
の高齢化も進みました。今日、大臣からの説明会があったのですが、血をはくよ
うな「なぜ動かないんだ」という訴えがありました。

 しかし、私が一番に思うのは向こうにいる人たちです。向こうにいる人たちが
この冬をどうすごすのかと思うと言葉を失う思いですが、しかし、蓮池さんや地
村さんたち、また曽我さんもこう言っていました。「日本の報道を見ている」と。

 1998年に、福井県小浜市で集会がありました。「ありもしない拉致問題で
集会をしたのはけしからん」という「労働新聞」の記事です。地村さんはそれを
読んで、「福井県小浜市で拉致といえば俺たちのことなのかなあ」、「親や近所
の人たちが忘れていなかったのかなあ」、「しかしこれで北朝鮮当局が何か言っ
て来るかなあ」と、励ましがあったり不安があったと言っています。

 私はその時、家族の皆さんに「『労働新聞』を絶対北で見ている。(皆さんの)
家族に伝わっている。運動すればコミュニケーションがとれる」と言ったのです
が、我々が疲れて声をあげるのを止めたら、それもすぐに北朝鮮に伝わります。
被害者に伝わるのですから、絶対に声をあげ続けなければいけない。

 今日は毎年のことですが、専門家を呼んで、「激動する国際情勢の中で拉致問
題をどう解決するか」ということを、みんなで知恵を絞りたいと思います。冷静
に知恵を絞らなくてはいけませんが、しかしみんなで知恵を絞る中で、待ってい
る日本人がいること、その中には家族がいない人もいつこと、そして日本人を助
けるのは日本人だ、日本政府だという熱い思いを持って、しかし冷静に国際情勢
を分析するセミナーにしたいと思っています。

 それではまず主催者を代表して家族会の飯塚代表からご挨拶をいただきます
(拍手)。

◆チャンスを捕えて、長引かせないように

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 皆さんこんにちは。今日は国際セミナーにお集まりいただき大変ありがとうご
ざいます。また今年も終わってしまう。非常に残念です。毎年、「今年こそは」
というテーマで我々は皆さんと共に活動してきましたが、今年もまた未解決のま
まということを認識せざるをえない。

 当然ながら私たちは一日も早く、一刻でも早くと思いつつ、長い間戦ってきま
した。そういう中で、皆様方の世論の高まり、政府や自治体、救う会などの団体
の皆様の意気込みも相当あがってきました。そして「何で早く解結できないのか。
早くしろ」という声がよく聞かれるようになりました。

 国連では安保理が北朝鮮に対する制裁決議がなされ、各国がそれぞれの事情に
合わせた制裁をしようとしています。そういう流れの中で、さらにきつい制裁を
しようという決定もなされました。

 今日はその説明会もありましたが、やはり北朝鮮がどういう状態になったら交
渉に臨むのか。これが鍵ですね。イデオロギーは関係なく、日本人被害者を返す
ための実質的協議にどうやったらひっぱり出せるのか。課している制裁がうまく
てこになって、北朝鮮が協議に応じてくることになれば第一段階の成功と言えま
すが、なかなか北朝鮮は分かりません。

 制裁を課したからこれでいいということではなく、制裁がどれだけ効果がある
のかを検証しながら、チャンスを捕えて、長引かせないようにしてほしいと思い
ますし、対応も切らさずにしてほしいというのが私たちの願いです。

 色々なイベントや集会、署名活動も含めて、今だからこそ皆さんの大きな声が
ほしいわけです。本日は色々な皆様のお話が聞けると思いますが、そういうご理
解の上で、さらなるご支援をお願いします。ありがとうございました(拍手)。

西岡 ありがとうございました。いつも来てくださっている拉致議連の平沼会長
が、今日は体調がよくないということでメッセージをいただいています。本来で
すと拉致議連の塚田事務局長が代読される予定だったのですが、今参議院の本会
議がされていて、まだ参議院の先生方が来ておられない状況ですので、塚田先生
のご依頼で司会者が代読させていただきます。

◆メッセージ
北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長

衆議院議員 平沼赳夫

 本日のセミナーにご参加いただき、心から御礼申し上げますとともに、北朝鮮
による拉致被害者救出のため、弛みない活動に心から敬意と感謝を申し上げます。

 米国大統領の交代による外交方針の行方や韓国の不安定な政情などによる対北
朝鮮包囲網への影響も不透明で予断を許しません。

 普通に暮らしていた同胞が、無法にも拉致され、家族と引き裂かれたままになっ
ている。どんな手段を使っても無事に取り戻すこと以上に優先すべきことなど何
もありません。そのためには国民世論の喚起とともに国際的な連携で北朝鮮に圧
力をかけ続ける必要があります。本セミナーを通じて現状認識を新たにして今後
の救出活動に資して参りたいと存じます。

 特定失踪者を含め拉致被害者全員を家族のもとへ、一刻も早く取り戻すべく私
も皆様と心をひとつにして戦い抜いて参ることをお誓い申し上げます。
平成28年12月9日
(拍手)

西岡 続いて、加藤勝信・拉致問題担当大臣にご挨拶をいただきます(拍手)。

◆圧力をてことしながら帰国につながる道筋をしっかりと引き出す

加藤勝信(拉致問題担当大臣、衆議院議員)

 本日は、家族会・救う会・拉致議連の主催で国際セミナーが開催され、多くの
皆様方にご出席をいただきました。日頃から拉致問題に高い関心を持ち、様々な
形でご支援をいただいていることに心から御礼申しあげます。

 また今日は、デヴィッド・スネドン氏のお兄さん、マイケル・スネドンさん、
ジェームス・スネドンさんにもご参加をいただきありがとうございます。

 今日は、北朝鮮の核・ミサイル開発を含む北朝鮮の問題点について、金泌材氏
から基調報告を、そして北朝鮮をとりまく国際環境の変化について専門家による
討議が行われると聞いています。活発な議論を通じて、拉致問題の解決につなげ
ていきたいと思っています。

 ご承知のように北朝鮮が特別調査委員会を設置してから2年以上経ちました。
しかし残念ながらこの間、一人の帰国も、帰国に向けての道筋さえ見えてこない
状況です。拉致担当大臣としては、被害者の方々、そしてご家族のみなさんに心
からお詫びを申し上げます。

 そういう中で北朝鮮は、核開発や弾道ミサイルの発射という挑発行為を繰り返
し、これに対して先週、国連の安全保障理事会が格段と強化した制裁決議案を採
択しました。またわが国は、米国及び韓国と協調して、独自の措置を講じ、北朝
鮮のこうした挑発行為に断固たる対応を示しました。

 北朝鮮に対する安保理決議では、初めて「北朝鮮にいる人々」が受けている苦
難に対し深い懸念が表明されました。この「北朝鮮にいる人々」には当然、わが
国を含む各国の拉致被害者も含まれています。

 北朝鮮の人権、人道問題に関する言及はこれまでになく強いものになっていま
す。また国連においては本年9月、人権理事会の決議に基づき北朝鮮における人
権侵害にかかる説明責任の問題に取り組むフォーカスグループが指名され、先般
来日もしています。

 また先月16日には、わが国とEUが共同提出した北朝鮮人権状況決議が国連総
会の第三委員会において採択され、今月中に国連総会本会議で議決に付される予
定です。

 さらに安保理における北朝鮮状況に関する会合を、一昨年、昨年に続いて本日
深夜解される方向で調整がなされています。

 私自身も12月1日、ニューヨークの国連本部で、わが国、中国、韓国、オー
ストラリア、EUの共催でパネルディスカッションが行われ、日本政府を代表して
日本の拉致被害の深刻さ、一日も一刻も猶予ができないという切迫感のある状況
を、直接訴えました。

 また国内では明日から北朝鮮人権侵害問題啓発週間が始まります。明日政府主
催行事として、内外の専門家をお招きし拉致問題を含む北朝鮮の人権問題に関す
る国際シンポジウムを開催することにしています。そしてこの模様は、政府の北
朝鮮短波ラジオ放送による日本語、韓国語の同時通訳で北朝鮮に生中継をするの
みならず、アメリカのラジオ・フリー・アジアやボイス・オブ・アメリカと連携
し、これらの放送局からも韓国語で、中波、短波によって放送されることになっ
ています。

 こうした色々な対応を一つひとつ進めていきます。拉致問題は安倍政権の最重
要課題と位置づけ、政府の責任において最優先で解決していくべきという思いで
取り組んでいます。

 先ほど飯塚代表からもお話がありました。また先ほど家族会の皆様方にも一連
の制裁措置の内容を説明する中で、それぞれの声もうかがわせていただきました。
被害者の方も家族の方も、一年一年歳を重ねていかれるわけですが、今年の一年
は去年以上に大変重い一年であったと思います。

 また一刻の猶予もならない大変強い切迫感があることを直接うかがいました。
そうした思いをしっかりと受け止め、「対話と圧力」、「行動対行動」の原則の
もと、この一連の国際社会の圧力をてことしながら、最終的には対話を通じてす
べての拉致被害者の方々の帰国につながる道筋をしっかりと引き出すべく、あら
ゆる政策、あらゆる手段を駆使して訴えるつもりです。

 ご参加の皆様にもさらなるご支援を重ねてお願いし、挨拶とさせていただきま
す。ありがとうございました(拍手)。

(2につづく)


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大麻と脳

2016-12-14 14:17:52 | ニュース
10月25日相棒ファンに衝撃がはしりました、私もそおなんですが相棒で初代女将宮部たまき役をつとめた高樹沙耶(たかぎ さや)大麻所持で逮捕のニュースです
もともと医療用大麻の日本解禁を求め活動していたそうですが、中国やインドネシアなどの国々では、大麻を所持しただけで重罪です                       しかし
医療用大麻については、アメリカや様々な国々で解禁、合法化されていますアメリカでは、50州のうち25州で解禁、合法化されていますが食品医薬品局や麻薬取締局の見解は大麻に医療価値はないと発表、医療用大麻を解禁、合法化していても賛否両論あるようです

2016年6月30日、日本の大阪大学の研究発表では、世界初大麻が脳に悪影響を与えることを科学的に証明と発表しました、怖いですね!!(゜ロ゜ノ)ノ
世界初!大麻が脳に悪影響を与えることを科学的に証明 http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/20160630_1 … #ResOU


脳の神経回路の破綻、
脳損傷と認知症の機能回復に応用できる可能性も期待できる成果を証明したそうです

医療用大麻の場合大麻の成分を調整していますが何らかの影響は、避けられないと思います、しかしガンや末期エイズの痛みの緩和など色々な病気の症状緩和で使われるでしょう                  だけど
日本では非合法です大麻は絶対にダメです
よι(`ロ´)ノ