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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.16-2)2

2016-12-16 20:46:12 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.16-2)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告8

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告8

◆帰ってきても誰も迎えてあげられなくなるのが不安

斉藤文代(松木薫さん姉)

 熊本は災害にあってから皆様方に色々とお力をいただき、頑張っています。私
たち拉致被害者家族も、今日は何かいいことがないかなと思って東京に出てきま
す。今日は午前中色々なお話をさせていただきましたが、文面には、ああそうで
すかというようなことしか書いてありません。これをじっと読んでいると本当に
むなしくなってくるんです。いつまで待てばいいのかしら、と。

 私は母も父ももういません。薫が熊本に帰ってきた時、誰が迎え入れてくれる
のか。私がしっかりしていないと、帰ってきた時、誰が迎え入れてくれる人がい
なくなる。本当にそのことで不安になってきます。

 命が一番大事なんです。帰ってみれば、命がなくなっている人もいる。一生懸
命頑張って北から帰ってきても、もし私が待っていなかったらと思うと、自分の
病気にも負けてはいられないという気持ちで、東京に上がってくるんです。

 本当に時間が過ぎていますので、どんな方法で日本は私たちの家族を助け出し
てくれるんだろうと思いますと、私はどうも思っていませんけど、じんましんな
どたくさん出てくるんです。

 そういう考える時間をなくしていただいて、1分でも何秒でも早く家族が帰っ
てくること。まずそれを一番に考えていただきたいと思います。何十年も待って
いたら、私たちもいなくなります。家族と私たちは会いたいんです。1か月でも
1年でも一緒に生活ができたらいいんです。

 それでもよしと思わなければいけないと期待を持っておりますので、これから
も長く帰国を待たなければいけないのかなとも思いますが、なるべく短い時間で
解決ができるように、私も頑張りますので、どうか皆様方のお力添えを宜しくお
願いいたします。どうもありがとうございました(拍手)。

◆私たち家族が元気なうちに、妹が元気なうちに、日本に帰れるように

松本 孟(松本京子さん兄)

 みなさんこんにちは。今年もあと20日間ほどになりましたが、38年間、帰
る日を今か、今かと待って、この年まできてしまいました。新聞等によりますと、
(妹は)北朝鮮で病気をしているという情報もあります。確かな事実でしょう。

 しかし、病気をしていることが理由にはならないと思いますが、家族として、
妹が病気でいるということになれば居ても立ってもいられない。政府の方に救い
を求めたい。そして無事に元気で日本に帰ってこられることが主眼だと思います
ので、政府の方には大変ご苦労ですが、是非とも私たち家族が元気なうちに、ま
た北朝鮮で暮らしている妹が元気なうちに、日本に帰れるようにしていただきた
い。

 この38年間、私の場合は、いつ帰ってくるのだろうかと、そんなことばかり
思って暮らしてきました。その兆候は見られませんが、妹が帰ってくるまではな
んとか恥をかかないように、病気をせずに暮らしていきたいと心がけています。
是非皆さん方のお力添えをいただきたいと思います。ありがとうございました
(拍手)。

◆北朝鮮からの石炭輸入制限実現から拉致問題解決へ

浜本七郎(浜本<地村>富貴恵さん兄)

 みなさんこんばんは。いつもありがとうございます。私の妹は2002年に帰っ
てきた地村富貴恵の4つ上の兄です。

 今なぜここに立っているかというと、帰って来たから「さいなら」というわけ
にはいきません。今までずっとつきあってきて、行動を一緒にしてきた一人とし
て、帰国担当としてできる限り頑張っていきたいと思います。

 5人が帰ってもう14年です。2002年でしたから。なぜ5人が帰ってこら
れたかというと、先ほど言われた通り、ブッシュ政権の北朝鮮に対する「悪の枢
軸」発言があって、金正日もいくらか身の危険を感じた。そのくらい頭が良かっ
たのかもしれません。

 では金正恩は頭が悪いのか。先行きが分かっているはずなんです。それなのに
今の所何も言ってこない。来年はトランプ政権です。わが国に対しては、米軍駐
留経費を全額負担させると言っていますね。裏を返すと、それがなければ撤退さ
せると発言しています。

 この裏を返すと、ピンチはチャンスです。有本さんも言っていましたが、なら
ば大いに結構。日本は本当の意味で独立国家として直ちにどうしなければならな
いのか理解するはずですし、しなければならない。

 憲法の議論に関しては言いません。それに尽きるという感じになると思います。
トランプさんは中国にも圧力をかける。先ほどもありましたが、北朝鮮にとって
は中国の影響がものすごい。対北朝鮮政策としては、「生かさず殺さず」。

 だけど重い腰を上げて、(北朝鮮からの)石炭輸入は年間(上限)750万ト
ンに減らした。これまではその何倍も輸入して北朝鮮に外貨を出していました。
それが実現できれば、中国に、ひいては北朝鮮に圧力がかかる。そして家族会度
的に拉致問題が解決するのではないかと期待しています。以上です。ありがとう
ございました(拍手)。

◆期限を切って、交渉に応じなければ強制的奪還を

寺越昭男(寺越昭二さん長男)

 私も増元さんと同じで、拉致問題の解決は、一つは交渉による解決、もう一つ
は強制的奪還の2つだと思います。金正日が拉致を認めて、交渉してからも14
年経ちました。交渉、交渉ではまた10年、15年と先になると思います。そろ
そろ強制的に奪還することも考えていいのではないかと思います。

 安倍総理もあと2年、3年でしょうから、安倍総理が解決するという意思のも
とで解決するのなら、期限を切って。家族会が頑張れるのも3年か5年くらいだ
と思います。交渉3年で解決しなければ、強制的に奪還する。それくらいの意思
を示してもらってもいいんじゃないかと思います。

 3年の間に、法整備をしたり、自衛隊の訓練をしたり、他の国に理解を求める
ことも必要でしょう。期限は2年でもいいんです。1年でも早く、そういう考え
方で、国会議員の先生方にもお願いしてやってもらえればと思います。以上です
(拍手)。

◆当事者に面と向かって「返せ」という取組みをしないとだめなのか

内田美津夫(寺越昭二さん三男)

 みなさんこんばんは。今日の中山先生のお話の中で、「被害者を救出するのを
目的として政府が活動しなければ絶対に帰ってこない」が心に残りました。

 私は日頃思っているんですが、拉致問題を例え話にしたら本当に怒られるかも
しれませんが、自分の大事なものを人に取られた。しばらくしたら取った相手は
やんちゃな男だった。北朝鮮ですね。本人に直接「返せ」と言うことができない。
なのでやんちゃな男の親、中国に「返してくれ」と言っても返してくれない。や
んちゃな男の兄弟、韓国の人に言っても返してくれない。なら町内会に頼もうか。
アメリカ。この人と一緒になって「返してくれ」と。

 今はそういう状況だと思います。本当に返してほしかったらやんちゃな男に殴
られても結構だと、「お願いします」と直接本人と交渉しないとだめ。中山先生
のお話を聞いていて、そういうことだなと思いました。

 また反面、ワイドショーなんかでごみ屋敷の問題がありました。やはりあんな
たくさんの抗議になる前に、親や、兄弟や、親戚にもはずかしいからやめなきゃ
と言っていると思います。

 町内会長も「やめてくれ」と何回も言っていると思います。無関心な人はその
まま通り過ぎるかもしれない。だからあんなたくさんのごみになるんです。偉い
人、役所の人が「いつまでになんとかしろ。しなければ強制的にやるぞ」。それ
できれいに解決しています。

 当事者に面と向かって「返せ」という、そういう取組みをしないとだめなのか
なと私は思いました(拍手)。

 私事で恐縮ですが、去年の5月に間質性肺炎という難病になり、現在薬も飲ま
ず、治療はしていません。それでも月何万円かかかります。ある程度悪くなった
ら難病ですから薬代がただになる。なので悪くなるのを待っています(笑)。そ
して今年5月に息子が職場で倒れました。脳腫瘍。レントゲンを見たら、「何だ
これは」という状態で、12時間の手術で命を取りとめました。

 今年1年、悪いんですが何もできなくなりました。毎日、生きた心地がしない
とか、色々なことを思っています。久しぶりに今日出てきたんですが、横田さん
のお父さん、有本さんのお母さんの顔が見れません。私もネットで調べたら、平
均余命が60か月とかで、毎日考えています。

 時間が長いということが身に沁みて分かります。家族会、救う会、拉致議連で、
被害者を救出するために政府の尻を叩くようなことを来年どうして増やしてほし
いと願っています。ありがとうございました(拍手)。

◆北朝鮮で待っている人がいる、絶対助けなければ

西岡 ありがとうございました。色々なことを考えました。今日は激動する南北
情勢、国際情勢の中で拉致問題を考えました。冒頭にも言いましたが、向こうで
待っている人たちがいる。

 私は講演する時、いつもこの話をします。曽我ひとみさんから聞いた話です。
曽我さんはいつも夜になったら、月や星をみていた。佐渡にいる両親や近所の人
はこの月や星を見ているだろうか、と。曽我さんはお母さんが佐渡にいると思っ
ていましたから、昼間は子育てなどで忙しいけれど、いつも夜月や星を見て、
「いつになったら日本から助けが来るんだろうか」とずっと思っていました。

 今晩も暗くなると月や星が出て、横田めぐみさんや、有本恵子さんや、るみ子
さんや、薫さんや京子さんたちが月や星を見て、「私は死んだと言われているら
しい。私は拉致していないと言われているらしい」と思って、「それを親、兄弟
たちは信じているんだろうか」、「私は辛いまま一生を終るんだろうか」と思っ
ていると思います。

 名前がまだ分かっていない被害者の人たちは、「私が拉致されたことさえ認定
されないまま一生が終わるんだ」と、今も月や星を見ながら待っているんです。

 家族がいない人たちも助けなければならない。政府は、「認定の有無に関わら
ず全員」と言っています。全被害者を助けるために今日も集まりました。残念で
すが、まだ具体的な道筋が見えていませんが、しかし色々なヒントがあったと思
います。

 そういうことを踏まえながら、とにかく向こうにいる人たちは助けを待ってい
るんだということを忘れないで、スネドンさんも待っていると思いますので、絶
対に助ける覚悟で頑張りたいと思います。ありがとうございました。

以上


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■安倍首相にメール・葉書を
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下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.16-2)

2016-12-16 20:45:40 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.16-2)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告8

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告8

西岡 家族会の皆さん、今思っておられることを訴えてください。政府に訴えた
いことは後で大臣との面会がありますので、支援者の皆様に、今日のセミナーを
聞いて、難しい状況ではありますが、どういう決意で頑張るのか、今どういうこ
とを伝えたいのか等を短めにお願いします。

◆「あなたが頑張らなければ誰が頑張るんですか」と応援して取戻そう

横田早紀江(横田めぐみさん母)

 みなさんこんにちは。今日のお話をお聞きして、金正恩に安倍総理が国家の代
表として立っていただいて、人として、はっきりとした言葉で、あなたたちはど
う思っているのか、しっかりとしたことを言っていただきたいと思っていました。

 しかし、今日のお話で金正恩に会うとピエロになってしまうというようなお話
を聞いて愕然としてしまったんですが、ピエロになってもいいじゃないかと思う
んです。何を言われようと国民みんなが応援して、頑張れと言って、それだけの
力を発揮した方がいいと思うんです。何も動かないまま、何年も待っているわけ
にはいかないんです。私たちもみんな歳をとりました。

 全員を助け出すという信念のもとに、魂の叫びをそこに向けて、「頑張れ」と。
「あなたが頑張らなければ誰が頑張るんですか」というくらいの力で応援して、
それを世界中が見ているような形にしていただきたいと思います。

 めぐみちゃんは死んでいません。多くの拉致被害者はみんないいように向こう
で使われています。こんなことを許しておくわけにはいきません。必ずみんなが
元気なうちに、力を出して取り返していただきたいと思っています。今日はあり
がとうございました(拍手)。

◆家族がいるから生きていける だから必ず助けたい

平野フミ子(増元るみ子さん姉)

 こんにちは。熊本からきました。私たちは人間です。犬畜生じゃないんです。
心を持っています。どんなに私たちが辛いことと思いますでしょうか。早紀江さ
んや滋さんたちがその最たるものだと思います。

 先ほどの話にもありましたが、人間は希望があるから生きているんです。家族
がいるから生きていけるんです。北朝鮮にいるるり子も家族を作っていると思い
ます。家族のために頑張っていると思います。

 そして日本にいるとうちゃん、かあちゃん、ねえちゃん、てるちゃん、しんちゃ
んに会いたくて頑張っていると思います。このことを日本の国会議員の先生方、
どうぞ心にとめておいてください。必ず助けるということを自分の心に誓ってい
ただきたいと思います。もう40年です。40年という長い間、私たちは待って
います。

 母ももう笑えなくなりました。もう数年になります。元気です。友だちがいて
くれますが、「うーん、生きてるよ、息をしているよ」と。もうそれしかないで
す。ちゃんとした生活ができていない状況ですけど、絶対にるみ子に会わせてあ
げたい。その気持ちだけは頑として譲れません。

 本当に難しい状況になっていますが、日本人を助けるお気持ちを、私たちはあ
りがたく思って頑張っていきます。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆日本人を救出するための自衛隊の訓練、出動を

増元照明(増元るみ子さん弟)

 みなさんこんにちは。先ほどから国会議員の先生方も色々とお話をされました
が、中山恭子さん、松原仁さん以外切迫感がないですね。もう時間がないと言葉
にはされますが、全く切迫感がないのが現状ではないですか。

 国会の中で、拉致被害者をどうやって助けるのかという議論もされていません。
先日拉致特があって拝見しましたが、官僚答弁ばかりです。白真勲さんが岸田外
務大臣におっしゃっていました。現在制裁を強化しました。「北朝鮮に調査委員
会があると思いますか」という質問に対して、なかなかお答えになりませんでし
たが、北朝鮮はもうはずしたといっている。

 しかし、わが国政府は、「ストックホルム合意に基づいて北朝鮮と交渉する」
ことを基本方針としています。「じゃあ、特別調査委員会がまた立ち上がったら
今回の制裁を解除するんですか」と聞いたら、「そういうことは国際情勢の中で
考えられない」と。

 今回の制裁も圧力も、結局は拉致問題のためじゃない。核・ミサイルで北朝鮮
が実験をしたから、それに対する国連に準ずるものであって、拉致被害者を救出
するため制裁圧力ではないということです。これが国会の中でなされている。残
念ながら、もう日本の姿勢が、北朝鮮に圧力も意思も全く向けられていないとい
うのが現状です。

 安倍さんが最優先課題と言うならば、もっと見える形でやらなければと私は思っ
ています。先日、街頭署名をやっている時に、30くらいの若者が、「本当にも
うどうしようもないですね。どうしたらいいですか」と。私は、「自衛隊に行っ
てもらうしかないんじゃないですか」と言ったら、その若者は「現実としてそれ
は無理ですね」と。そういう判断ですよ。

 今現在は無理かもしれないけれども、自衛隊の方々が北朝鮮に行って、被害者
を救出するという作戦をとるのも、選択肢の一つとして持たなければならない事
態になっているのではないでしょうか(拍手)。

 北朝鮮にいる拉致被害者を救出すための訓練をしない限り、突然、「北朝鮮に
行って取り戻してきなさい」と言われても、犠牲者が増えるばかりです。わが国
では、北朝鮮にいる日本人を救出するための訓練を始める時じゃないんですか。

 北朝鮮がいつ崩壊するか分からない。北朝鮮がどのような状況になるか分から
ない。そんな中で、情報をいっぱい集めて、西岡先生がさっきおっしゃいました
が、米ドルを獲得するためには色々な情報が出てくる状況にあるというのであれ
ば、中国で日本人拉致被害者がどこにいるか等色々な情報を集めて、自衛隊の方
々に直接行っていただくのがいいと私は思います。

 国会の皆さんは、それは憲法上無理だとおっしゃいますが、憲法9条が規定し
ているのは、「国際紛争を解決するための国権の発動」、つまり戦争、武力の行
使、武力の威嚇、これを禁止すると言っています。国際紛争でしょうか。国際犯
罪です。

 日本人を救出するのに、こんな規制は全く関係ないと私は思っています。戦争
のための自衛隊の出動ではありません。日本人を救出するための自衛隊の出動で
す。それが憲法違反であると言うのであれば、国民を守らない憲法は間違いです
(拍手)。

 とにかく稲田大臣が今、防衛大臣ですから、秘密裏にでも訓練をやっていただ
きたい。そうしなければ練度が増さない。練度が増さなければ犠牲者が増える。
我々も自衛隊の方たちに、命を懸けて行っていただくのは非常にしのびないです
が、でも被害者を救出するためにはもうそれしかないのではないかというのが、
今の私の正直なところです。以上です(拍手)。

◆トランプさんの風を活かしてほしい

有本明弘(有本恵子さん父)

 私は、アメリカの大統領がトランプさんになって、日本にものすごくいい風が
吹いてきたと思っています。日本の総理大臣には、トランプさんは神が与えたチャ
ンスだと思っています。だから安倍さんとトランプさんが組んだら、今まで何十
年とやってきた政治の中で、あの北朝鮮をアメリカが放り出したんです。もう6
0何年前、マッカーサー元帥が「核を使わせてくれ」と言ったのです。

 朝鮮軍を鴨緑江まで追い上げていったら、中国の大軍が見えたんです。だから
マッカーサーは本国へ「核を使わせろ」と本国へ打診したら、本国が慌ててしまっ
て、マッカーサーを解任して、今の38線があるわけなんです。これは60何年
も前の話です。

 それ以降アメリカはあの国に何をやったか。何もやってないんですよ。それで
今の北朝鮮ができあがってしまった。だからトランプさんが言っているように、
北朝鮮は、嘘ばっかりついて作った国です。金正日と金日成が国際社会をだまし
て作り上げた。

 トランプさんは、「核施設を破壊する」といいました。これで問題は解決する
んです。その時、安倍さんは拉致問題についても、トランプさんと会って話をつ
けるべきです。そういう風に、先ほど外務省の局長にも言ってきました。

 ものすごくいい風が日本国に吹いてきた。一挙に解決できる。皆さんそう思い
ませんか(拍手)。戦争なんか起こらないんですよ。負ける戦争なんかする国は
ないんですよ。

 昔戦争をやった。そして核を落とされた。しかし今、核を背景にして交渉がで
きるんですよ。こんなことはこの何十年の間でも初めてです。それも日本が努力
しないと、向こうからやってきたんですから。だから私は、安倍総理はついてい
る総理だなと思っているのです。以上です。

◆制裁は内容を明示して、期限を切って強化してほしい

本間 勝(田口八重子さん兄)

 今日は皆さんありがとうございます。「激動の中の拉致問題」ということです
が、激動の中で私たちは本当に翻弄されています。拉致被害者をどうやって助け
られるのか。今日は、「希望を捨てるな」という話でしたが、何をしてもそれが
見えてこないんです。

 金正恩政権を倒すのがベターなのか、助けるのが拉致被害者を救う道に一番近
づくのか。金正恩政権を助けると、今の国際情勢の中では日本が反発される筋書
きが見えてきます。だとするとどうしたらいいか。

 私たちは被害者を取り戻すのが第一ですから、何を言われようとまず拉致被害
者を助け出す。そしてその後の政権についてはみんなに考えてもらう。それでい
いんですよ。できることを、拉致の交渉ができないと。

 今日は内閣府で制裁拡大の話を聞きました。拉致被害者救出のためだけではな
いですが、制裁をもっと広げていこうという話もありました。制裁のお題目はい
いが、それを実行することによって先に進むのかというと、その保証はありませ
ん。

 だから、制裁をかけるが、「いつまでにあなた方が対応しなければ、さらに強
化しますよ、こういうことをやりますよ」とどんどんお題目を広げればいいと思
います。そう思いませんか。目標がなければ問題が解決できないんです。期限を
必ず切る。これをやらないと、拉致問題がだらだらと長引く。制裁をかけて、
「このままでは損をするんですよ、応じればこれだけプラスがありますよ」と、
数字で示すなり、目に見える制裁の言葉を出していけばいいと思います。

 こういう人が北朝鮮に行ったら再入国をさせない。それをさらに拡大する。朝
鮮総連が弱体化させますよ、朝鮮大学校も廃校になるかもしれませんよ。そうい
う風に明示すればいいんです。以上です(拍手)。

(9につづく)



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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.16)

2016-12-16 13:41:47 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.16)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告7

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告7

島田 古森さんにもう一つお聞きしたいんですが、トランプ氏は金のない人間に
は関心がない。北朝鮮は金がないのでその部分については関心がないかもしれな
い。しかし、北朝鮮の核・ミサイルには関心を持たざるをえないと思いますが、
アメリカの市民は北朝鮮の核・ミサイルの脅威をどの程度深刻に捕えているので
しょうか。

 例えばキューバ危機の時は、明らかにアメリカに対する直接的な脅威だという
雰囲気が明確にあったと思いますが、それに比べると今一つ危機感が薄いような
感じもしますが。

◆トランプ氏の公約「アメリカをもう一度偉大にする」

古森義久 北朝鮮の核弾頭がワシントンに飛んでくることについてははっきりと
した危機感はありませんが、そういう目的に向かって着々と北朝鮮が作業を進め
ている。しかも金正恩は、成功したと言っている。2、3の軍部の高官が言って
いますが、「既にアメリカに届く、核装備されたICBMの弾頭を北朝鮮は開発して
保有している」という見方もあるわけです。これはやはり大きい。

 それからトランプさん自身がお金にこだわるということは、確かにビジネスマ
ンだから当然でしょうが、彼が持っているもう一つの側面というのは、彼の選挙
スローガンにあった、「アメリカをもう一度偉大にする」です。アメリカの威信
を正面から踏みつける、傷つけることに対しては、本当に子どもっぽいような強
い勢いで反発をする。そういう側面も強い。

 中国が悪いことをしようとしている、北朝鮮はその極みだということに対して、
アメリカの偉大さとか、アメリカが国際秩序を仕切っていくというというような
意識がありますからね。やはり反発が強い。

 それからミサイル防衛というのは、彼の公約の中に入っていますよ。色々な所
で、少しずつ公約らしきものを語ってきている。外交や安全保障について語った
ことは少ないんですが、ミサイル防衛の強化、特に日米韓が一緒になって、北朝
鮮、そして中国のミサイルの脅威に備えるんだと言っています。

 また先ほど申し上げたアドバイザーや顧問たちがはっきりそういうことを言っ
ています。

島田 日本政府がまた追加制裁を発表して、北朝鮮に立ち寄った船は国籍に関わ
らず入れないこと、また再入国禁止リスト、これは在日で北朝鮮に行った人でリ
ストに掲載されていると再び日本に入れないというものですが、これを拡大しま
した。これには、あまりにも少なすぎる、もっと拡大したリストを作るべきだっ
たという批判も一方、ミサイル開発がらみの人間を入れたのである程度意味があっ
たと評価する人もいます。西岡さんどうですか。

◆元朝鮮大学校の教授が制裁対象に 朝鮮大学校の認可を取り消すべき

西岡 私が入手した情報によると、これは既にあるメディアが報道していますが、
総連の幹部で追加制裁の対象になった人が6人、それから核・ミサイル技術者が
1人です。

 核・ミサイル技術者については、私が入手した情報によれば元朝鮮大学校の教
授の李時求(リ・シグ)です。科協(在日朝鮮人科学技術者協会)の初代会長で、
京都大学と大阪大学大学院で伏見博士という日本の原子力の第一人者の指導を受
けています。その伏見博士と東大のロケット博士と言われる糸川博士を平壌に連
れていった人です。

 つまり、今各種学校として認可されている朝鮮大学校が北朝鮮の核・ミサイル
技術を提供する拠点になっていたという疑いがいよいよ強まったということです。

 小池百合子都知事に、9月にお会いした時に、過去に美濃部都知事が日本政府
の反対を押し切って朝鮮大学校を各種学校として認可した。それが本当に学校法
人としてふさわしいことをやっているのか。政治カルト集団の政治活動の拠点に
なっているのではないか。各種学校として認可されれば税法上の優遇措置があり
ます。あそこは土地が広いですから、固定資産税が本来ならかかるわけですが、
各種学校ですから優遇措置がある。各種学校でいいのか検討してほしいという話
をしました。

 昨日から「産経新聞」が、そういう趣旨の連載をしていますが、李時求という
人が制裁の対象になったという、私が入手した情報が正しければ、日本の公安当
局も、朝鮮大学校の元教授が科協の会長を務めながら、北朝鮮の核・ミサイル開
発に協力したとの情報をつかんでいる可能性があります。

 李時求氏自身はもう90歳ですから、今何かしているわけではありませんが、
ついにこういう核心的な情報が明らかになったということです。もちろん拉致問
題について北朝鮮がどう出るかが今日のテーマですが、日本が核開発を助けてい
るということになれば、国際社会に対して共に核問題、拉致問題を解決しましょ
うと言う資格がなくなってしまうので、やれることはきちんとやらなければなら
ない。それが北朝鮮に対するアピールになると思います。

 こういう制裁ができたということは、公安当局がきちんと情報を集めてきたか
らだと思いますが、こういう情報をもっとどんどん出してもらって、やってはい
けないことを日本がやっているのであれば、それを法に基づいて厳しく取り締ま
ることが必要です。

島田 例の韓国のセウォル号の沈没事故(2014年4月)が未だに政治問題に
なっていますが、韓国人拉致問題、離散家族問題は韓国政治の中で最近あまり取
り上げられてないような気がしますが、実態はどうですか。

◆危機を乗り越えれば機会が来る

金泌材 戦争用語でコンペティティブ(競争)という言葉がありますが、70年
間北朝鮮と戦ってきている中で疲れているのです。韓国人はもう一度立ち上がら
なければならないのですが、朴槿惠大統領の弾劾訴追案は今可決されました。

 内乱が起きるのではないかと心配もしますが、逆に言えば危機だからこそそれ
を乗り越えれば機会になる。危機が来た時には、その原因が何なのかを正確に認
識して、それに対応していくべきではないかと思います。

 危機ではありますが、また何かが起きると思います。それが我々の機会になる
のではないかと思います。時間があまりないので、危機に対し時間を浪費しては
ならないと思います。

島田 古森さんのレジュメ(配布資料)にアメリカ人の名前も出ていますが、ま
たウールジー元CIA長官について先ほど言及がありましたが、介入派ということ
で元国連大使の名前が上がっています。ある報道によると、ダナ・ローラバッカー
という中国に対して強硬な下院議員の方が国務長官で、ジョン・ボルトンが国務
副長官ということです。仮に彼らが国務省のかじ取りをすることになったら、北
朝鮮に対してどういう戦略を取ると思いますか。

◆今までなかったような変化がアメリカで外交・国際関係に起き得る

古森 この二人については前から活動ぶりをよく知っていますし、何回も会った
ことがあります。共和党、民主党、保守、リベラルという区別で分けると、最も
保守的なタイプの国際関係専門家です。対外的にものすごく強硬です。

 アメリカは自由と民主主義を掲げる国ですから、それを否定するような全体主
義、共産主義には強く反発します。政治家でもリベラルな方はすの反発が少ない
のです。

 ローラバッカーという人は、中国に対してはものすごく、言い尽くせないくら
い強硬です。例えば北京の指導者と言わずに、北京のブッチャーと言います。ブッ
チャーというのはこういう場で使ってはいけない用語で人のことです。北京
の人と言えば、習近平とか李克強などの指導者のことをそう呼ぶくらい強硬
です。

 なぜかと言えば、「人民を弾圧しているじゃないか」ということを言ってきて
います。実際にこういう人が国務長官になるのは夢というか、悪夢は言い過ぎで
すが、こんなことが起きるのかというくらい大きな変化です。ですからトランプ
政権というのは、それほどの大きな変化をもたらすポテンシャルを持った政権な
わけです。

 そこで思うのですが、今の状況は2001年、2002年の状況、小泉訪朝で
金正日が折れてきた状態、アメリカとの関係が悪くなって「悪の枢軸」と言われ
た状態、それで日本と和解をして、助けを求めて援助をもうらう。それには拉致
問題を一部返す。ある部分、あの時の状況に似たような状況です。

 8年間続いた民主党政権の後に、かなり強硬な共和党政権が出てきた。その強
硬の度合いはブッシュ政権とは比べ物にならないくらいになっている。失敗する
ことも随分ありますが、今まで見たことのないような変化がアメリカで、外交・
国際関係に起き得るという認識を持っていた方がいいと思います。

島田 最後に今までの議論をまとめるコメントを一言ずついただければと思います。

◆2つの優先をどう貫くか

西岡 国際情勢では嵐が吹いている。我々はアメリカの大統領選挙で投票するこ
とはできないし、韓国の政治に関わることもできない。しかし、大きなことが起
きて、激しい嵐が吹く。そういう中でも日本人を助けなければならない。助ける
ことは日本国の使命ですし、自国民を保護することは絶対に譲れないことです。

 この旗を上げ続け、拉致・核・ミサイルという包括的解決の中で拉致をまず最
初に解決しなければならない。逆に、世界中の核・ミサイルに対する圧力も使っ
て、トランプ政権がとるであろう大変な圧力も使って、どう先に解決するか。

 また、北朝鮮が拉致以外の日本人妻等を動かしても、それは赤十字レベルの人
道的なことでやってほしいことですが、それが彼らがほしいものには絶対つなが
らないということを教えなければならない。ここでもあくまで拉致が優先です。

 この2つの優先をどう貫くか。嵐の中でも拉致の旗を飛ばさない唯一の方法で
はないかと思っています(拍手)。

◆皆さんが何をするかによって未来は変わる

金泌材 実は私は北朝鮮の核問題を話そうと思って準備してきたのです。中国の
世界戦略の中で北朝鮮は核武装したのです。従って中国共産党を倒さない限り北
朝鮮の核問題は解決できない。中国の共産党政権を倒して、北朝鮮の独裁政権を
倒さなければならないと思っています。

 未来というのは決まっているわけではありません。我々、そしてここにいる皆
さんが何をするかによって未来は変わるのです。ありがとうございます(拍手)。

◆北朝鮮で予想もしないことが起きるかもしれない

古森 今のご家族の気持ちを察すると、本当に絶望的というか、何も明かりが見
えていない状況だと思いますが、これこそ人任せではないわけですが、国際情勢
が拉致問題の帰趨を左右することは否定できない。

 その国際情勢が、我々が想像もしなかったようなことが起きてくるということ、
そこに一途の希望があるのではないか。例えばアメリカで、金正恩が暗殺される
のではないかということを、真剣に、学者のレベルで論じている、研究している。
ではどういう人間に暗殺されるのか、どういう状況が起きるのかを詳しく調べて
います。

 金王朝が倒れるということは昔から言っていて、まだ倒れてないんですが、ま
たアメリカの予測ははずれると言えるかもしれないけれど、今の政権が変わり得
る可能性もあるし、予想もしないことが起きるわけで、月並みな言い方ですが、
希望を捨てないで、粘り強く、あきらめないことを願いたいです。ありがとうご
ざいました(拍手)。

島田 ヒラリー・クリントン政権であったなら現状維持だったかもしれません。
しかし、トランプ政権となると、様々なことが大きく動きますから、来年1月2
0日が政権発足ですが、韓国チームも固まってくる。新しい姿勢の人もかなり入っ
てくると思いますので、最初の数か月、そういう人たちに対して日本がしっかり
情報を提供して働きかけることが重要です。政府の方もおられますので是非宜し
くお願いいたします。以上でこのセッションを終わります(拍手)。


(8につづく)


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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.15-2)

2016-12-15 20:14:19 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.15-2)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告6

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告6

島田 ありがとうございました。日本が国連安保理の制裁以上に課している制裁、
上乗せの制裁をしている。この上乗せしている制裁部分は、拉致問題の解決に北
朝鮮が乗り出せば、日本側が解除することが可能だ。

 そこはカードの一つになると思いますが、そのカードが有効であるためには、
国際社会がきちんと北朝鮮に対する制裁を維持し、強化しているという前提がな
ければ、要するに中国や韓国が北朝鮮に支援物資を出すようになると、日本の制
裁の効きめが小さくなってしまう。

 その点を金泌材さんに聞きたいのですが、朴槿惠大統領は慰安婦問題などでは
日本にとってうっとうしかったのですが、ただ南北で共同事業をした開城工業団
地、これを通じて北にお金も行きましたが、これを止めましたね。これは朴槿惠
さんの大きな功績だったと思います。我々が心配するのは、朴槿惠さんが倒され
て、その後開城公団を再開するとか、様々な援助をする政権ができると、大変困
ることになります。展望はどうでしょうか。

◆野党候補が次期大統領になったら大韓民国が自然消滅する可能性が高い

金泌材(ジャーナリスト)

 私がはっきり言えることは、崔順実ゲートが明らかになった後、朴槿惠大統領
に対する国民の支持が5%未満になりました。今韓国の国会で弾劾訴追案の採決
に入った。結果が4時半に分かるということですが、その結果がどうなっても、
朴槿惠大統領に対する国民の不満は大変高い。

 その結果、次の大統領選挙では野党有利に働くと思います。野党政権になる可
能性が70%、保守政権になる可能性が30%ではないかと私は見ています。野
党の特徴は何かと言いますと、先ほど私は民労総(民主労働組合総連合会)の主
張だと言いましたが、野党も同じことを言っています。つまり、在韓米軍撤退、
連邦制での統一、国家保安法の廃止と言っています。ある一人の候補は、金正恩
と同じ表現で、「低い段階での連邦制統一」とまでいっています。

 ですから、野党の候補の誰かが大統領になったならば、すぐに国家保安法を廃
止して、南北首脳会談を開くでしょう。そしてアメリカとの間では平和協定を結
ぼうとするでしょう。平和協定が結ばれたら、過去のベトナムのようにアメリカ
は撤収します。

 そして憲法を改正するでしょう。憲法改正で一番考えられることは、憲法第3
条の領土条項です。「大韓民国の領土は韓半島とその付随島嶼とする」と書いて
あるんですが、それを変えてしまう。

 この領土条項が変わってしまったら、大韓民国主導の自由統一は不可能になり、
アメリカも韓国を助けられないことになります。大韓民国という国家が自然消滅
してしまう可能性が高いと見ています。絶対そのようなことが起きてはならない
と思います。

 アメリカのスネドンさんのご兄弟が来ていらっしゃいます。私は韓国政府を代
表する立場ではありませんが、大韓民国の自由民主主義勢力の基本的な方針を話
します。

 アメリカの家族の方々に申し上げたいのは、ご家族は今アウシュビッツ収容所
に入れられていると同じです。私たち韓国の自由民主主義勢力はアメリカと協力
して、そのアウシュビッツを絶対に壊して、アウシュビッツの人たちを助け出す。
そこに日本も協力してほしいと思います。

 北朝鮮全体がアウシュビッツ収容所だと見ればいいわけです。ですから私たち
は北朝鮮を倒して、収容所から人々を助けなければならないと思っています。誰
を助けるかではなく2500万人全員を助けなければならないのです。その中に拉致
被害者も含まれているわけです。

 もう一つアメリカの方に申しあげます。トランプ大統領が当選したことをお祝
いします。しかし、トランプ大統領が金正恩と会うようなことは絶対あってはな
らないと思います。北朝鮮が対南、対米工作にトランプ大統領を利用する可能性
は100%です。

 今北の指導者は中国の指導者にさえ会えていない状況ですが、アメリカの指導
者に俺は会ったんだと国内にも、韓国にも、政治宣伝するでしょう。韓国、日本、
アメリカ、どの国の指導者も金正恩に会ってはなりません。会ってしまえば、そ
の人はコメディアンになってしまいます。金正恩の対南工作に絶対利用されない
ようにしてほしいと思います。以上です(拍手)。

島田 北朝鮮に対する制裁、国際包囲網を強化していく場合、これまで癌になっ
ていたのは中国でした。中国が北にエネルギー等を提供してきました。国連制裁
決議でも、中国が北を守っていると考えなければいけないのですが、そこで古森
さんにうかがいます。

 トランプ氏が台湾の総統からの電話を受けたということがけっこう話題になっ
ていますが、中国共産党政権が嫌がるようなことでもトランプ政権は平気でやっ
ていくぞという、中国に対する金融制裁等も含めてですが、そういう意思の表れ
だろうと思います。

 まだ政権の顔ぶれははっきりしませんが、あまり考えもせずに行ったことなの
か、アメリカの対中政策はどうなるでしょうか。

◆トランプ政権は米中関係を変えようとするだろう

古森義久(麗澤大学特別教授)

 トランプさん自身が米中関係のバックグラウンドを知っていて、例えば「一つ
の中国」という原則があり、それに違反してはいけないんだということが分かっ
ていて、それを覚悟の上で台湾の総統と直接話したかというと、この辺は疑問が
あります。

 しかし、トランプさん自身は中国に対して厳しいことを言い続けています。ま
ず貿易の問題から入って、為替レートを不当に操作しているとか、貿易では一方
的に自分たちだけが得をしているから中国の輸入品には45%の関税をかけると
か厳しいことを言いました。

 その割には、政治、軍事、外交等について中国について論じたことは少ない。
しかし、中国の批判に対して、ツイッターで「南シナ海でやりたいことをやって
いるのに、いちいちアメリカの了解を得ていないじゃないか。だから我々が台湾
の総統と話す時に、あなたたちの了解を得る必要はない」と言っています。

 この部分に象徴されるような、中国が今までにやってきたようなことを座視は
しませんよと、そういう力の行使を含めて押さえつけていくぞという感覚が間違
いなくあると思います。

 もう一歩進んで、トランプさんのところに今集まってきている人たちの中には
中国の専門家ももちろんいるわけで、そういう中の二人から直接話を聞いたので
すが、彼らも中国に対してはトランプ政権は非常に厳しくしていく、と。

 今までのオバマ政権のやり方は、結局中国が無法でやりたいことをやっていて
も、中国に代償を払わせなかった。本当の意味で抑止をしなかった、制裁を加え
なかった。これではだめだとはっきり言っています。

 一人は、東アジアでアメリカは軍事力を増強すべき。オバマ政権はアジアへの
旋回とか再均衡とか言ったけれど、結局東アジアにおける米軍の力は相対的に減っ
てきている、と。その傾向を逆転させて、まず中国に力の行使をして、押さえつ
けて、その上で色々な問題を交渉すると言っています。

 もう一人は、中国がやっている無言の行動に対して、代償を払わせることを絶
対トランプはやる。これからやるべきは軍事力も含めて中国を封じ込めることで、
トランプ氏はそういうことをやるだろう、と言っています。

 アドバイザーが言っていることが本当にそうなるかは分からないですが、そう
いう背景の中で台湾の総統と話したことを考えると、今までの米中関係の大きな
枠組みをかなり変えると思われます。それもかなり平然と、断固としてやる。そ
れには常に危険が伴うわけですが、それを崩していく構えがひしひしと感じられ
ます。

島田 具体的な拉致問題の話に入りたいと思いますが、北朝鮮から色々な情報が
出てきています。崔成龍(チェ・ソンヨン)氏、韓国の家族会の一つの代表が、
「デヴィッド・スネドンさんが拉致されて、北朝鮮で結婚している」という情報
を出してきました。日本人拉致被害者に関しても様々な情報があるようです。こ
の場で言える範囲で、現在拉致被害者がどういう状況にあると考えられるか、西
岡さんどうですか。

◆生きていることを信じるに足るたくさんの情報が出てきている

西岡力(救う会会長)

 情報の話は、あまり公開しない方がいいのですが、崔成龍さんという人が最近、
3つの情報を公開しました。スネドンさんは北朝鮮にいる。結婚している。金正
恩にも英語を教えていた(8/30)。

 また、この前タイに増元さんと一緒に国際会議に行ったのですが(11/17)、
その少し後に、「アノーチャさんが平壌にいる」という情報を話しました。日本
のマスコミはほとんど報道しませんでしたが、共同通信が書いています。

 さらに、松本京子さんが病気で、平壌の赤十字病院に入院しているという話を
しました(10/15)。

 3つとも生存情報です。但し崔成龍さんは、「横田めぐみさんは死んでいる」、
「北朝鮮の中の病院に死亡診断書がある。その死亡診断書の写しを自分は見た」
と言っています。

 私は崔成龍さんとは一時期仲がよかったのですが、今はあまりよくない。彼の
情報源が誰かは知りませんが、彼は今中国に入れません。中国当局から大変警戒
されています。

 北朝鮮の情報源がそれほど豊富だとは思えないのですが、最近3つの生存情報
が出てきた。これが全くでたらめではないとすると、誰かが彼に流している。そ
の3つの情報が正しいと、彼の信憑性が高まって、横田めぐみさんが死んでいる
という情報も正しいことになる。

 偶然に、同じ時期に3人の生存情報を入手することはなかなか難しいので、彼
自身がどう主観的に思っているかは別ですが、全被害者を返すことを避けながら、
日本から取る物を取り、制裁を解除させたいと思っている人たちが、様々な情報
戦を仕掛けてきていることは間違いないので、そのことと崔成龍さんが3つの情
報を出したことと関係があるのかどうか注視しています。

 一方で、金正恩政権になって、北朝鮮の権力中枢部の腐敗がどんどん進んでい
ます。幹部たちには金正恩に対する忠誠心はほとんどありません。意見を言うと
殺されるので、みんな息をひそめているという状態です。

 金正恩政権はいつか終わる。その時に外貨を持っていなければだめだ、と。改
革開放時代になったらお金がすべてだ。とにかくドルを持っていなければならな
い。ドルのためなら国を裏切る人がたくさんいます。従って、情報が取りやすく
なっていることも事実です。

 そういう中で真実の情報が出やすくなっているわけですが、確実な死亡の証拠
は出てきていません。複数の生存情報があります。死亡の情報がないから生存を
前提に助けるというのではなく、生きていることを信じるに足るたくさんの情報
が出てきていることも事実です。だからこそ、向こうで待っている人がいるとい
うことを断定的に言えるのです。

島田 今の北朝鮮から流れてくる様々な情報があります。また北朝鮮から韓国に
かなり高い地位の人が脱北してきているという話を聞きますが、そういう高位脱
北者の話や情報は何かあるでしょうか。

◆希望を捨ててはならない

金泌材(ジャーナリスト)

 私は記者ですから、北朝鮮の情報を入手していることはありません。但し、1
4年間記者をやっていて、確実なことが一つあります。被害者の家族の方たちが
ここにいらっしゃるわけですが、北朝鮮に捕われている被害者が生きていると信
じていなければならないと思います。

 北朝鮮のすべての情報は金正恩が決めるわけです。生きていると言えば生きて
いる、死んでいると言えば死んでいることになります。こちらでは生きていると
信じることから始めなければなりません。

 ギリシャ神話で、すべての悪いものが入っているパンドラの箱を開けて、悪い
のがすべて出ていったあとに残っていたのが希望でした。希望を捨ててはならな
いと思います。

 私は個人的にお祈りをしていますが、その方たちは必ず戻ってくるだろうと信
じています。これ以上話すことはありません。

島田 脱北者について、アメリカとの関係では古森さんどうですか。

◆実体験を語る脱北者の存在が大きい

古森義久(麗澤大学特別教授)

 最近ワシントンで見ていると、北朝鮮から亡命してきた男女がワシントンに来
て、色々な場所で発言する機会が非常に増えています。選ばれて来ている人たち
でしょうから、そもそも北朝鮮を脱出する決意をどうやってしたか等非常にユニー
クで、自己主張も明解です。表現のしかたも非常に説得力がある有能な人たちで
す。

 聞いてみると、人民軍で体操の先生をやっていた女性だとか。金正日の時に外
貨稼ぎをやっていた人は嘘の申告をするんですね。イギリスの保険会社に対して
北朝鮮のヘリコプターが落ちた、と。それに保険をかけていたから巨額の金を出
せ、と。そういういんちきな保険詐欺を専門にやっていた人とか。彼はシンガポー
ルにいたそうですが、色々な所でやっていた。

 そのことがアメリカの連邦議会の中で、特に人権弾圧について関心を向けなけ
ればいけないなという原因の一つになっています。これが今の朴槿惠政権になっ
てから多いんです。脱北者者はほとんど韓国に来るわけですから、そこからまた
アメリカに来る。アメリカには脱北者を受け入れて、支援し、活動させると言う
プログラムがあります。

 これも韓国政府と密接な協力がなければできないんですが、さっき金さんが言っ
たことで心配なのは、朴槿惠さんがいなくなって、別な政権ができた時は、こう
いう部分でのアメリカとの協力が崩れる。朴槿惠さんについては色々なことがあ
りましたが、北朝鮮については非常に厳しいことを言い続けてきました。

 これがなくなってしまう。脱北者の人たちには色々な見方がありますが、やは
り実体験を語る大きな存在だと思います。

(7につづく)


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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.15)

2016-12-15 12:17:21 | ニュース
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.15)激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告5

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告5

島田 今、塚田一郎参議院議員も来られました。古森さんの話の中で古屋圭司議
員がシャトル外交で何度もワシントンに行って、スネドン決議の成立のために努
力されたという話がありました。塚田議員も古森さんとコンビを組んで何度も行
かれています。私もご一緒してきました。議員外交の成果だったと思いますが、
ひとこと、この間の経験や今後へのことについてお話ください。

◆アメリカ政府が初めて拉致認定をするための調査へ

塚田一郎(拉致議連事務局長、自民党衆議院議員)

 デヴィッド・スネドンさんが拉致の疑いが濃厚という事案ですが、これは救う
会からも我々に対しお話があり、私たちとしては拉致問題は日本人の手で解決し
なければいけないわけですが、日米韓の連携を強化することは極めて重要です。

 スネドンさんのケースは、日本人被害者で拉致濃厚というケースに酷似してい
ますので、私と古屋本部長で何度も訪米させていただいて、上下両院で50人く
らいの議員にお会いしました。

 その結果、スネドンさんと地元が一緒のクリス・スチュワートさんというユタ
州選出の下院議員がおられます。この方は奇しくもご子息がスネドンさんの同級
生ということもあって、当初から非常に熱心に働きかけをしてくださいました。

 その力もあって、下院で決議が採択され、現在は上院で審議中です。残り少な
いセッションですが、委員会を通るところまで来ているということで、このこと
はアメリカ政府が初めて拉致認定をするための調査ということですので、これが
さらに日本の拉致問題解決への、日米の大きな連動になっていくと、取り組んで
きました。

 スネドンさんのご兄弟も来られていますが、引き続き頑張っていきたいと思っ
ています。ありがとうございます(拍手)。

島田 続いて西岡さんに、韓国及び北朝鮮情勢、現在の南北の状況を踏まえて拉
致問題の現状をどう分析するのかお願いします(拍手)。

◆北朝鮮は痛みを覚えないと動かない

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)

 大変難しい方程式です。色々な変数があります。一つ明らかなことは、北朝鮮
は痛みを覚えないと動かない、ということです。なにか人参、餌をちらつかせる
だけでは動かない。もちろん人参も必要ですが、現状維持が苦しいという状況を
作らねばならないと思います。

 よく、「太陽政策」を議論する時に、イソップの「北風と太陽」の話がされま
す。実は太陽というのも不愉快なんです。暑いんです。暑いから外套を脱ぐんで
す。この間、韓国の金大中・盧武鉉政権がやってきたのは、私は「太陽政策」で
はなく、「春風政策」だと思っています。心地よいから何もしない。

 先に物を与えたり、制裁を解除したら絶対にだめです。与えるのは必ず彼らが
行動した後でなければなりません。不愉快な思いをさせて、現状に耐えられない
という状況を作らなければならない。これが原則です。

 その場合、今の状況が不愉快で変えてほしいとなった時に、変える条件として、
「被害者全員を返しなさい」と言う。不愉快な状況を作るのが先で、向こうが悲
鳴をあげて、交渉するという風にもっていかなければだめです。それが我々がずっ
と考えてきたことです。

 ですから、「制裁と国際連携の圧力」で彼らを交渉の場に引っ張り出す、と言っ
てきたわけです。交渉をせざるを得ない状況に持っていくということです。

 実は2002年もそうだったわけです。2001年の9.11テロで、アメリ
カが「テロとの戦争」を宣言した。そして「テロとの戦争」のターゲットの一つ
が、北朝鮮のようなテロ国家が大量破壊兵器や核兵器を持っている国でした。北
朝鮮から核兵器を取り上げるというのが、戦争の目標にしたのです。

 強い軍事的圧力がかかった時に、小泉訪朝があったんです。田中局長等が1年
くらいかけて秘密交渉をやりました。その交渉が巧みだったという要素もゼロで
はないと思いますが、金正日の立場から見ると、田中局長、小泉総理の後ろにブッ
シュ大統領が見えて、棍棒を持っていた。ブッシュ大統領の棍棒が見えたから小
泉総理に泣きついたんです。

 同じようなことを我々が作るのではなく、今回は制裁と言う圧力で、日本が彼
らを不快な思いにさせることを、我々は主張してきたのです。先ほど日本政府は
制裁について我々に説明しましたが、現行法規でできることの約8割くらいはやっ
ているのではないかという説明でしたが、私はもっと高いレベルになっていると
思います。人についてはもう少しできることがありますが、それ以外はほとんど
やっていると評価しています。

 そして北朝鮮が不安定になってきている。金正恩政権になってから彼は一度も
外国の指導者に会っていない。モンゴルの大統領が訪朝した時も会いませんでし
た。中国やロシアの指導者にも会っていません。

 トランプさんは会ってもいいと言っていますが、「ワシントンまで来なさい。
晩餐会まではしてやらない。ハンバーガーをごちそうしてやる」と。彼は行くで
しょうか。

 安倍総理は、「被害者を返すなら平壌に行く準備がある」とおっしゃっていま
す。彼が外国の指導者に会えないことも、彼らにとっては痛みです。そういう痛
みをどうやって作っていくのかということが1点です。

◆北がアメリカまで届く核を作れば2002年に近い状況も起こり得る

 その中でアメリカの動きは、今古森さんの報告にありましたように、我々にとっ
てはプラスです。2002年に近い状況も起こり得る。トランプ大統領はアメリ
カ第一主義ですが、アメリカまで届く核・ミサイル開発を金正恩は止めません。
となると、どういう状況になるか。

 韓国を守ることについては、韓国は韓国を守ると言うでしょうが、アメリカは
アメリカで守る。金正恩はアメリカまで届く核を持ってアメリカと交渉すること
は基本的に矛盾しません。2002年に近い状況が起きることが分かります。ま
だ大統領に就任していないので何とも言えませんが。

 一方、韓国の状況は、来年の12月、あるいはそれよりもう少し早く大統領選
挙が行われて、もう一度私が言うところの「春風政策」をとるかもしれない。不
愉快な思いをさせないで、先に援助をしてしまう政権ができるかもしれない。そ
の点はマイナスです。

 しかし、韓国の経済情勢等を見ても、韓国一国で北朝鮮を助けられるわけでは
ない。金大中大統領は、金正日に会った時に、実は「アジア開発銀行から融資を
もらいなさい」とアドバイスした。そこで北朝鮮はアジア開発銀行に加入しよう
としたんです。

 その障害になったのが「テロ支援国指定」だった。アメリカがテロ支援国指定
している国には、融資に反対する。アジア開発銀行は一国一票ではなく、出資金
額によって決定権が異なりますので、アメリカが反対したら入れないんです。そ
れでテロ支援国指定の解除をしてくれという交渉が始まったのです。だから我々
は、「拉致はテロだ」と言って、それを防ぐ。そうすれば北朝鮮に痛みが起こる
という戦略をとったわけです。

 韓国一国では北を助けられない。トランプ政権が、北朝鮮に与える痛みの方が、
韓国の左派政権が北に与えるやわらかさ(春風)よりも強いのです。計算すると、
より一層厳しくなるのではないかと思っていますし、金正恩政権もそう思ってい
るでしょう。

◆北朝鮮は日本が制裁を強めれば強めるほど、反応しなくなる

 日本と国際社会が、北朝鮮に対して、9月の核実験を契機とした制裁をしまし
た。我々が一番注目していたのは、2月に我々が制裁した時は、すぐに北朝鮮が
反応して、「特別調査委員会は解体した」と言いました。今回は朝鮮総連が記者
会見して、「拉致問題に悪影響を与える」と言いました。しかし、北朝鮮本国か
らは何も反応がない。

 北朝鮮は日本が制裁を強めれば強めるほど、反応がなくなる。去年、安倍政権
が朝鮮総連の議長と副議長の自宅を家宅捜索した時は、北京ルートで公式に、
「政府間対話ができなくなっている」と言いました。そしたら次の日、安倍総理
は我々と家族会に会った時に、「拉致を解決しなければ北朝鮮に未来はない」と
言いました。強いことを言うんだなと思って見ていました。

 去年は政府間対話を切るぞと脅してきたんです。今年2月は、「特別調査委員
会は解体した」と言いました。しかし、ストックホルム合意を切るとか、日本と
の対話を切るとは言わなかった。今回は何も言わない。

 彼らの計算で、朴槿惠政権が倒れて、日本は必要ないとなったら、「安倍政権
は相手にせず」、「政府間対話は切った」と言ってもいいんですが、言ってこな
い。まだ痛みを覚えているということです。

 北朝鮮問題は核問題もありますから、日本にとっても絶対解決しなければなら
ない問題ではありますが、我々は2段階で解決してほしいと言っています。まず
第一に拉致だ、と。拉致が先で、人質を取り戻した後、安全保障の問題で自由に
我々も色々なことができるようになりますが、人質がいると、我々がうあること
も限られます。

 核問題を解決するために日本が全力を尽くすためにも、人質をまず取り戻す必
要がある。だからこそ、「拉致は最優先」と言っているわけです。

◆包括的解決と最重要課題では拉致が優先

 北朝鮮が我々がやっていることにまだ痛みを覚えていることに関して、気を付
けなければならないことが2つあります。2つの優先です。日本政府の制裁に関
するペーパーを見ると、「安倍政権の最重要課題である拉致問題」と書いていま
す。一方、「拉致、核、ミサイルの諸懸案を包括的に解決する」と書いています。

 拉致が最重要だけど、3つを包括的に解決すると。「包括的」というのが、時
間の概念を含んで、同時ということなら最重要ではないと聞こえる。先ほど申し
上げましたように、核を解決するには人質を取り戻さなければいけない。

 そういう点で。拉致が最重要というのは「包括的解決」と矛盾しないとは思い
ますが、やはりまず拉致問題が優先で、国際社会が核で圧力をかけるようになる
中で、日本が拉致が最優先ということをちらちら見せながら、こちらに来いとい
うことをやる。

 そして拉致を解決した後、できることはこちらでやるということだと思います
し、また北朝鮮に対して、「日本は拉致と核の両方で制裁をかけているので、拉
致の部分は解決すれば制裁を降ろしてもいい」と言える。

 国際社会も今でも人道支援をしていますから、人道支援はやってほしいと思い
ます。包括的解決と最重要課題での優先という問題が一つあります。

◆日本は拉致で譲歩しないと金正恩に分からせなければならない

 もう一つは、政府のペーパーでは、「ストックホルム合意に基づき一日も早い
被害者の帰国の実現」と書いています。ストックホルム合意は、先ほど中山先生
もおっしゃっていましたが、拉致問題と他の人道問題が並列されています。他の
人道問題がある中で拉致問題をどう優先させるか。

 ストックホルム合意に基づくと言いながらも、安倍政権が去年から拉致優先と
言う立場を貫いているのは、私が見ているところではありますが、では「ストッ
クホルム合意に基づいて他の人道問題を先にやりましょう」という工作を激しく
仕掛けてきています。

 横田さんたちはお孫さんとの面会でもう満足している。次の人道問題は横田さ
んたちが東京でお孫さんと会うことだ。日本人妻の問題や在朝日本人が、日本に
帰ってくられるようにすることだ。日本人の遺骨を日本に戻すことだ。拉致問題
を優先してそれをやらないのは差別だ。そういうことを言う勢力が今、出てきて
います。そこに野党の国会議員もついている。日本の国会議員です。

 ストックホルム合意の中で、拉致を優先することに「反対だ」という人たちが
出てきています。そちらも抑えなければならない。

 日本は、犯罪である拉致被害者を取り戻すことは絶対譲れない。それが最重要
なんだ。そこは日本は譲歩しないと金正恩に分からせなければならない。国内で
違うことを言う人がいるということは客観的事実です。そこに北朝鮮が希望を痛
いていることも事実です。

 日日戦争というか、国内での戦いを勝ち抜いて、不愉快な思いを北に思わせる
ことには一定程度成功していますから、日本から何かを得たり、日本の制裁を緩
めるためには、最優先である拉致問題を動かすより道はないということを金正恩
に伝えることが必要ではないかと思っています(拍手)。

(6につづく)


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■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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