12月8日の日経朝刊によれば、東芝の監査委員会委員長が、監査人の再任や交代を検討しなければならない、と述べたのだそうです。
「東芝への課徴金勧告の次は会計監査を担当する新日本監査法人の行政処分が焦点になる。金融庁の公認会計士・監査審査会が、新日本の監査が適切だったかどうか検査しており、年内にも処分勧告を出す可能性が高い。また東芝の監査委員会委員長を務める佐藤良二・社外取締役は7日記者会見し、新日本の交代を検討すると表明した。」
見出しでは「交代検討」となっていますが、記事本文によれば、監査委員会に監査人再任や交代の決定権があり、検討しなければならない、情報収集をしていると述べているだけなので、交代の方に傾いているのかどうかはわかりません。しかし、記事によれば、東芝、新日本とも、交代論があるようです。
いずれにしても、東芝ほどの巨大企業で監査人交代となれば、準備に相当の時間をかけるべきだと思います。半年ぐらいは必要だとして、年内には決めないと間に合わないかもしれません。
東芝の監査委員会委員長は、トーマツの元CEOであり、第三者委員会の補助者にもトーマツの会計士が多数加わったようなので、交代するとすればトーマツが第一候補でしょう。トーマツが手を上げなかった場合には、監査したくないような隠れた要因が東芝にあるということなのかもしれません。
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