オリンパスと大王製紙が「内部統制報告書」の訂正報告書を提出したという記事。
「両社とも提出当初は該当年度の内部統制の整備・運用状況について「有効である」としていたが、内部統制が有効でない旨を示す「重要な欠陥」があると訂正した。」
「オリンパスは「重要な欠陥」を開示した理由について、「複数の元経営者による不当な目的による共謀によって、全社的な内部統制の重要な一部として経営者の業務執行を監督ないし監査すべき取締役会と監査役会が有効に機能しなかった」ことや、「企業風土やコンプライアンスの意識における問題の存在、さらに内部通報制度も適切に機能しなかった」ことを挙げている。」
「内部統制報告書の訂正報告書」の提出に関するお知らせ(オリンパス)(PDFファイル)(再掲)
「大王製紙は不適切な会計処理が起こった主な原因として4点を挙げる。(1)内部統制環境、(2)役職員の会計・経理の理解不足、(3)取締役会・監査役会への情報提供不足、(4)諸規定の見直し不足等、である。その上で、「全社的な内部統制および決算・財務報告プロセスに関する内部統制に重要な欠陥があったため、適切な会計処理が行われていなかったものと認識している」としている。」
「内部統制報告書の訂正」提出に関するお知らせ(大王製紙)(PDFファイル)
オリンパスの不正と大王製紙の不正貸し付けについては、いずれも、経営者が関与したものであるため、「全社的な内部統制」の欠陥といわざるを得ないのでしょう。(大王製紙は元会長への不正貸し付け以外に税効果会計の修正などもありました。)
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