オリンパス社長交代関連記事。菊川剛前会長兼社長が行ってきたM&Aを概観しています。
「10年にわたってオリンパスの経営トップに君臨し続けた菊川剛会長兼社長が26日、辞任に追い込まれた。不透明な資金の流れが指摘される一連のM&A(企業の合併・買収)は、財務畑出身の菊川氏が主導したとされる。」
あまり報道されてこなかったITXへの投資についてふれている部分です。
「代表的な案件が、12年3月期決算で初めて開示された日商岩井(現双日)の情報産業部門を独立させたITXへの投資だ。ITXは通信機器販売やITサービスなどを手がけ、「新規事業の展開を図る」(オリンパス)のが狙いだった。
当初の出資比率は1%にとどまっていたが、菊川氏の社長就任後、出資の拡大を続け、今年3月には完全子会社化された。この間、ITバブルの崩壊の影響でITX株の価値は目減りを続け、21年3月期決算では約400億円の損失処理を迫られ、リーマン・ショックの影響と合わせて約1100億円の最終赤字に転落した。
市場では「オリンパスの本業への貢献度がよくわからない投資だった」(証券アナリスト)と疑問視する声が出ている。」
記事の末尾で「財務面では不可思議なことが多すぎる」というコメントが紹介されています。
オリンパス新社長が11時から緊急会見 過去の買収案件を説明(産経)
ウッドフォード元社長が言っている「根本的な問い」への答えが出るのでしょうか。
「悲惨な誤り お粗末な判断力」 元社長の書簡(産経)
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