国際ロマンス詐欺組織、日本で資金洗浄か 経営難の企業を勧誘 口座悪用、取引装い現金化(記事冒頭のみ)
タイで起きた巨額詐欺事件のマネーロンダリングに日本の企業がかかわっていたという記事。
「2019年に200億円以上を詐取した国際ロマンス詐欺組織のマネーロンダリング(資金洗浄)に、日本の小さな企業が加担した疑いが浮上した。名古屋市の会社代表の男(55)はタイから送金された5億円超を引き出し、還元したとされる。追跡を困難にする現金化が目的で、組織側は報酬を餌に経営難の企業を勧誘、国内複数社が応じたという。」
ロマンス詐欺のターゲットになったのは、フランスの会社のタイ法人の経理責任者の女性。その女性が会社資金を着服し、200億円以上がさまざまな国に流出したそうです。(そんな事件があったとは知りませんでした。)
日本では、名古屋市の男が代表を務める会社に計5億5千万円が送金され、男は、商取引だと銀行に説明して、カネを引き出したそうです(男は詐欺などの疑いで逮捕)。
そのカネが詐欺組織のメンバーに渡った疑いがあるそうです。
記事によれば、マネロンの踏み台に使われた日本の会社は、以前は20人ほどの従業員がいたものの、その後3人に減り、借入金の返済が滞るような状況だったそうです。
日経記事では、被害に遭ったのはフランスの光学製品メーカーといっています。
確認し切れていませんが、この記事の事件でしょうか。
EssilorLuxottica discovers costly fraud at Thai plant(2019年12月)(ロイター)
Eyewear group EssilorLuxottica ESLX.PA has discovered fraudulent money transfers at a plant in Thailand, which could hit 2019 results by as much as 190 million euros ($213 million).
EssilorLuxottica, known for brands including Oakley and Ray-Ban, said on Monday that its Essilor International business recently discovered fraudulent financial activity in Thailand and that employees suspected of involvement had been sacked.
国際ロマンス詐欺の資金洗浄に日本企業が加担か 経営難の法人勧誘(毎日)(記事の一部のみ)(日経記事と配信元が同じようです。)
「発端は、タイの女性に届いた“米国の軍医”からのメッセージだった。海外メディアなどによると、女性は交流サイト(SNS)でやりとりを重ねるうちに、実在しない軍医に恋心を抱き、指示通りに新居の購入資金などの名目で指定口座に次々と送金した。女性はフランスの光学製品メーカーがタイに置く法人の経理責任者で、会社資金を着服。200億円以上が十数カ国の資金洗浄ルートに流れた。」
これは別の事件の記事。
「外国為替証拠金取引(FX)への架空投資で詐取した約1900万円をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警視庁捜査2課は、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、住所不定、会社役員、××××容疑者(39)を再逮捕した。」
「詐取金をビットコインにし、再び現金化するよう仲間の男2人=同法違反罪で起訴=に指示していた。」